■雲仙(ツーリングルート)

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地球の息吹を感じられる場所

仁田峠第二展望所(長崎県)

地球の息吹を感じられます島原半島にあります雲仙。時間があればフェリーに乗って雲仙・島原と回りたいところですが、雲仙のある島原半島~天草の下島~そして長島へと巡るには2回のフェリーに乗り2百数十キロの道程となりますため、今回は雲仙のみをじっくりと回るツーリングルートをご紹介させていただきます。雲仙岳を中心とした迫力ある山岳美の良さはもちろんですが、今回は、海沿いの周遊ルートではなく雲仙岳(島原半島)の内陸部を周遊します雲仙グリーンロードを中心に走るルーティングにしてみました。

総走行距離~約180km

長崎自動車道の諫早インターチェンジを下りて、そのまま国道207号線を東へと走り、国道57号線に入ります。そして、県道55号線と交差したところで左折して県道55号線に入り南下します。すると国道251号線と交差しますが、そのまま進みますと防波堤に囲まれたこじんまりとした有喜UKIビーチがあります。

再び国道251号線に戻り、海沿いに東へと向かいますと、唐比海岸公園という眺望の良い公園があり、そのまましばらく走りますと国道57号線との合流地点に島原半島県立公園 愛野展望所が、そしてその先に千々石展望台があります。

千々石展望台は千々石海岸沿いの好景観が望めるドライブインで、名物のじゃがバタなどを食べれますので休憩に立ち寄りお勧めの場所です。

そして国道251号線を進み県道210号線を曲がり雲仙岳方面へと進むルートもありますが、今回は、清水の棚田を見るためにその先の県道128号線(雲仙千々石線)に入り雲仙温泉方面へと向かいます。すると、まず道中にポツンと磨崖仏・大日如来像があります。さらに進みますと岳 棚田展望台があり、清水の棚田を一望することができます。

清水の棚田は日本の棚田百選にも選ばれています棚田で、江戸時代から延々と受け継がれてきた棚田で展望台からは岳の集落とともに綺麗な棚田を見れますし、少し道を迂回しますた、棚田の間近に行って風情を楽しまれるのもいいかと思います。

そのまま県道128号線を登っていきますと、ヘアピン路があり途中に橘湾が見える展望所があります。そしてヘアピン路を過ぎますとおしどりの池に出ますが、ここまでの道がドラゴンロードとも呼ばれ、上部からヘアピン路が幾重にも繋がる好景観を望むことができます。例えるなら長崎の眺瞰台(竜泊ライン)という感じです。そして、池のほとりには雲仙温泉があります。

駐車場にバイクを止めて、是非雲仙の地獄巡りをされてみてはいかがでしょうか。八万地獄や大叫喚地獄など一周約30~40分ですが、噴煙が上がる荒涼とした景観を楽しむことができます。但し、大叫喚地獄は特に硫黄ににおいがきついですので、苦手な方はご注意を。

そして、雲仙温泉から国道57号線で西方面へ向かいますと、仁田峠循環道路(協力金100円)があります。南側からの一方通行路になりますのでお間違いなきよう。仁田峠循環道路は車線なしの狭路ですが、路面状況もよく走りやすいです。また一方通行路という安心感もありかなり高所を走っていますが、気持ちよく走れます、確かに相互通行ですと大型車ですと離合が困難かもしれません。やがて、仁田峠第二展望所という普賢岳や東シナ海の好眺望を望める好眺望の駐車場に到着します。

週末などは同駐車場に入るのに1~2時間も待つ渋滞が発生することもしばしばある人気の展望所です。そしてその先には仁田峠第一展望所があります。平成新山が間近に見え、迫力のある景観を望めます。

平成新山展望地

また、時間があれば、雲仙ロープウェイ(往復1,290円)に乗って山頂展望台に行かれて見られることをお勧めいたします。

山頂展望台からは眼下に島原半島のパノラマを望むことが出来、普賢岳や平成新山も間近に見ることができます。

仁田峠第一展望所から仁田峠循環道路を走っていきますと、やがて国道389号線に突き当たりますのでそこを左折して池ノ原園地を通り再び雲仙温泉街に戻ります。そして、そのまま南下してカトリック雲仙教会のところで国道57号線に入ります。実は、この区間の国道57号線は雲仙温泉を中心に島原半島を横断していて走りが楽しめる道のため、走りを楽しみたい方は、国道57号線で半島を横断するルーティングにされるといいかもしれません。そして国道57号線で半島の西側の海沿いまで下りますと、日本一の足湯ともいわれます、ほっとふっと105があります。

足湯の全長はが同小浜温泉の源泉温度の105度にちなんで105mという日本一の長さだそうです。

ここからルート的には、車通りありますが終始海の景観を望めます半島の海沿いを通る国道251号線を走るか、もしくは国道57号線を1kmほど戻り車通りも少なくて内陸部側を走る雲仙グリーンロードを走るかですが、今回は雲仙グリーンロードの方を走るルーティングにいたしました。しばらく走っていきますと、道中に南串山棚畑展望台があり、棚田ではなく棚畑の好景観を望めます。

その先にはひまわり畑があり7月末から8月にかけてひまわりが咲き誇ります。

ひまわり畑の先には花房展望所があり、そこから雲仙グリーンロードを外れて狭路の一般道を走って南下して海沿いの国道251号線に出ます。国道を右折して海を左に見ながら戻る感じで3kmほど進みますと、津波見孝子の里広場があり海上にあります両子岩(ふたごいわ)の好眺望を望むことができます。

また、 津波見孝子の里広場から少し山側に入ったところに加津佐の岩戸山と野田浜の好景観が望めます権田公園があります。

権田公園から加津佐の岩戸山と野田浜

さて、 津波見孝子の里広場から再び来た国道251号線を今度は海を右側に見ながら戻りますと、やがて長くてきれいな砂浜が続きます野田浜があります。そして、岩戸山を越えた先には加津佐前浜という綺麗な海水浴場があります。お勧めは加津佐前浜海水浴場の先にあります女島山展望所で、海に突き出た小山で10分ほど少々急なところもありますが、登りますと綺麗な海の景色を望むことができます。

女島山展望所を後にして国道251号線を200mほど戻り、一般道経由で県道130号線に入り、そして国道389号線を100mほど走り再び雲仙グルーンロード(県道209号線)に入ります。途中に眺めがよく平和記念像が立つ西望公園があり、そこから海方面に向かって東へと向かいますと原城後があります。

原城~1616年に一国一城令により廃城となった城ですが、1637年~1638年に起こった島原の乱では住民たち一揆軍の拠点となりました。しかし、幕府の討伐軍の攻城により、一揆軍の指導者の天草四郎をはじめ一揆軍は皆殺しされました。島原の乱以降、島原・天草のキリシタンへの弾圧は苛烈し、逃れたキリシタンが半島の奥深くに潜伏し身を隠すことになりました。

原城を後にして海沿いの国道251号線を走りますが、国道は車通りもあることから、道中で内陸方面に向かい、再び雲仙グリーンロードに入り東方面へと走ります。やがて一般道を左折して国道57号線に入り、水無川を渡河する前に左に入りますと大野木場砂防みらい館があります。

1990年から始まりました雲仙岳の噴火は、翌1991年の6月に大規模な火砕流が発生し多くの方が犠牲となりました。その火砕流によって焼けた旧大野木場小学校被災校舎の跡地に立つ大野木場砂防みらい館では当時の映像が流されていたり、写真に展示もされていて当時の様相に息を飲まされます。

そして水無川を渡り、島原まゆやまロードに入ります。火砕流によって消防団員の方やカメラマンの方など多くの殉職者を出した北上木場農業研修所跡の近くを通り、やがて平成新山展望園地を通り平成新山ネイチャーセンターに着きます。ここの展望台からは普賢岳の噴火で出来た平成新山を望むことができます。

平成新山ネイチャーセンターから再び島原まゆやまロードを走り北上し、国道251号線(島原IC)を越えて有明海方面へと進みますと島原城があります。

島原城~1624年に日野江藩主の松倉重政により築城。1637年から1638年にかけて松倉氏の圧政により、島原の乱が勃発。天草四郎を先導としてキリシタン教徒を中心に日本最大規模の一揆となりました。1874年の廃城令により場内の建築物が破却。1964年に天守が復元されました。

天守は復元天守になりますが、城跡内には天草四郎像も立ち島原の乱の地なんだなぁ…と思わせてくれます。周辺には武家屋敷跡などもあり城下町の風情を感じさせてくれます。

そして来た道を戻り、国道251号線に島原ICを越えて、今度は島原まゆやまロードには入らず県道58号線に入ります。すると、しまばら火張山花公園があり、ここからも平成新山の眺望を望むことができます。

そのまま林の中の県道58号線(愛野島原線)を走りますと、展望台から普賢岳や有明海を望めます百花台公園があり、その近くには朱色の鳥居が何本も並ぶ丸尾稲荷があります。

県道58号線をそのまま進みますと渓流公園があり、その奥には森の中にポツンと社があり雰囲気のあるパワースポットの岩戸神社があります。ここは立ち寄りお勧めです。

そして再び県道58号線を走り、その先で県道220号線に入り北上しますと海沿いを走る国道251号線に突き当たりますので左折して進みますと、やがて諫早湾干拓堤防が見えますので、その上を走る諫早湾干拓堤防道路を通ります。

いろいろ物議を醸しだしています諫早湾干拓堤防ですが、この堤防の上をまっすぐに走る全長7kmの直線路は爽快そのものです。堤防道路の中央部には雲仙多良シーライン休憩所がありますので、是非立ち寄って有明海の眺望を望みたいところです。

諫早湾干拓堤防道路を走り抜けますと国道207号線に突き当たりますのでここを右折して100mほど進み、すぐに左折して北上し、そして多良岳レインボーロードには入り西上します。そして突き当りの県道184号線を右折して北上しますと白木峰高原があり、有明海越しの普賢岳の好眺望を望めます。

白木峰高原は、春は菜の花、秋はコスモスの名所ですが、その先が行き止まりになりますため、約4kmのピストン路になります。そして国道207号線を右折して諫早市へと向かいます。途中に幕末に作られました石橋の眼鏡橋が諫早公園内にありますので、それを見つつ、長崎自動車道の諫早ICに入り帰路に着きます。

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