9.磐梯(福島県)
- 磐梯吾妻スカイライン 9月下旬~10月下旬
- 五色沼 10月中旬〜11月上旬
- 裏磐梯 10月中旬〜10月下旬
- 磐梯山ゴールドライン 10月中旬〜10月下旬
- 塔のへつり 10月下旬〜11月上旬
南東北エリアを代表します紅葉スポットの裏磐梯。特に磐梯吾妻スカイラインと磐梯吾妻レークライン(中津川渓谷)の紅葉は絶景です。そのほかにも、裏磐梯高原や五色沼などの紅葉の名所があり、まさに紅葉ツーリングを満喫できるエリアです。但し、紅葉の名所はどこもそうですが、裏磐梯も多くの観光客が訪れて渋滞が起きやすいですので(特に中津川渓谷)、できるだけまだ人の少ない平日の早朝に訪れるのがお勧めです。
定番にはなりますが、東北道を福島西ICで下りて、国道115号線、県道126号線経由で県道70号線に入ります。そして、しばらく走りますと高湯温泉があります。高湯温泉には立ち寄り湯の共同浴場あったか湯もありますので、立ち寄られていくのもいいかもしれません。
さて、高湯温泉からが磐梯吾妻スカイラインになります。ヘアピンが続き徐々に高度が上がり、やがて作家の井上靖氏が名付けました「吾妻八景」の、白樺の峰、そして不動沢橋が架かるつばくろ谷(不動沢橋)を通ります。
ちなみに、つばくろ谷のそばに駐車場(WCあり)があり、そこから不動沢橋とつばくろ谷を望むことができます。再びヘアピン路を過ぎますと、紅葉が綺麗な場所に着きます。吾妻八景の天狗の庭です。
天狗が自分の庭にいるかのように飛び回っていた、という伝説から付けられた場所で、紅葉の名所でもあります。特に駐車場などなく少し場所が分かりづらいかもしれませんが、道脇に天狗の庭と書かれた木板があります。
10月中旬ごろになりますと、このあたりから周りが赤黄の樹々が広がり爽快な紅葉ツーリングを楽しめます。ちなみに磐梯吾妻スカイラインは紅葉の後、11月中旬から冬期通行止めになります。
眼下に福島の町並みを見ながら、やがて荒涼感の漂う山肌が見え隠れし始めてきます。
そして、荒涼とした大地の浄土平に入ります。火山性のガス噴出地のため浄土平内は駐停車禁止で、ガスのの濃度が高まり火山の噴火レベルが上がると通行止めになりますので、事前にご確認されてから行かれるのがお勧めです。
浄土平を過ぎますと、駐車場(有料)があります浄土平ビジターセンターがあります。ここから少し歩けば浄土平を望めますし、時間がありましたらビジターセンターのすぐそばにあります吾妻小富士に登ると(10分ほど)、山上から浄土平のパノラマ絶景が望めます。
さて、浄土平を後にしてそのまま磐梯吾妻スカイラインの最高点(1,622mと路面にペイントされています)を過ぎ、下って行きます。途中に吾妻八景の天風境があり、ここからも綺麗な紅葉を望むことができます。
道を下って行き土湯峠で磐梯吾妻スカイライン(という名前)は終わりになります。そのまま県道70号線を走り、そして、国道115号線に入ります。やがて、右に曲がり再び県道70号線に、ここが磐梯吾妻レークラインになります。
磐梯吾妻レークラインはその名のごとく秋元湖や小野川湖のそばを通るのですが、ほとんど樹々に囲まれていて、あまり湖が見えません。逆にその分、紅葉時は錦の樹々の中を走れます。少し走りますと秋元湖と書かれた木板がある秋元湖の展望地があり、バイクと絡めて湖を撮ることができます。
そして再び紅葉の樹々の中を走っていきますと、やがて紅葉の名所であります中津川渓谷に着きます。
中津川渓谷は普通に走ってしまうと通り過ぎてしまうこともありますので(この時期は止まっている車が多いのですぐわかるとは思いますが)、中津川渓谷レストハウス入り口の案内板を目指してレストハウスの駐車場にバイクを置いて渓谷散策がお勧めです。
但し、シーズン時には駐車場待ちの車の渋滞や、中津川に架かる橋の辺りに車がズラっと駐車したりしていますので、紅葉の時季はやはりこの場所に早めの時間に訪れるようにツーリングプランをルーティングされた方がよいかと思います。中津川渓谷を後にして少し走りますと、秋元湖展望所があり、高台から秋元湖と紅葉のコラボレーションの景観を見ることができます。
また、その先には三湖パラダイスという秋元湖、小野川湖、桧原湖の三湖が見える展望所がありますが、かすかに各湖面が見える程度の展望になります。但し、紅葉を含めた綺麗な景色を見ることができます。
磐梯吾妻レークライン(県道70号線)を進みますと国道459号線に突き当りますので左折します。少し走りますと、毘沙門沼の入口がありますので、そこに入ると毘沙門沼の駐車場に着きます。
毘沙門沼を含みいくつもの沼が点在しています五色沼は紅葉が綺麗な場所でもありますが、遊歩道越しに主要な沼を巡るのには1時間以上かかりますので、宿泊するなど時間があるときなど以外は駐車場からすぐで磐梯山の遠望が望めます毘沙門沼や、または桧原湖側からのアクセスが良い柳沼や母沼あたりを見られるのが良いかもしれません。
またお勧めなのが、五色沼の北、桧原湖の裏磐梯の湖沼群です。姫沼や大沢沼などがある湿地帯ですが奥用がとても綺麗な場所です。特に中瀬沼展望台からは赤黄に染まった湖沼の樹々越しに秀麗な磐梯山の好景観を望むことができます。
なお、裏磐梯からは、(桧原湖を周遊したりして)西の喜多方に向かいますと、新宮熊野神社の長床の大イチョウの紅葉が望めます。樹齢800年のイチョウで境内が黄色く染まります(11月中旬~11月下旬)。
また、桧原湖から西吾妻スカイバレーを通って北上しますと、芳沢不動滝や落差30mの白布大滝を通って山形県の米沢市へと向かいます。
そして、裏磐梯から磐梯山ゴールドラインを通りますと、会津若松市に入ります。会津若松市には鶴ケ城や武家屋敷などの見どころがありますが、お勧めは螺旋階段の会津さざえ堂です。近くには白虎隊の戦士たちのお墓もあります。
会津若松から県道131号線を南下しますと、堤高102mの大内ダムを通り大内宿に着きます。宿の集落から少し離れていますが二輪専用の駐輪場があります。大内宿の全景を望むには、集落の奥にある鳥居をくぐって階段を上ったところに見晴台があります。
大内宿を後にして県道329号線に入り、突き当りの国道121号線を右折して少し走りますと、湯野上温泉駅に向かう道の入れます。湯野上温泉駅は茅葺屋根の駅舎で風情があります。またその近くを流れる阿賀川には大川渓谷や夫婦岩などもあります。そして、再び国道121号線を南下しますと塔のへつりに到着します。
塔のへつりも紅葉の名所で、駐車場がかなり混みます。専用駐車場から塔のへつりまで少し歩きますので、道を先まで走り、塔のへつりの近くにありますお土産屋さん街の駐車場にお土産購入を前提でバイクを置かせて頂き、塔のへつりまで歩いていかれるのも良いかと思います。
塔のへつりからそのまま国道121号線を南下しますと、会津高原を経由して日光市に。また途中で国道289号線(甲子街道)に入れば、那須(白河)方面に行くことができます。ちなみに国道121号線から国道289号線に入った少しさkにあります観音沼森林公園も紅葉スポットとして人気の高い場所です。
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