関西のお勧め紅葉ツーリングスポット.20~京都市

10.京都市(京都府)

お寺や神社の多い京都(但し、一番お寺が多いのは愛知県、神社が一番多いのは新潟県になります…意外です)。特に、平安時代から江戸時代に至るまで、文化の中心地として朝廷や貴族が各寺社に寄進などをして風雅を求めたことから、多くの寺社が季節によって風光明媚な景観を魅せてくれます。但し、京都は日本一の観光都市であり、約10km範疇に多くの有名な寺社が集まっているため、市中の交通渋滞や駐車場のことも考えますと車やバイクでの寺社巡りは不向き。できれば、電車やタクシー(バスも混みます)で移動しながら観光するのがベストです。

とはいえ、紅葉ランキングでも常に一位を獲得している京都には数多くの紅葉の名所(の寺社)があります。今回はツーリングで巡る…ということから少し外れて、数ある京都の紅葉の名所の一部をご紹介いたします。もし、ツーリングで訪ねるのなら、その中でも紅葉絶景が楽しめる北野天満宮や高台寺、そして 永観堂や璃光院(※要予約)などどこかを決め打ちして訪ね、あとはそこまで観光客が多くない毘沙門堂や光明寺や、市街から離れている嵯峨野方面を選んで周られるのがお勧めです。できれば、幻想的な紅葉が楽しめるライトアップも合わせて見てみたいところです。

また、紅葉の名所がほぼ寺社のため拝観料がかさみます。各寺社がアプリ決済などに対応しているかは分かりかねますが、やはり現金を多めに用意して訪ねた方が良いようです。お賽銭用の小銭?も忘れずに。 あと、駐車場がある寺社も、車のみでバイクは止められない場合もありますので、事前にご確認をされた方が良いです。ちなみに、市内や府内に同名の寺社やお土産屋さんなどがある場合もあり、確認せずにグーグルマップなどで寺社名を入れて訪れると場所が違うこともありますので、ご注意を。

瑠璃光院
  • 瑠璃光院 期間限定公開(2024年は10/1〜12/15 
  • 曼殊院門跡 10月上旬~12月上旬
  • 詩仙堂 10月上旬~12月上旬
  • 青蓮院門跡 10月下旬~12月上旬
  • 北野天満宮 
  • 高台寺 10月下旬~12月上旬
  • 永観堂 禅林寺 11月中旬〜11月下旬 
  • 毘沙門堂 11月中旬〜11月下旬
  • 南禅寺 11月中旬~11月下旬
  • 大原野神社 11月中旬~11月下旬
  • 京都府立植物園 11月中旬〜12月上旬
  • 金戒光明寺 
  • 大本山 東福寺 11月下旬〜12月上旬
  • 嵐山 11月中旬~12月上旬
  • 嵯峨野トロッコ列車 11月中旬〜12月上旬
  • 金閣寺 11月下旬~12月上旬
  • 銀閣寺 11月下旬~12月上旬
  • 清水寺 11月下旬〜12月上旬

瑠璃光院 ~左京区の上高野にある寺院で、苔の絨毯がとても美しい瑠璃の庭があり、数寄屋造りの書院の2階では机の天板に庭のカエデが映りこむ天鏡の絶景を楽しめます。通常は非公開で、春と秋の特別拝観の期間のみ拝観が可能となります。ちなみに2022年の秋の特別拝観期間は10月1日(土)~12月12日(月) になり、11月1日(火)~12月4日(日)は予約拝観期間となりネットで予約ができますが、すぐに満席になってしまいますので(既に2022年秋分はほぼ満席です)、来年、予約開始すぐに(2022年秋の予約開始は10月10日(月)10時)席を確保されることをお勧めいたします。ちなみに拝観料は2.000円とかなり高額です。1日200名様限定で夜間の特別拝観も行われています。駐車場はありません。なお、瑠璃光院の近くの八瀬 もみじの小径も紅葉が綺麗です。

曼殊院~最澄の時代に開山されたと伝わる左京区一条寺にある古刹で、国宝の不動明王は三不動の一つです。小さな桂離宮とも言われ、秋には古今和歌集の精神を取り入れた国名勝の枯山水の美しい庭園が赤く彩られ、見るものを魅了します。駐車場あり。拝観料600円。

詩仙堂~江戸時代の文人である石川丈山の草庵跡で、左京区一条寺にあります。小川が流れる白砂の唐様庭園が見事で、錦秋に染まった庭を見ながらゆっくりと佇むことができます。ししおどしの音も風情が感じられます。拝観料500円。

青蓮院門跡~平安神宮の真南、東山区にある天台宗の門跡寺院です。約1万坪にもなる境内の全域は国の史跡に指定され、日本三不動の一つの国宝の青不動明王を有しています。境内には樹齢800年の楠や、築山泉水庭と霧島の庭があり、紅葉時には素晴らしい景観を楽しめます。訪れる人が比較的少ない、穴場的な紅葉スポットです。拝観料500円。

北野天満宮~上京区馬喰町にあります947年に創建された天神社・天満宮の総本社で、本殿は国宝。菅原道真公を御祭神とし、学問の神様として知られています。紅葉の名所としても有名で、豊臣秀吉が造った土塁の御土居のもみじ苑には樹齢350年を超す三又の紅葉の木などが350本もの紅葉の木があり、紙屋川に映りながら朱塗りの鶯橋と相まって錦秋の絶景を醸し出しています。展望所から望む本殿と紅葉との風景は圧巻の景色です。駐車場あり。

高台寺~東山区下河原町にあります、豊臣秀吉の正室のねねが秀吉の菩提を弔うために1606年に創建されたお寺で、国指定史跡で名勝の池泉回遊式庭園は東山を借景とした広大な庭で、眺める紅葉はまさに見事。夜のライトアップ時には紅葉が池の水面に映り込み素晴らしい景色を楽しむことができます。ねねの墓所もあり。拝観料600円。駐車場あり。

永観堂(禅林寺)~紅葉が有名で「もみじの永観堂」とも言われています左京区永観堂町にあります浄土宗のお寺です。秋には約3,000本ものモミジが境内を覆うように朱色に染まり、圧巻の紅葉絶景を見ることができます。錦秋の時季には、国宝の絹本着色山越阿弥陀図ほか寺内の寺宝を見れる寺宝展が行われます。駐車場なし。拝観料600円(特別寺宝展時1,000円)

毘沙門堂門跡~8世紀に創建されました古刹で、山科区にあります天台宗五箇室門跡のひとつでもあり、格式の高いお寺です。庭園の晩翠園の池に映り込む紅葉が綺麗で、また、特に紅葉の参道は錦の絨毯に彩られて有名です。拝観料500円。駐車場あり。

南禅寺~左京区の南禅寺福地町にあります1665年に創建された臨済宗南禅寺派の大本山です。重要文化財の三門は日本三大門の一つで、歌舞伎で石川五右衛門が楼上から「絶景かな、絶景かな」と見得を切るシーンは有名です。広大な境内には200本以上のモミジがあり、秋には境内を朱色に染め、名勝の枯山水の方丈庭園も素晴らしい景観が楽しめます。境内には1890年に琵琶湖の水を運ぶアーチ橋の水路閣があります。駐車場あり。拝観料:南禅寺(400円)、 方丈庭園 (600円)、三門(600円)

京都府立植物園~左京区にあります1924年開園の日本最古の公立の総合植物園です。約24万㎡という広大な敷地には約12,000種もの植物が展示されています。秋にはモミジやイチョウなど約1,000本もの樹々が赤黄に色づきます。特に紅葉が池の水面に映るなからぎの森の紅葉は素晴らしいです。駐車場あり。入園料200円。

金戒光明寺(こんかいこうみょうじ)~左京区の黒谷町にある浄土宗大本山で、新選組誕生の地でもあります。秋には特に奥の庭園の紫雲の庭や三重の塔などで錦秋を楽しむことができます。駐車場あり。特別拝観料(御影堂・大方丈・庭園)1,000円。

東福寺~東山区にある臨済宗東福寺派の大本山で、京都五山の一つ。国宝の室町最古の山門のほか、重要文化財などの文化財が多数ある名刹で、枯山水の東福寺本坊庭園(方丈)は国名勝に指定されています。紅葉の名所としても知られていて、特に境内の通天橋からの景観は素晴らしいです。拝観料:東福寺本坊庭園(方丈)・通天橋・開山堂
共通拝観券:1,000円など。駐車場あり。

嵐山・嵯峨野トロッコ列車~嵐山は京都の西部、右京区にある標高382mの山で、その麓を含んだ地域が一般的に嵐山と呼ばれています。日本のさくら名所100選や日本の紅葉100選にも選ばれている景勝地で、嵐山の麓を流れる桂川に架かる渡月橋が有名です。嵐山、また嵯峨野と呼ばれる地域にも多くの寺社があり、紅葉では世界遺産の曹源池庭園があり庭園裏に紅葉のトンネルがある天龍寺(拝観料:500円(庭園)など。駐車場あり)や、高さ12mの重要文化財の檜皮葺き多宝塔がある常寂光寺は京都屈指の紅葉の名所として知られています。駐車場(車5台分)あり。拝観料500円。また、嵐山でのお勧めは嵯峨野トロッコ列車で、片道7.3km、約25分の列車旅でバイクや車では見れない保津峡の渓谷美を楽しむことができます(川下りもあり)。なお、近くには本伝統的建造物群保存地区の嵯峨鳥居や、京都を一望できる展望台がある嵐山高雄パークウェイなどもがあります。

そのほか、京都を代表する観光地でもあります金閣寺(参拝料400円。駐車場あり)や銀閣寺(参拝料500円。駐車場あり)、清水寺(拝観料400円。駐車場なし)なども紅葉が綺麗ですが、とにかく人が多いのと、紅葉時だからこそぜひ訪ねたいという場所とはまた違うため、訪ねるならオフシーズンか、それこそ公共交通機関やタクシーを使って観光メインで訪ねられた方が良いかもしれません。

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