混む前に行く関東有数の桜の名所と、関東の富士見百景地
菜の花と桜のコラボレーションの絶景で知られています、埼玉県の幸手市にあります権現堂堤(権現堂公園)。菜の花の見頃は2月から4月で、桜の開花時期が例年3月下旬~4月上旬のため、桜と菜の花のコラボレーションを見るには3月下旬~4月上旬となりますが、人気スポットのため多くの人が訪れ交通渋滞も起きがちです。もちろん、桜と菜の花が見れればいいのですが、とりあえず、まだ混む前に菜の花畑だけでも見に行かれてみるのはいかがでしょうか。
都心から権現堂堤に向かう最寄りのICは、東北自動車道の久喜白岡JCTから圏央道に入ってからの幸手ICになり、幸手ICから権現堂堤までは約5kmほどの道のりになります。なお、東北自動車道の加須ICからですと権現堂堤まで約10kmの道のりになりますが、道中で某アニメの聖地ともなっています名刹の鷲宮神社に立ち寄ることができます。
鷲宮神社は神代の創建と伝わり、関東最古の大社とも言われています。3月上旬から中旬にかけては鷲宮神社近くの青毛堀川の宮前橋から下流にかけて約300本植樹された河津桜が咲き誇り菜の花とのコラボレーションが見れますので、ちょっと立ち寄っていくのもありかと思います。
さて、関東の桜の名所として有名な権現堂堤は、約1000本のソメイヨシノが1kmにわたって咲き誇り、同時期に咲いている菜の花とのコラボレーションの景観がとても素晴らしい場所です。例年、3月後半~4月初旬に行われます桜まつりでは第5駐車場まであり1000台の車が駐車できるにも関わらず、休日は周辺の道路が渋滞するほどの混雑ぶりです。
バイクが置ける駐車場もありますが、とにかく人が多いので、できれば桜まつり時以外の平日に行かれることをお勧め致します。どうしても休日の訪問になる場合は、やはり早朝の訪問がよいかと思います。
桜が開花する前の菜の花だけの時季でしたらそんなに混んでいませんので、とりあえず訪ねやすいです。そして、権現堂堤のお周辺には観光スポットが少ないのですが、この時季のお勧めは、権現堂堤から県道371号線などで東に進み江戸川を渡って北上したところにある関宿城です(権現堂堤から約8km)。
千葉県の最北部、江戸川と利根川に挟まれた要害の地で、北条氏康が「この地を抑えるのは、一国を獲る事と同じである」と評したと伝わる場所です。現在のお城(天守)は1995年に建てられた模擬天守で、館内は千葉県立関宿城博物館となっています。空気が透き通っている冬期は、ここから富士山が見えやすく、関東の富士見百景にも選ばれています。また周辺の江戸川の土手には菜の花が咲き誇り、綺麗な黄色い絨毯を見ることができます。
さて、関宿城を後にして境大橋を渡り茨城県の境町へ。橋を渡り、国道354号線を左折して江戸川沿いに北上していきますと好天なら利根川越しに関宿城と富士山が望められて、ここも関東の富士見百景に選ばれています。また、そのさきにあります「大利根河畔景勝之地」碑の常夜灯から見る景色も綺麗です。そして、そのまま国道354号線を進んで行きますと、古河市に入り、渡良瀬遊水地に着きます。この渡良瀬遊水地の東側にあります生井や部屋南部などの桜づつみも関東の富士見百選に選ばれていて、広大な遊水地の緑越しに、綺麗な白い富士山を望むことができます。
また、日本最大の遊水地である渡良瀬遊水地内には谷中湖展望台や鷹見台などの展望地のほか、広大なエリアに風情ある場所が多くありますので、機会があれば、是非立ち寄ってみたいスポットです。
※渡良瀬遊水地内のツーリングレポートはコチラ↓
ちなみに、渡良瀬遊水地の西側には栃木県、群馬県、埼玉県の三県境があります。田畑の中に地味にありますので、見逃さないようにご注意を。
そして、まだ時間がありましたら、渡良瀬遊水地の北東部にあります佐野市がお勧めです。佐野アウトレッロモールや関東三大師の佐野厄除け大師、高石垣の唐沢山や出流原弁天池などがあり、グルメの佐野ラーメンなども食せます。走り足りなければ、佐野市の東部、栃木市にある大平山がお勧め。帰路は東北自動車道の佐野藤岡ICや栃木ICへのアクセスが至便なのもいいところです。
※佐野のツーリングレポートはコチラ↓
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