ネギとシネマとミステリー
今も古い蔵や木造の旧家が残る、旧中山道・深谷宿。レンガ造りの煙突も点在し、記念撮影にも事欠かず、ツーリング心を高揚させてくれます。
深谷といえばやっぱり日本一の出荷量を誇る「ネギ」。既に収穫の終わったネギ畑が広がる市の北部を走っていると、あの独特なネギの香りが漂い、無性にお味噌汁が飲みたくなってきますが、実は、そんな深谷の真骨頂は「ミステリー」なんです。
深谷といえばすぐに連想するのが「深谷ネギ」。圧倒的なネギ畑は晩秋から冬にかけて見ることができます。
市の中心に唐突に100m近い山があり、近くに古墳群もあって、「これ、古墳じゃないの?」と思うのですが、何故か学術的にまだ調べられたことがなく、もしかしたら卑弥呼とか、家康公の埋蔵金とか、歴史的な発見があるかも…なんて。
□ミステリー深谷~深谷はミステリーなところです。といいましても、ホラー的な意味ではなくて、ミステリーハンター的なミステリーです。古墳、戦国時代の史跡、江戸時代の宿跡など、これだけ各時代の史跡がそろっているのに、ほとんど観光化されていないミステリー。また、何故か駅の上にはお城が建っていたり、地名に血洗島なるところもあったりと、これまたミステリー。実際に同市出身のミステリー作家もいらっしゃるほか、深谷宿ミステリーツアーなるものも開催されているそうです…。
ちなみに、深谷市は映画のロケ地として使われた風情のある場所も点在しており、作品には、「ゲゲゲの女房」「ヴィヨンの妻」「ゼロの焦点」など、そのほかにも古代や戦国など、各時代を偲ばせる史跡が市内に点在しています。
大林宜彦監督が名誉館長を務める小映画館「深谷シネマ」もあり、深谷ロケーションMAPなるものもあります(※HPよりダウンロードができます)。
さて、まずは深谷駅。橋上の駅でレンガが多用されています。
北口に前出の深谷シネマがあり、東に向かうと旧深谷宿の常夜灯があります。
そこから北に向かうと、みかえりの松や、三門が必見の臨済寺があり、少し戻ってから再び北方面に進むと、プレートガーダー橋、そしてホフマン式輪窯6号窯に。
そのまま川を渡り、県道46号線を左折し、血洗島交差点を右折すると、レンガの煙突と風情のある外観を持つ丸山酒造に。そして、その近くに渋沢栄一の生家や血洗島大地蔵があります。
再び道を南下して(途中、川を渡る際に少しオフセットしたところに矢島大橋がある)国道17号線を右折すると道の駅おかべがあり、その隣に中宿古代倉庫群跡があります。
さて、深谷駅の南側には唐沢堤があり、その先には仙元山公園があります。
市内中央に何故か山が、と思わせる仙元山。一見古墳にも見えるのだが…。山頂に浅間神社があります。
仙元山の脇の県道69号線をそのまま南下し、秩父鉄道の線路を渡り国道140号線を右折。秩父鉄道の永田駅前の道を南に進むと、川から水を取り入れる六堰頭首工があり、そして、畠山重忠公史跡公園があります。
その先の県道81号線を左折すると鹿島古墳群があり、逆に右折して関越道の高架をくぐったさきには、鎌倉古い街道の標識があり、花園ICに向かっていくと、道中に道の駅はなぞのがあります。
ちなみに、その先、国道254号線を走って来たに向かうと、ほたるを見ることが出来る「ほたるの里公園」と鐘撞堂山ふるさとのの森にきれいな色の「谷津池(霧ヶ谷津池)」という溜池があります。
□深谷ぐるめ
煮ほうとう~幅広の麺と特産の深谷ネギなどと地元産の野菜を一緒に煮込んだ深谷の郷土料理。比較的気軽に食べられるのが、「道の駅おかべ」内のレストランですが、無くなり次第終了なので要注意。また、渋沢栄一生家横にある「藍屋」(11:30~14:30 水休)も風情があって人気です。
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