合わせれば100㎞の爽快路
寒い時期にはツーリングの行き先に困るものですが、ちょっといつもと違うルートで走ってみると、意外な風景に会えて、新鮮で楽しいものになるかもしれません。
冬場にツーリングに出かけるなら、日中の暖かくなりかけた頃に出かけて、陽が落ちて暗くなり寒くなり出す前には戻ってきたいところです。とはいえ、都内からですと山の方は凍結の心配がありますし、海沿いは走りを楽しめる道が意外と少ないです。
でも「やっぱり冬でもバイクで走りを楽しみたい!」ということで、茨城県の笠間市と常陸太田市を繋ぐビーフラインに行ってきました。通称ビーフラインと言われています道は、緩いカーブが続く約30㎞の広域農道で、車通りも少なく、標高の低い丘陵地を走っているため凍結の心配が少ないのがうれしい道です。
ちなみに、常陸太田市から北茨城市まで通る約68㎞の広域農道のグリーンふるさとラインを走り繋げば、両道で約100㎞にも及ぶ爽快路となります。但し、両道ともに終始樹々に囲まれていて景観が無い(同じような景色が続く)ので、単調な走りにはなりがちです。とはいえ冬場に100㎞も走れるツーリング道があるのは、正直うれしいです。ちなみに、グリーンふるさとラインから国道461号線に入り西に向えば、日本三名瀑の袋田の滝がある奥久慈の方に行けますが、寒中はやはり凍結の心配があり、今回はグリーンふるさとラインには行かずに、ビーフラインを走った後に、大洗方面へと抜けるルートをとりました。まず、北関東道に入り友部ICで降りて、笠間焼きの販売所が並ぶギャラリーロードを走りつつ、日本三大稲荷でもある笠間稲荷神社に到着しました。
同神社で交通安全と家内安全を祈願して、近くの笠間つつじ公園の展望台に立ち寄りました。高低差があまりないので、絶景…とはいえないまでも、笠間稲荷のそばにあり、道沿いにある駐車所からも歩いてすぐで笠間市を眼下に望める展望地ですので立ち寄ってみるのもありかと思います。なぜか、座頭市の碑もあります。
笠間つつじ公園の展望台を後にして、笠間市総合公園横からビーフラインに入りましたた。追い越し可の二車線路が続くビーフラインは、緩いカーブと直線路が続きバイクで走ると爽快な広域農道です。ビーフライン中間点の物産センター 山桜までは走りが楽しめて、そして、山桜の先は民家が点在していてツーリング感が楽しめる道です。
道中の国道123号線の交差点にある「なかの家」で豚ロースカレーを頂き、那珂川を渡り右折。ここでビーフラインを離れ、県道102号線経由でバードラインに入りました。
バードラインは那珂広域農道の別名で、車通りはありますが地方感がある道で、国道を走るよりお勧めです。
道中には日本一の毘沙門像がある一条院があり、そして、ひたちなか海浜鉄道湊線の終着駅の阿字ヶ浦駅と、駅の近くにあります黄金の鳥居が建ち並ぶほしいも神社に立ち寄りました。
さして、そのまま阿字ヶ浦海水浴場へ。冬場の海水浴場は人が少なくて海を見ながらのんびりできるのがいいです。
そしてその先にあります酒列磯前神社に立ち寄りました。鳥居の右奥に参拝用の駐車場がありますので、そこにバイクを止めて参拝するのがお勧めです。
SNSでも有名になりました、樹々が覆いかぶさるように生えた樹叢の参道や、海の見える鳥居や幸運の亀などがあり、雰囲気を味わえる場所です。
さて、酒列磯前神社を後にして、海沿いの道を走り大洗へと向かいました。道中のなかなか海へと下りられるような場所に駐車場がありませんが、 浪切不動尊前駐車場 (駐車スペース)からは海(磯場)へと下りられて、中生代白亜記層の岩礁を楽しむことができます。
そのまま海岸線沿いを走っていきますと、途中の平磯ビーチには同地の人気キャラクターである「くじらの大ちゃん」が浮かんでいて、道沿いには大ちゃんのオブジェクトも立っていました。また、その先には那珂湊漁港があり、新鮮な魚介類が変えて食べられるおさかな市場があります。
そして、渋滞箇所の海門橋を通り那珂川を渡りますと大洗に入ります。定番ですが、道沿いから神磯の鳥居を眺めて、大洗磯前神社で、再び、交通安全と家内安全を祈願して、水戸大洗ICから帰路に着きました。
考えてみれましたら、牛に鳥に鯨、(そして豚ロース)とまさに肉繋がりのツーリングでありました。もう少し後の時季でした、水戸の偕楽園に寄って梅の花を見ていくのもいいかもしれませんね。
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