■会津磐梯の絶景とラーメンを巡る(スズキGSX-S1000F ABS)

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日本離れした浄土平の絶景

都心から首都高速を走り、東北自動車道路に入りました。途中、佐野SAで休憩後、再び高速を北上し、福島西ICで降ります。インターを降りてしばらく走って行くと、これから向かう吾妻連峰が眼前に見えてきて、気分が高揚してきます。

佐野ラーメン(佐野SS下り)
佐野SA(下り)のフードコートで食せる佐野ラーメン(730円)。シンプルながら美味。また、売店内にある玩具コーナーには、バイクのミリタリーフィギュアが何故かたくさん展示販売されています。”大和・赤城・武蔵”のマグネット(1000円)などもあります。

県道70号線に入り、玉子湯で有名な旅館玉子屋や、源泉が素晴らしい安達屋旅館などがある高湯温泉に。

どの旅館も日帰り入浴を行っていますが、お勧めは共同浴場の”あったか湯”。内湯はなくこじんまりとした露天風呂のみですが、広い舗装駐車場があり県道沿いにあるので立寄りやすいです。白濁のいいお湯が250円で頂けるというのも嬉しいです。

源泉かけ流しの高湯温泉の共同浴場「あったかの湯」。加水・加温が一切されていない自然湧出の白濁硫黄泉が250円で楽しめます。老化防止、病気予防の効果に期待ありとのことです。木休(※祝祭日の場合は翌日休)。

高湯温泉街を抜けると、県道70号線、通称 磐梯吾妻スカイラインはヘアピンが続き、一気に高度を上げていきます。

高さ84mの不動沢橋が架かった”つばくろ谷”。福島側から走ってくると、この辺りから吾妻の絶景が始まります。

名所つばくろ谷を過ぎると、道沿いに福島市の眺望や吾妻連峰の好景観が眺められ、そして絶景の浄土平に。

国内屈指の絶景箇所の浄土平。但し、ガスの噴出量が多いと浄土平内を通れなくなるので、要事前確認を。

ガス注意帯は駐停車こそ出来ないですが、荒涼とした日本離れした独特な景観を楽しみながら走れます。好天なら浄土平駐車場(200円)にバイクを置いて、ぜひ吾妻小富士に登りたいです。

10分ほどの登山ですが、吾妻小富士上から見る同山の火口跡と浄土平の絶景は必見です。

約10分ほどの階段道を登って息が切れますが、山上から見る吾妻小富士の火口跡と浄土平の全景は、バイクで比較的容易に行ける国内で指折りの絶景であるのは間違いないです。

吾妻磐梯スカイラインの最高所地点。ポイントの地点には各々標高がペイント表示されています。

さて、吾妻小富士を下山後、そのまま磐梯吾妻スカイラインを進んで行くと、スカイライン沿いに「吾妻八景」と称される景観地が幾所かあります。気になる景色があれば、駐車場(or駐車スペース)にバイクを停めて眺めてみるのもいいです。

やがて、国道116号線経由で吾妻磐梯レークラインに入ります。樹々に囲まれて眺望は無いものの、追い越し可能な中速ワインディングは走っていて気持ちがいいです。ただし、たまに猿たちが道を横切るのでスピードにはご注意を。

レークラインを突き当り、五色沼に。周囲に大小30ほどの沼がありゆっくりと散策したいところですが、比較的見やすいのは一番大きな毘沙門沼。無料駐車場からすぐに絶景の青い沼が見れるのが嬉しいです。

名峰磐梯山が望める五色沼内の毘沙門沼。

再び国道469号線から喜多方に向かいます。途中の磐梯山3Dワールド辺りからは迫力のある磐梯山が見られます。

さて、桧原湖を周り込むようにして走り、道の駅 裏磐梯に。残念ながらここからの磐梯山の眺望はあまりよくないので、桧原湖越しの磐梯山を見るのは、湖畔の細谷地区か、道の駅から湖畔沿いに3kmほど北上したところにある、磐梯山眺望箇所から見た方がいいようです。

あの、坂内食堂の本店に

道の駅から喜多方市街までは約30分。峠越えだが眺望が無く単調な道が続きます。ちなみに喜多方市内にある「恋人坂」からは会津盆地の田園風景が一望できます。特に田んぼに水が張っている夕方に見る景色は絶景です。

恋人坂

さて、喜多方といえばラーメン。今回の目的地のひとつでもあるあの坂内食堂の本店に行ってみました。予想していたチェーン店の今風な店構えと違って趣のある店舗で、ラーメンの味はあっさりとした豚骨スープでコクのある旨さ。旅情が加わってか、チェーン店で食べるラーメンより味に深みがあって、より美味しく感じられました。

絶品!坂内食堂本店の支那そば(650円)。
坂内食堂本店横にある御清水稲荷。

喜多方から無料の会津縦貫道を使い大内宿へと向かいました。会津西街道に入り、途中の大内ダムは趣のあるロックフィルダムで、堤体をバイクで走ることが出来ます。

青い水をたたえ静かな湖面が美しい大内ダム。マイナーな好景観スポットです。
今も風情が残る会津西街道。

やがて、大内宿に。バイクは駐車無料ですが、大内宿の場所から離れた場所に駐車するので少し歩きます。大内宿内は入場無料ながら風情のある茅葺き屋根の家屋が並んでいて、ラムネとかを買ってぷらぷらするのが楽しいです。

大内宿
軒先で売っているお土産を見るのが楽しい大内宿。全景は奥の神社脇から撮影出来ます。

ここまで来たら、近くの茅葺き屋根の駅舎の湯野上温泉駅と、奇岩が連なる塔のへつりに寄りたいです。塔のへつりは有料駐車場から少し歩くので、道のドン突きにある各お土産店の駐車場にバイクを停めて、お土産を買った方がいいかもしれないです。

全国に二か所しかないらしい茅葺き屋根の駅舎の湯野上温泉駅。
長年の浸食によって作られた断崖の景観が美しい塔のへつり。
緑の中にある会津線塔のへつり駅入口も趣があります。

塔のへつりから少し走ると国道289号線との交差点に着きます。このまま国道121号線をまっすぐに進んで日光に抜けるか、国道289号線(甲子道路)に入って、白河や那須に行くか、時間と気分で行き先を決めてみてもいいのではないだしょうか。

◇茶色!

コンビニ、ガソリンスタンド、郵便局、そして工事看板まで、何故かすべて茶色の磐梯。県の景観条例で色彩の使用が制限されているそうです。

◇橋カード

福島県内10箇所の名橋のカードが、最寄りの道の駅でもらえます。栃木県や埼玉県、長野県、北海道にも橋カードがあるようです。
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