北アルプス登山者駐車場の利便性を向上
安曇野市では、登山口をはじめとした登山者駐車場での慢性的な路上駐車や渋滞といった問題を解決するため、9月13日(金)正午から駐車場の満空状況と映像のインターネット上でのリアルタイム配信を開始します。
URL https://Mt-parking-info.azumino-e-tabi.net
システムの概要
通信技術を活用し、駐車場の利用状況を可視化。空いている駐車場への誘導と二次元交通の利用促進へ
下記の登山者駐車場の満空状況をリアルタイム配信します。
- 燕岳の登山口駐車場(一般県道槍ヶ岳矢村線(通称:中房線))
- 常念岳登山口駐車場(林道一ノ沢線)
- 三股登山口駐車場(林道烏川線)
- 有明山神社駐車場
- 穂高駐車場
また、登山者向け駐車場の案内とともに、10月から主要な駐車場では衛星通信を利用して混雑状況をリアルタイムでの映像配信、登山届のオンライン提出や緊急連絡等を可能にするための衛星通信を用いたFree Wi-Fi(登山口周辺)の利用を開始します。
長野県安曇野市「北アルプスパノラマ銀座 登山」
安曇野市には中部山岳国立公園(北アルプス南部)への主要な登山口が3カ所あり、北アルプスへの玄関口となっています。登山口からは燕岳、常念岳、蝶ヶ岳を含む「北アルプスパノラマ銀座」に登ることができ、槍・穂高連峰を望む大パノラマを楽しみながらの縦走が人気で、初心者から上級者まで多くの登山者が訪れます。
登山者駐車場を取り巻く問題
夏山シーズン(6〜10月)には非常に多くの登山者が安曇野市を訪れ、マイカー利用の登山者の多くが登山口周辺の登山者駐車場を利用します。しかし、駐車台数が限られている登山口駐車場の満空状況が分からず、満車で登山者駐車場に駐められなかった車による路上駐車や渋滞が発生しています。登山口周辺への環境負荷、物損事故の発生、登山者の満足度低下などオーバーツーリズム問題につながっています。
登山口周辺はLTEのサービス対象外です。そのため、これまで駐車場の状況などを把握することができませんでした。また、登山計画書のオンライン提出や緊急時の連絡ができないといった問題もありました。
そこで、令和5年度に国立大学法人信州大学の知見も活用しながら、産官学連携で山間部での通信環境構築に向けた実証実験を実施。そしてこのたび登山者駐車場等混雑状況可視化システムの構築を行いました。
今後の展望
登山者へより効果的に情報を伝えられるよう、デジタルサイネージ等の設置を計画しています。システム運用と合わせ、これまで実態が未解明だった駐車場への時間や時期による車両の出入りが判明するため、効果的な二次交通の整備などを実施していきます。
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