六甲高山植物園は、2023年3月17日(金)まで冬季休園中ですが、 雪を割って咲く早春の花々を観賞していただくため、 2023年2月25日(土)~3月12日(日)の土日計6日間「冬季特別開園」を実施します。
2月の六甲山はまだ厳しい冬の寒さに包まれていますが、約50平方メートルと日本有数の植栽面積を誇るバイカオウレンが凛と咲く様子からは、春の息吹を感じることができます。
◆バイカオウレン(キンポウゲ科)
林下に生育する高さ4~15cmの多年草です。当園では、早春に最も早く開花する花で、梅に似た花と、端正な五角形の葉が特徴です。 “オウレン”とは、中国からわたってきた漢方薬の黄蓮のことで地中を這う地下茎が黄色く、よく似ていることから、梅花黄連(バイカオウレン)と名がついています。植物学者・牧野富太郎博士が愛した花としても知られています。
六甲高山植物園 冬季特別開園 概要
【日時】
2023年2月25日(土)~3月12日(日)の土日
(2023年2月25日(土)・26日(日)、3月4日(土)・5日(日)・11日(土)・12日(日))
10:00~16:00(入園受付は15:30まで)※西入口のみ開門。
※荒天中止。開花状況等、詳細はホームページで発表します。
[URL] https://www.rokkosan.com/hana/
【料金】
大人600円、小人300円 ※特別割引料金で入園していただけます。
【催し】
早春の花を巡る、花のガイド(10:30~/13:00~)
※3月11日(土)は「ぶらぶら園内ガイド」でおなじみの、沖和行先生による特別ガイドを開催。
【特典】
(1)2月25日(土)のみ、先着100名様に花の苗贈呈
(2)入園回数券(5回券)を特別割引価格で販売 ※特別割引価格:2,000円
(3)2023年度オリジナルカレンダープレゼント
六甲高山植物園の特別開園を彩る早春の花々!花々!
一口に「早春の花々」と言っても、それぞれの開花時期は少しずつ異なります。寒さの残る六甲山ではありますが、凛と咲く花の姿からは、一歩一歩訪れる春の息吹を感じることが出来ます。
◆セツブンソウ〈キンポウゲ科〉
【花期】2月下旬~3月中旬
まばらな温帯夏緑林の林内や草地に生える小型の多年草。茎は高さ5~15cmになります。5枚の白色の萼片から覗く黄色い花弁はよく目立ち、蜜を出して虫を呼び寄せます。本州の関東地方以西に分布する日本の特産種で、石灰地域によく見られる傾向にあります。当園は約20,000球のセツブンソウを植栽しています。
◆フクジュソウ〈キンポウゲ科〉
【花期】2月下旬~4月上旬
林の周縁部等に生える多年草です。花の咲いている時期は約15cm程度の高さですが、花後は根茎から多数のひげ根を出し、30cm程に達します。金色に咲く花はその姿からおめでたい花としてなじみ深く、「福寿草」と記されます。パラボラ型の花で太陽光を中心に集め、その熱で寒い時期に飛ぶ昆虫を呼んでいると考えられています。
◆ザゼンソウ〈サトイモ科〉
【花期】3月上旬~下旬
雪が溶けると間もなく、濃い茶色の仏炎苞(ぶつえんほう)がむっくりと顔を出します。その姿が、達磨大師が座禅を組んでいるようにみえるため、「ザゼンソウ」と和名が付けられ、別名「ダルマソウ」とも呼ばれます。まだ雪の残る中で咲くこともある本種は、開花直後に自ら発熱し、仏炎苞の中は20℃前後になることが知られています。ミズバショウと同じ仲間で、葉は花が終わるころに伸びてきます。
◆ヘレボルス・チベタヌス〈キンポウゲ科〉
【花期】3月中旬~4月上旬
「幻のクリスマスローズ」と呼ばれ、クリスマスローズの仲間の中で唯一、アジアに分布しています。ジャイアントパンダやハンカチノキを発見したプラントハンターのアルマン・ダヴィッド神父が1869年に中国の四川省付近で採集しており、当時その近辺をチベットと呼んでいたことから、学名に「チベタヌス」と入っています。当植物園では自生地に近い環境で展示しています。
◆営業概要(2023年)
【開園期間】 3月18日(土)~11月23日(木・祝)
※休園日あり。HPをご確認ください。
【開園時間】 10:00~17:00(16:30 受付終了)
※2022年12月時点の情報です。概要は予告なく変更する場合があります。
※新型コロナウイルス感染症の影響により、営業・イベントの内容を変更・中止する場合があります。
六甲山ポータルサイト https://www.rokkosan.com
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