■比企城館跡群

目次

国指定史跡の城館跡

鎌倉幕府滅亡後、室町幕府の時代の15世紀から16世紀にかけて山内上杉氏(後の上杉謙信はこの家系)と扇谷上杉氏による戦いにより、埼玉県比企郡には多くの城が作られました。鎌倉時代に畠山重忠の館であった既指定の菅谷館跡の他、松山城跡、杉山城跡、小倉城跡が追加されて、 2008年に「比企城館跡群」が国指定史跡に指定されました。今回はその内の松山城以外の三つの城跡を回ってみました。

杉山城跡は、中学校の裏からアクセス。先に大手口でパンフレットの入手がお勧めです。駐車場から30分ほどで城全体を周遊できます。

まず杉山城跡は、山城ながら駐車場(入り口の段差に注意)から30分ほどで城跡全体を歩き回れて、山城の作りというのが分かりやすく学べる城跡です。

食い違い虎口
本丸跡
杉山城跡

15〜16世紀に山内上杉氏によって作られたとされる山城。高度な築城技術が施されていて「戦国期城郭の最高傑作のひとつ」と称されています。国指定史跡。

対して東京ドーム3個分という広大な敷地を持つ菅谷館跡は、今回、二ノ郭にある畠山重忠の像を見るまでに留めました。

畠山重忠の像
菅谷館跡

平城なので回りやすく、遺構も○。Pあり。国指定史跡。

そして、一番きつかったのが小倉城跡で、駐車場から山道を歩くこと約20分。日頃の運動不足がたたってハァハァ言いながら枡形虎口に到着。同城の一番の見どころは郭3にある最大高5mの石垣で、人が居なくてのんびりできる城跡ですが、帰路は道を間違えないように注意を(分岐路では青のカラーテープがある方に行くこと)。

桝形虎口
本郭
小倉城跡

16世紀に使われていた山城で、戦国時代の関東の城では珍しい石塁が使用されていた。駐車場から山道歩20分。国指定史跡。

紙漉き人形が立つ道の駅おがわまち

せっかくならと、その後周辺の観光スポットを巡ってみました。嵐山渓谷は谷川橋と槻川橋の橋上からの風景が良いです。

谷川橋上より岩畳を望む
槻川橋上より

また、三波渓谷は駐車場(500円)のそばから川岸に下りられるのでお勧めです。

三波渓谷

そして、高台の仙元山見晴らしの丘公園にある13mの展望台からは小川町の好眺望が望めます。

最後に、ミゼットが入口に置かれたレトロな温泉の玉川温泉に立ち寄り、強アルカリ性の湯で肌がすべすべになりつつ、館内にある駄菓子屋や木の図書館などを見て周り、疲れを癒しつつ、くつろぎました。 

玉川温泉
昭和レトロな温泉銭湯 玉川温泉

入口にオート三輪ミゼットが置かれている昭和レトロな温泉銭湯。館内には多くのレトロアイテムや10円ゲームなどがあり、まるで昭和にタイムスリップしたよう。駄菓子やケロリン桶を売っている売店では、70種類ものご当地サイダーが取り揃えられている。温泉はph値10を誇る全国でも有数のアルカリ性単純温泉(加温あり)で、入浴すると肌がすべすべになり、また無料で泥パックもできる。特に昭の湯(男女週替わり:HPに掲載)の岩風呂は里山の雰囲気があり、お勧め。入浴後は木の図書館で本を読みながらくつろげる。食事処もあり。

  • 住所:埼玉県比企郡ときがわ町大字玉川3700
  • 営業時間:平日: 10:00~22:00(最終入館 21:30)土日祝日: 5:00~22:00(最終入館 21:30) 朝風呂:5:00~8:00(土日祝日のみ
  • 年中無休(※年に数回メンテナンス休館あり)
  • 入浴料(大人:非会員):平日:880円(10時〜20時)、500円(20時〜)、休日:980円(8時〜20時)、630円(5時〜)、500円(20時〜)

ちなみに、三波渓谷から南に6kmほど進みますと関東三梅林の越生梅林があり、2月下旬から3月上旬にかけて園内の約1,000本もの梅の木が可憐な花を咲かせ、周囲の梅林を含めますと、梅の木の数は約20,000本にもなります。

越生梅林
越生梅林

また、周囲には上谷(かみやつ)の大クスや萩日吉神社の児持杉、越沢稲荷の大杉などの巨木がありますので、巨木巡りするのもいいかと思いますし、越生梅林から6kmほど南に行きますと、黒山三滝もあります。

上谷の大クス
黒山三滝の男滝と女滝
よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

目次