首都圏の冬場の人気ツーリングスポットの伊豆、房総に対して、同じ太平洋岸ながらマイナーな茨城の海岸線。実際はどうなのか、その魅力を確かめに旅に誘う風を探しつつ北茨城の海沿いをツーリングしてみました。
数少ないシーサイドロード
「寒い時は、太平洋を目指すべし」と言えるほどに、房総、伊豆、遠州灘、三河湾、紀伊半島など、冬は凍結の少ない温暖な太平洋岸へのツーリングが定番です。とは言え、関東圏でも群馬県や栃木県、茨城県や埼玉県の北部からだと伊豆や南房総は結構遠いです。そこでお勧めなのが、北関東道でアクセスがしやすい茨城県の太平洋岸です。
有名な神磯鳥居や酒列磯前神社などがある大洗周辺はツーリングでも人気の場所ですが、今回は、北関東自動車道をひたち海浜公園ICで降りて、あえて大洗から北の馴染みの薄い太平洋岸沿いをツーリングしてみました。
ひたち海浜公園 ICを降りて、海沿いの道を北上し、JERAのお洒落な煙突を見ながら国道245号線に入りました。
そして、日高寺に寄り、原子力施設が点在する東海村を通り、古房地公園に到着。
ここの見晴台からは太平洋の大海原を望められてとても気持ちが良いです。また園内の芝上には白亜の日立灯台がポツンと立っているのもいい感じです。
なお、少し内陸部に入ったところにある泉神社の湧き水の泉で願い事をしますと、その願い事が叶うらしいので、ぜひ立ち寄ってみてはいかがでしょうか。
さて、再び海岸線に戻り、水木海水浴場から海沿いの道を走ります。僅かな距離ではありますが、北茨城では希少なシーサイドロードランが楽しめます。
そして「ビーチバーガー9」に到着。
【ビーチバーガー9】ジューシーなビーフ100%のパティにシャキシャキのレタス、カリカリのベーコン等がパリパリの黒いバンズに挟まれ、頬張ると各味の美味しさが口の中に広がります。各種セットあり。出来上がりまで少し時間がかかるので、事前に電話での予約がお勧め。なお、バイクの駐車は店下の駐車スペースに。 日立市河原子町1-6-6 tel:050-8012-9311 11:00〜16:00 月曜日定休(祝日は営業)他不定休
備長炭が練り込まれた黒いバンズが特徴のハンバーガーが人気で、ボリューム満点ながら790円とリーズナブルなのも嬉しいハンバーガーショップです。
またその先には海を見ながら湯舟に浸かれる湯楽の里があり、混んでいなければ、立ち寄り湯もお勧めです。
国道6号線に入り、海の上を走る海上橋を通るとループ橋が見えてきます。橋上にはコンビニがありUターンができますので、くるっと走ってみるのもありです。
そして、お勧めなのが東滑川公園です。園内では珍しいヒカリモが見れるほか、岩礁越しの綺麗な海の景色を見ることができます。
実は、北茨城沿岸は爽快なシーサイドロードが少ないのです。また、海の近くを走る国道6号線は一桁国道ということで、交通量が多いながらもあまり海が見えないのが残念。
その点で同じ太平洋側の海が見える海沿いの道が多い伊豆や房総に比べて訪れる人が少ないのも致し方ないのですが、逆に言えば人が少なくて訪ねやすい場所でもあります。
道中でパンクシーが描いた…かどうか分からない壁画を見て、高戸小浜に。高戸小浜は日本の渚百選にも選ばれている景観地ながら、人が少なくてのんびりと過ごせる北茨城らしい場所でもあります。
再び国道6号線を北上し、震災前には岩が対になっていた二ツ島に。
そばにはホテルが建ち並び駐車場が無く立ち寄りづらいですが、手前の磯原海岸か先の温泉の駐車場にバイクを停めて歩いて見に行くことができます。
点在する北茨城の絶景地
そのまま国道6号線を走り、ちょうどグリーンふるさとラインの起点となる仁井田交差点を右折しますと、北茨城屈指の景勝地の五浦海岸に着きます。
五浦岬公園の展望塔から海岸を望むことが出来ますが、ここは有料ですが六角堂に立ち寄りたいところです。門を潜り日本の原風景的な岩景と大海原の景観を楽しんでいると、ふーっと風が身体を吹き抜けていきました。この地には心地よい海風が舞っていました。
さて、五浦の先は福島県になり風光明媚な勿来海岸があるので寄って行くのもありです。
なお、五浦からの帰路は常磐自動車道に入るのが早いものの、まだ日があればグリーンふるさとラインからビーフラインと下道の快走路を走り繋いで帰リたいところ。但し、日が落ちると同道は暗闇に包まれるのでその際は高速で帰る方が安心です。
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