雨のち曇り、そしてときどき雨…のツーリング
冬でもバイクで爽快に走りたい。でも、山岳路や峠道は降雪や凍結が心配…しかし、冬でも凍結を心配せずに約70㎞も快走できるツーリングロードが首都圏にあるのです。
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降水確率50%:微妙な数字でした。雨雲レーダーを見たら日中は雲が抜ける予報だったので、曇天の下、一応雨具を来て出発したら、案の定、常磐道の走行中に雨が降り出してきました。
「やれやれ…」
雨に濡れながら心の中で呟きながら、北関東道に入り友部ICで高速を下りて笠間市に入りました。
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茨城県笠間市にある笠間稲荷神社は創建が651年と伝わる古社で、日本三大稲荷にも数えられています。朝早くまだ境内の店が閉まっている中、雨が止むことを祈願してから出発しました。すると願いが通じたのか、ビーフラインに入る頃には雨が止み出したので、とりあえず願掛けも込めて雨具を脱ぎました。
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さて、今回「冬に快走できる道」ということで訪れたビーフラインは、笠間市の県道1号線から常陸大宮市の国道118号線を繋ぐ約30㎞の広域農道の呼称で、丘陵地を走るため樹々に囲まれ景観は無いですが、緩やかなカーブとアップダウンが続き車通りも少ないため、走りを楽しめる道です。
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途中の「物産センター山桜」までが爽快な走りを楽しめる二車線区間で、それ以北は民家のそばを走る無車線路になります。なお、ビーフライン沿いは食事処が少ないので、時間が合えば物産センターで食事を取るのもありかと思います。
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やがて国道118号線に突き当たり、そのまま国道を1㎞ほど北上してグリーンふるさとラインに入りました(※そのまま国道118号線を少し走ると道の駅常陸大宮があります)。ここから北茨城の六角堂近くの国道6号線までグリーンふるさとラインが約70㎞続きます。
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グリーンふるさとラインも樹々に阻まれて周囲の景観はないですが、やはり信号が少なくてほぼ止まらずに快走出来る道が続きます。ビーフラインとグリーンふるさとラインを走り繋ぐとなんと約100㎞もの快走路を楽しむことができます。しかも標高の低い丘陵地を走り比較的温暖な茨城県を縦断する道ということで、冬でも凍結の心配は少ないのが嬉しいです。
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但し、グリーンふるさとラインの中程で国道481号線をクランクしてから北に走る約30㎞の区間は、爽快路ですが一部山中を走るため、寒さが厳しい時はそこから海方面に抜ける方がお勧めです。また、国道481号線を左に向かいますと、竜神大吊橋や、日本三名瀑の袋田の滝、月待ちの滝などの名所があります。但し、袋田の滝は氷瀑でも知られていることから、冷え込むと大子町あたりは道が凍結する場合もありますので、冬季に走る際には事前に同地の気温を確認してからルートを決められることをおすすめします。
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さて、グリーンふるさとラインに入り、水府地区松平町休耕地で抜けの良い眺望を望みつつ源氏川を渡り、その先の十字路を直進します。トンネルや段差コーナーがあるものの快走できる区間です。そして、旧町屋変電所に到着。
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旧町屋変電所は1909年(明治42年)に建築された水力発電所の変電施設で、朝ドラのロケ地にも使われた場所です。この辺りは棚倉街道の宿場町として栄えた場所で、今でも宿通りではその風情を感じられます。周辺には黒磯バッケや地徳橋などの名所もあります。
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再びグリーンふるさとラインに入り、北上。県道36号線との交差路を右折すると御岩神社に到着しました。
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御岩神社は188柱の神々を祀る神社で日本最強のパワースポットとも言われていて、宇宙飛行士の向井千秋さんが宇宙で御岩神社辺りから立つ光の柱を見たという逸話もある程です。境内に入ると厳かな雰囲気が漂い、山門近くには茨城県で唯一の「森の巨人たち100選」に選ばれている高さ約50mの三本杉があります。
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さて、御岩神社を後にして、再びグリーンふるさとラインに入り北上を続けますと、国道481号線に突き当たります。今回は前出した国道481号線から北茨城の海方面に抜けるルートをチョイスしました。
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高萩の屋敷通りを抜けて、高戸小浜海岸に到着。再び雨足が強まってきた中、海岸を散策。高戸小浜海岸は「日本の渚・百選」にも選ばれている海食崖に挟まれた入り江で、駐車場からすぐにその絶景を望むことが出来ます。干潮時には穴の空いた岩に渡れて映え写真を撮ることも出来るお勧めスポットです。
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さて、北茨城の海沿いを走っているのは国道6号線で一桁国道ということもあり車通りが多いのですが、北茨城の海沿いを走る際にはどうしてもこの国道6号線を使わなけれならないのが難点です。しかし国道6号線の日立市川尻町から分岐する浜街道からは、僅か5・5㎞ほどですが北茨城の海の景色を望みながら走ることができます。そして、その街道沿いにある滑川ヒカリモ公園の駐車場にバイクを停めました。
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東滑川ヒカリモ公園は日本最大級の黄金色に輝くヒカリモがに生息している場所で、訪ねる人も少なく、波打つ海を眺めながら沖合に浮かぶグミ島の好眺望を望めてのんびりとできる場所です。
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その後、日立中央Iより常磐道を50㎞ほど走り、再び北関東自動車道の友部ICで高速下りました。そしてICから2㎞程のところにある「道の駅かさま」に到着。
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「道の駅かさま」は長蛇の列が出来る人気のモンブランのお菓子店があるほか、笠間市が日本有数の栗の産地ということでいろいろな栗のグルメを食べることができます。また、常陸牛を使った肉丼など、地物の名産品を使った料理が頂けるお勧めの道の駅です。
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そして、道の駅から4㎞ほど走り、再び笠間稲荷神社に到着。笠間稲荷神社発、笠間稲荷神社着の走行距離約150㎞の一周旅を終えました。
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既に雨は止み、境内の店の軒先に灯りが灯され始めていく中、赤い鳥居越しに空を見上げると薄赤色の雲の間から青空がのぞいていました。
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