チームラボ、金沢城のシンボル「五十間長屋」を、花々で形作られた動物たちが歩く作品空間に。「チームラボ 金沢城 光の祭」、9月30日(土)から開催

アート集団チームラボは、金沢城公園(石川県金沢市)で9月30日(土)から開催する夜のアート展「チームラボ 金沢城 光の祭」にて、金沢城公園のシンボル「五十間長屋」の石垣を、花々で形作られた動物たちが歩く作品空間を公開します。

チームラボ《花と共に生きる動物たち(仮)》(C) チームラボ ※イメージ画像

金沢城公園の五十間長屋は、左右に位置する橋爪門続櫓(はしづめもんつづきやぐら)、菱櫓(ひしやぐら)とともに2001年7月に再建され、明治以降に建てられた木造城郭建築物としては全国最大規模で、鉛瓦や海鼠塀が外観の特徴です。五十間長屋は、一般的には「多聞櫓(たもんやぐら)」と呼ばれるもので、武器や什器等の倉庫として使われていました。

本展では、五十間長屋が、誕生と死滅を繰り返し続ける花々でできた動物たちが住まう作品空間に変わります。

チームラボ《花と共に生きる動物たち(仮)》(C) チームラボ ※イメージ画像

また、公園内では、他にも、石垣に「円相」を書き続ける作品や、人々や自然のふるまいに呼応して光るovoid(卵形体)など、複数の作品を展示予定です。

チームラボ《円相(仮)》(C)︎ チームラボ  ※参考画像

「チームラボ 金沢城 光の祭」では、加賀百万石の歴史・文化の象徴である金沢城公園の五十間長屋や石垣、木々などを、人々の存在、そして自然のふるまいによって変化する光のアート空間に変えます。

金沢城は、戦国時代(1467年 – 1590年)末から江戸時代(1603年 – 1868年)にかけて、前田家が14代に渡って居城した城です。元々は加賀一向一揆(一向宗の僧が中心となった一国規模の統治共同体)の拠点とした寺院「金沢御堂(尾山御坊)」として1546年に創建されましたが、1583年に織田信長の家臣前田利家が入城すると、キリシタン大名として知られる高山右近の指導の下、金沢城として本格的な城づくりが始まりました。1602年の落雷によって天守が焼失するなど度重なる火災を経て、明治維新以降は陸軍の司令部が置かれ、戦後は金沢大学のキャンパスとして活用されました。時代とともに宗教・政治・軍事・学術の場として変化していった金沢城が、本展では、現在と過去が交差し、今を生きる人々が参加し、人々の存在によって変化するアート空間に変わっていきます。

チームラボ《自立しつつも呼応する生命の森》(C) チームラボ ※参考画像

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