■磐梯・会津(ツーリングルート)

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南東北屈指のツーリングエリア

日本広しと言えど、多くのワインンディングロードがあり、そして絶景も望めるエリアとなると、数が限られてきます。主な所では、岩手の八幡平エリア、静岡の伊豆箱根エリア、長野県のビーナスラインエリアと志賀草津エリア、そして、熊本の阿蘇エリアなど。もちろんその他にもありますが、今回ご紹介する磐梯・会津も多くのワインディングロードを有し、そして絶景を望めるエリアで、首都圏や東北から訪ねることの出来る人気のツーリングエリアです。特に浄土平は、日本では有数のツーリングルートで多くのライダーが訪れる場所で、何度もその光景を見たくなること間違いなしの南東北屈指の絶景スポットです。

浄土平

総走行距離:約230km

浄土平がある裏磐梯へのアクセスは東北自動車道や東北中央自動車道、磐越自動車道など出発する場所により、いろいろなインターチェンジからアクセスすることが出来ますが、今回は首都圏からのアクセスというルートで、そして、メジャーな東北自動車道の福島西ICからのルーティングをご案内致します。

東北自動車の福島西ICを下り、国道115号線を西上。途中で県道5号線を左折します。この道中で、裏磐梯の山の遠望が望め、気持ちが高まります。そして、県道70号線(福島吾妻裏磐梯線)を左折し、裏磐梯方面に向かいます。しばらく走りますと、高湯温泉街に入ります。

高湯温泉 あったか湯

玉子湯や薬師の湯など、日帰り入用可の旅館の名物湯もあり、時間が許せば、一湯浴びたいところです。なかでもお勧めはあったか湯。露天風呂のみでこじんまりとしていますが、道沿いにあり駐車場も完備されている共同浴場で、安いですし気軽に立ち寄り湯しやすいお風呂です(250円)。

高湯温泉から道はヘアピンが続き高度を上げていきます。別名、磐梯吾妻スカイラインです。しばらく走りますと、深く吾妻八景にも選ばれていますつばくろ谷を渡る不動沢橋に着きます。橋の麓にはつばくろ谷駐車場があり不動沢橋の景観を見れるほか、橋を渡った先に展望台もありますので、ここで一時休憩されてみてはいかがでしょうか。

つばくろ谷駐車場から見る不動沢橋

不動沢橋を渡りますと、眼下に福島市街の遠望を見ながら走り、磐梯吾妻スカイラインがその素晴らしさを魅せてくれます。低速ヘアピンのカーブを続けてクリアしてさらに高度を上げていきますと、周囲が白い岩肌の山に変わり、まるでその景観は日本ではなく、何かヨーロッパの山岳地にいるような感じがします。そして、いきなり目の前に殺伐とした光景が広がり、浄土平に入ります。

浄土平内を走る磐梯吾妻スカイライン

浄土平~標高1600mのところにあります一切経山の火山噴火により生成された火山荒原で、荒涼的な景観が広がっちている場所です。

火山性ガスが噴出しているため草木が生えず、赤土や岩が広がる光景の中の一本道を走る、国内でも唯一無二の場所です。但し、ガスが噴出していることから、道中は駐停車禁止で、ガスの濃度が高かったり噴出量が多いと通行禁止になりますので、訪ねる前に要事前確認を(通行止めで回り道をするとからりの迂回路になりますので)。

駐停車禁止のガス噴出地の浄土平を通り過ぎますと、やがて、大型駐車場(200円)があります、浄土平ビジターセンターに。ここから浄土平を眺めることが出来ますが、お勧めは吾妻小富士山上からの景観です。ビジターセンターにバイクを置いて、10~15分ほど登って山頂に行けて、吾妻小富士の噴火口跡を見れるほか、眼下に浄土平の絶景が望めます。天気が良ければお勧めです。

吾妻小富士の噴火口跡

さて、ビジターセンターを後にして磐梯吾妻スカイラインを下って行きますと、ところどころに双竜の辻や天風境など、吾妻八景と言われています景観地があります。バイクが止めづらいところもありますが、中にはきちんと駐車場が整備されたところもあり、各々、好景観が望めますので、よかったら立ち寄られてみたはいかがでしょうか。

天風境

やがて、磐梯吾妻ラインを下りて国道115号線に入り、そして県道70号線(磐梯吾妻レークライン)に入ります。レークラインとはなっていますが、道はほぼ樹々に囲まれていて景観は見えません。直線部分も長くフラットで走りやすいのでスピードが出やすいですが、野生の猿が飛び出したりするのでスピードには注意を。やがて、いきなり秋元湖の湖畔に着きます。

秋元湖

そのまま秋元湖畔沿いを走りますが、樹々の阻まれて湖はほぼ見えません。それでも、適度にカーブが続き、新緑の頃は気持ちよく、とても爽快な道です。しばらく走りますと、道沿いに中津川レストハウスがあり、そこから中津川渓谷に行くことが出来ます。そんなに大きな渓谷ではありませんが、距離も遠くなく、紅葉時はお勧めの場所です。

中津川渓谷

再び、レークラインを走りしばらくすると三湖パラダイスという展望台があり、秋元湖と桧原湖と小野川湖の三湖が見える展望台が道沿いにありますが、どの湖を遠くて見通しがいまいちだったのが残念。そのまま小野川湖沿い沿いを走りますが、やはり湖がほぼ見えず。国道459号線に突き当たる前の直線路の途中で、湖が見えるスポットがあります。

そして、突き当りの国道459号線を左折して毘沙門沼の駐車場に。大きな駐車場で、そのまま奥まで行けば、五色沼最大の毘沙門沼をバイクから下りずに見ることが出来ますが、天候が良く湖越しに磐梯山が見える用でしたら、是非、湖畔まですぐですので、その景観を楽しみたいところです。

毘沙門沼越しに見える磐梯山

五色沼~磐梯山の北側にあります大小約30の湖沼群で、色々な色のぬまがあることから五色沼を名付けられています。

この五色沼湖沼群にはいろいろ特徴的な沼があり、特にエメラルドグリーンの湖面の青沼や、磐梯山が綺麗に見えるるり沼はお勧めですが、駐車場から離れていて、周遊遊歩道はかなり時間を要しますので、時間があるときかここをメインに訪ねる時に周った方が良いと思います。

さて、そのまま国道459号線を戻り、磐梯山ゴールドラインに入るのもいいですが、雲が無い好天時で時間があれば桧原湖を一周(約30km)するのもお勧めです。ちなみに桧原湖北側から伸びています、路面状況は今一つの西吾妻スカイバレーで白布大滝経由で米沢市に出られますので、そこから東北中央自動車道に乗って帰路に着くことも出来ます。実は、桧原湖の西岸は磐梯山の眺望が良くて、車通りも少なくて走っていて爽快な道になります。

桧原湖西岸にあります磐梯山展望台より磐梯山を望む。

磐梯山~猪苗代湖の北にそびえる標高1816mの活火山で、その容姿から会津富士とも呼ばれています。日本百名山。

桧原湖をぐるっと一周して、磐梯山ゴールドラインに入ります。ゴールドという名の割には、路面状況は今一つで、磐梯山の景観もあまり見えないのが残念。但し、道中にあります山湖台の展望台は猪苗代の眺望が良く、立ち寄りお勧めです。そのまま猪苗代湖畔沿いに走って南下しますが、もし、時間がに余裕があれば、会津若松市内もお勧めです。ちなみに後述致しますが、会津若松市内に寄ってから猪苗代湖畔沿いを走ると時間的に厳しい場合は、ゴールドラインを下りて、蟹沢浜や遊覧船乗り場から猪苗代湖越しを眺めつつ、さざえ堂を見て大内宿に行くという経路がお勧めです。

会津若松城

戊辰戦争の舞台にもなりました町で、その象徴でもあります会津若松城や、白虎隊のお墓があります飯盛山に二重螺旋階段のさざえ堂があり、観光を楽しめます。

さざえ堂

さざえ堂~1796年に飯盛山に建てれた高さ16.5メートルの六角三層のお堂です。内部は二重らせんの階段となっていて、上って降りるまで誰ともすれ違わないような構造になっています。

但し、会津若松城は市の中心部のにありますため、周辺は車通りや信号も多いため、時間が無い場合はさざえ堂を見つつ、会津若松城は飯盛山からその遠望を望むというプランもありかと思います。

猪苗代湖越しの磐梯山

猪苗代湖~日本で4番目に大きい湖で、周囲長49km、深さは約93.5m。湖面の標高が514mと国内有数の標高の高い湖です。

さて、会津若松市街から背あぶり山公園を抜ける県道374号線を通り、猪苗代湖畔沿いの道に入ります。猪苗代湖畔の浜やキャンプ場から磐梯山が綺麗に見えますので、良さそうな所で止まって浜辺で磐梯山を望みながら休息するのもお勧めです。

大内宿

大内宿~会津西街道の宿場町で、茅葺き屋根が並び、現在は観光地として多くの観光客が訪れる場所です。重要伝統的建造物群保存地区。

猪苗代湖の一番南岸の舟津公園や舟津浜湖水浴場から(その近くに日本一観音堂と雰囲気のあるお堂があります)南下して、県道6号線経由で国道294号線に入ります。そして途中で県道118号線に入り、大内宿に向かいます。ちなみに、時間的な部分やもし天気が今一つであれば、会津若松市街から県道131号線、もしくは国道121号線で南下する方が大内宿には早く浸けます。

人気で観光的な大内宿ですが、やはりこれだけの茅葺き屋根の家屋が並んでいるのは壮観です。宿内にはお土産屋さんや食事処もあり、ぷらぷらするのが楽しいです。一番奥の鳥居のある階段を上った先の神社横から、よく見る大内宿全景の景観を望むことが出来ます。

塔のへつり

塔のへつり~約100万年もの浸食や風化を経て作られた断崖の景観で、約200mにわたり奇岩が奇勝が続いています。国天然記念物。

大内宿から県道329号線経由で国道121号線に入り、茅葺き屋根の駅舎の湯野上温泉駅に寄り、塔のへつりを見て、国道289号線を走って東北自動車道の白河ICから帰路に着きます。もしまだ時間があれば、国道289号線の途中から2~3km入ったところにあります観音沼森林公園も人が少ないながら美観でお勧めです。

距離が長く、見どころも走りどころも多いエリアのため、出来ましたら泊まってゆっくり見て回りたいところですが、早朝出でうまくルーティングすれば首都圏からでも十分日帰りでも楽しめる場所です。是非、一度は訪ねてみたい南東北屈指のツーリングエリアです。

実走ガイド

会津磐梯の絶景とラーメンを巡る(スズキGSX-S1000F ABS)

会津・磐梯(スズキGSR250)

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