冬だからこそバイクで行きたいツーリングルート~清水・焼津

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美味のマグロと富士山の絶景

マグロといいましてもいろいろな種類がありますの一概には言えませんが、例えば本マグロの旬はおおよそ12月~2月で、やはりこの時季に食べるマグロは特に美味しいものです。実はマグロの漁獲高日本一は静岡県。その中でも清水港や焼津港は、まごろの水揚げ高が多い港です。今回は、この二つの港を行きつつ、道中の富士山の好眺望スポットを巡る、冬の時季ならではのツーリングコースをご紹介いたします。

日本平から見た富士山

新東名の新清水ICで下りて県道52号線を南下。途中、東名高速の手前の一般道を左折して、興津川を渡り薩埵峠へ。5~6台の車が止められる駐車スペースがあり、そこから徒歩5分ほどで展望台に着きます。

薩埵峠

好天であれば、東名高速を眼下に、江戸時代に歌川広重が東海道53次(由井宿)で描いた富士山の絶景を望むことができます。そして、時間があれば、そのまま東へと向かい、幕末に山岡鉄舟が逃げ込んだ望嶽亭 藤屋や、脇本陣 柏屋、景観の良い宝積寺などがのある観光化されていない雰囲気のある町中を通り、そしてそのまま旧東海道を進みますと、由井川を越えて広重美術館などがある由井宿の一角に着きます。雰囲気が良いのでぜひ、立ち寄りたい場所ですが、 薩埵峠から東へ向かう道が狭いのと、ちょうど 望嶽亭 藤屋 へと下る坂道が急なので、走行にはご注意を。

由井宿にある由井正雪生家の正雪紺屋

さて、国道1号線(バイパス)に入り海沿いを走ります。そして、清水マリンロードという清水港内を走る道に入り、清水港に。清水港周辺には美味しいマグロが食べられる食事処が点在していますが、行きやすいのは港にある清水魚市場。大型駐車場完備で、安くて美味しいマグロを食べることができます。

マグロ丼

清水と言えば、富士山の絶景地として名高い日本平がありますが、まずは世界遺産にも認定されています三保の松原へと向かいます。三保の松原のある小さな半島をぐるりと回りますと、好眺望の清水三保海浜公園や清水灯台があり、そして三保の松原に着きます。

清水三保海浜公園より富士山を望む

無料の駐車場から歩いてすぐに、天女の羽衣伝説で有名な「羽衣の松」があります。そして、海岸に出ますと、まさに富士山と松林とのコントラストが見事な絶景を望むことができます。ちなみに、三保の松原から駿河国三之宮 御穗神社へと続く、「神の道」という映える参道もあります。

三保の松原から富士山を望む

さて、三保の松原を後にして日本平へと向かいますが、時間があれば、シーサイドロードを走って日本平の麓にあります久能山東照宮に寄って行くのもあり。久能山東照宮は三大東照宮のひとつで、境内には国宝もあります。また、久能山東照宮の奥からロープウェイに乗って、山頂の日本平に行くこともできます(往復1,250円)。

久能山東照宮

さて、日本平の東側、三保の松原方面から清水日本平パークウェイを走って頂上へと向かいます。この辺りでは随一の峠道ですが、道が短めで見通しが悪く、路面状況も今一つなので、残念ながら爽快な走りは出来ません。でも途中で視界が開けて富士山の好眺望を望めます。但し、止められる場所がないので、そのまま通過しなければなりませんが…

清水日本平パークウェイ

そして、日本平に到着。魅了駐車場にバイクを止めて山頂部にあります日本平夢テラス(無料)まで歩きます。そして、夢テラスに入り、3Fラウンジから、この時季ならではの冠雪した富士山の絶景を望むことができます。

日本平夢テラスより富士山を望む

日本平を後にして、日本平パークウェイの今度は西側を走り下山します。その少し先に登呂遺跡があります。道傍にあり、無料でパッと見れますので、道中で立ち寄られるのもありかもしれません。

登呂遺跡

そのまま安倍川を渡り、リアルな難破船の遊具のある広野海岸公園などを見つつ海沿いの道を走って行きますと、やがて大崩海岸の海上橋を渡ります。その名の通り、土磐がもろく崩やすい場所のため、ぐるっと回り込むように海上橋が造られた場所です。ここからも富士山の好眺望を望むことができます。

大崩の海上橋

大崩海岸から海沿いの県道416号線を走りますと焼津港に到着します。焼津港の周りにも食事処が点在していますので、事前に幾つかチェックをして訪ねられるのが良いです。

食事処「かどや」のマグロのほほ肉ステーキ定食

さて、ここからちょっと山間にはいりますので、路面状況に要注意ですが、お勧めなのが高台にあります笛吹段公園です。少し分かりづらい場所にありますが、バイクでそのままアクセスできて、茶畑越しに駿河湾の好眺望を望めます。人が少ないのも嬉しいところです。

笛吹段公園

高台の笛吹段公園から下りて、県道213号線、国道1号線と走り、途中で旧道に入り、大正時代に造られたトンネルの宇津ノ谷隧道を通り、途中で、宇津ノ谷の集落方面はと向かう小道に入りますと、今度は明治時代に造られた宇津ノ谷隧道があります。明治時代の 宇津ノ谷隧道 は車両が通れないため、トンネルの手前にある駐車場にバイクを止めて歩いて行きます。

明治の宇津ノ谷隧道

トンネルの中は雰囲気があり、距離もそんなにないので、逆側の出口まで行って、また戻ってくるのもいいと思います。

明治の宇津ノ谷隧道内

そして、この近くから雰囲気のある宇津ノ谷の集落を望むことができます。坂のヘアピンをバイクで下りて、宇津ノ谷の集落内に。ミニ関宿(三重県の宿場町)という感じで立ち寄りお勧めのスポットです。

明治の宇津ノ谷隧道

旅の最後は富士山で締めたいということで、その後、国道1号線を走り(途中に丸子宿で有名だったとろろ汁の食事処が丸子城跡(丸子の里)周辺に点在しています)、途中で県道207号線に入り、高台の円山花木園に。特に展望台などはない道の上ですが、眼下に流れる安倍川越しに富士山の好眺望を望むことができます。

円山花木園から富士山を望む

そして、円山花木園から下りて国道1号線経由で新東名高速の新静岡ICに入り、帰路に着くことができます。なお、時節柄、入場禁止になっていたり臨時休業になっている施設もありますので、事前にご確認ください。

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