房総 水仙ロードを走る(BMW F900R)

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冬にしか見れない風景を見に行く

冬にツーリングに行く目的地の一つに花があります。2月になれば、梅や菜の花、そして河津桜など、この時期にか見れない、しかもまだ空いている中でゆっくりと見ることができます。

実は雪の中でも咲く花として、雪中四友(せっちゅうしゆう)と呼ばれている花があります。梅(寒梅)、蝋梅(ロウバイ)、水仙、山茶花(サザンカ)の4つの花です。その中の水仙は日本三大水仙群生地と呼ばれている場所があり、福井県の「越前海岸」のほか、兵庫県淡路島の南あわじ市、そして千葉県南房総の「鋸南町」になります。

越前水仙(越前海岸)

なんと、温暖で冬のツーリングエリアとして人気の淡路島と南房総が入っています。そこで、今回は首都圏からほど近い鋸南町の水仙を見に行くことにしました。

灘黒岩水仙郷

さて、首都高速から東京アクアラインを走り房総半島に。当日はかなりの強風で、アクアブリッジの吹き流しが暴れているほどで、海上に白波も立っていました。ヒヤヒヤしながらアクアブリッジを渡り、館山自動車道に入り房総半島を南下。そして鋸南保田ICで自動車道を下りて、近くの「道の駅 保田小学校」にて休息を取りました。

道の駅 保田小学校

「道の駅 保田小学校(9時オープン)」は、廃校となった町立保田小学校を改装して作られた道の駅で、体育館を利用した直売所や元教室を利用した宿泊施設、給食スタイルで懐かしの味や黄金アジフライなどを食べる(11時オープン)ことができます。

道の駅 保田小学校

その道の駅をでて、すぐに「江月水仙ロード」の案内板が現れます。それに沿って進みますと、途中で早桜の頼朝桜が綺麗な保田川を渡り、江月水仙ロードに入ります。

江月水仙ロード

「江月水仙ロード」は道の沿道に水仙が咲き誇る道で12月〜1月のシーズンには多くの人が訪ねる観光スポットですが、ツーリングで訪ねた1月中旬には既に水仙の終わりの時期なのか、あまり多くの水仙が咲いておらず、平日とあって観光客も少なかったです。

江月水仙ロード

とはいえ、道の駅に車を置いて歩いて来ている方も多く、狭路のため、邪魔にならないようにゆっくりと走りました。約4kmほどの江月水仙ロード自体はほぼ無車線路で、場所によっては車1台分くらいの幅しかないところもあり、バイクでならともかく、車ですと離合も困難ですし、特に観光用の駐車場もなかったため車の駐車はかなり難しい感じがしました。

江月水仙ロード

日本三大水仙群生地ということで期待していましたが、あまり水仙が咲いてなかったため少々拍子抜けしつつ、県道184号線に出て、佐久間ダムへと向かいました。途中には笑楽の湯という日帰り温泉施設がありました。

佐久間ダム

さて、佐久間ダムは鋸南町にあるダム湖で周囲長は約2kmと大きな湖ではありませんが、湖の周囲にある親水公園は桜の名所で、2月上旬から3月の上旬にかけて、約2,200本もの頼朝桜やソメイヨシノが開花し、南房総を代表する桜の名所にひとつになっています。また、水仙も多く咲いていて、時期があえば近くのをくずれ水仙郷などでは桜と水仙のコラボレーションを楽しむことができます。

頼朝桜と水仙

その佐久間ダムですが、ちょうど売店ポラリスの近くに水仙が群生して咲いていて、とても綺麗な花景色を見ることができました。車用の駐車場もあり、車で水仙を見に来るなら、江月水仙ロードより佐久間ダムを訪ねた方が良いかと思います。

佐久間ダム湖畔にて

そして、佐久間ダムから少し走った場所にをくづれ水仙郷があります。未舗装ながら広い有料駐車場があり、そこから少し歩いていきますと、山の斜面に水仙が群生して咲いていました。

をくづれ水仙郷

水仙の日本三大群生地である鋸南町で見られる最も美しい水仙の群生地のような感じがしました。水仙の花を見るなら、是非とも立ち寄りたい場所です。

水仙

さて、をくづれ水仙郷を後にして、道を進みますと県道34号線(長狭街道)に突き当たりますので、そこを右に曲がり1kmほど走りますと、もみじロードの入り口がありますのでそこを左折します。もみじロードは志駒川沿いに走る県道182号線の約11kmの区間の呼称で、沿道には約1,000本ものもみじがあり、秋には沿道が赤黄に染まり、錦秋を楽しむことができます。

もみじロード

プチワインディングロードのため、秋以外でも多くのライダーたちが走りに来ますが、カーブの多くが段差カーブになっているのと、沿道には民家が点在しているため、スピードや音に注意して走りたいところです。

もみじロードを抜けますと国道465号線に入りますが、ここを左折して一旦海の方へと向かいます。そして、海沿いを走る国道127号線を少し南下しますと、国道から少し入ったところに燈籠坂大師の切通しトンネルがありますので、立ち寄って行かれるのもよいかと思います。

燈籠坂大師の切通しトンネル

さて、国道465号線から丘陵地の尾根を走る県道93号線に入ります。沿道の樹々に遮られて景観は望めず、また、道的にもスポーツ走行も楽しみづらいですが、沿線にはマザー牧場や鹿野山 神野寺があり、風情を楽しむことができます。そして、鹿野山九十九谷展望公園に到着しました。

鹿野山九十九谷展望公園

鹿野山九十九谷展望公園は丘陵の高台にある広い展望地で、房総の綺麗な山(丘陵)並みをみることができる絶景地です。ただし、公園内の駐車場?はかなり広いですが、未舗装になります。なお、鹿野山九十九谷展望公園から道を挟んだ場所にも小さな公園があり、スルーされがちですが、ここからも綺麗な丘陵風景を見ることができます。

そして、鹿野山九十九谷展望公園から少し走って房総スカイラインに入ります。房総スカイラインは追い越し不可の2車線路で車通りも多く、スカイラインという名称にはなっていますが景色もあまりなく基本的には移動路になります。やがて、君津IC近くの房総四季の蔵に到着しました。

房総四季の蔵

房総四季の蔵は道の駅のような場所で、食事処や温浴施設、直売所や足湯などがあるのですが、訪ねたときには残念ながら食事処が貸切だったため、君津IC近くで食事をとれるところを探して、食事処「でんでん」に伺いました。幹線から入り口が分かりづらい「でんでん」ですが、未舗装の駐車場にバイクを置いて訪ねると、離れのような家屋の中に案内されました。メニューを見ると刺身定食など海鮮料理が多いのですが、残念ながら当日は海が荒れていて魚が取れず、刺身系はないとのこと。逆に言えば毎日、その日に獲れた新鮮が魚介類を提供されているということですが、今回はマグロのテールフライ定食をいただきました。

食事処でんでんのマグロのテールフライ定食(1,320円)とカキフライ定食(1,400円)

衣がサクサクしていて魚も美味しくて、そして、ソースも美味しかったです。君津IC近くに行きましたら、是非とも立ち寄りたいお店です。

その後、君津ICから館山自動車道に入りましたが、強風を懸念してアクアライン方面には行かずに、京葉道路でぐるっと東京湾を回り帰路に着きました。

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