関東一遅い紅葉と、噂の絶景
冬のツーリングのつらいところは、
①寒い ②凍結(雪)が心配
というのが代表的なところでしょうか。
逆に、冬のツーリングのいいところといいますと、
①道が空いている ②観光地が空いている ③雨天率が低い(太平洋側)
ということは、着込んだり電熱アイテムを使ったりすれば酷暑で脱ぐに脱げない夏よりかはまだ快適に走れる術があるでしょうし、あと、天気と時間と場所さえ気にかければ、実は、冬って昨今の暖冬を鑑みますと、思っている以上にツーリングにいいシーズンなのではないだしょうか。
で、今回は、都心からわずか1時間ほどで行ける、今話題の絶景の場所を訪ねてみました。
さあ、海ほたるで鐘を鳴らして、出発!
まずは川崎からアクアラインを渡ってすぐの木更津市にある江川海岸に。海中に立つ電信柱の列がまるで海に浮いているかのように見えることから、ボリビアにある水鏡の湖のウユニ塩湖のよう、と言われている場所です。おぉ、絶景!とまでは言えないものの、確かに「お!」という感じの場所です。
以前はこういう場所が数か所あったらしいのですが、今やここだけらしいので、早めに電信柱が撤去される前に行った方がいいようです。特に夕暮れ時だと幻想的な風景が見られるらしいです。
続いて尋ねた場所は、九十九谷展望公園。晩秋の早朝時ですと雲海上に房総の山の峰々が見えて、幻想的な風景を醸し出すところです。
そして、房総スカイライン経由でいよいよ昨今話題となっている濃溝の滝に。
実際にインスタグラムで話題になっているところは濃溝の滝ではなく、正式には亀岩の洞窟と言うらしいのですが(濃溝の滝というのはまた別場所らしいです)、なぜかその名称で拡がっているようです。ここは、インスタグラムに投稿された画像が、まるでジブリの世界のように神秘的と話題になった滝で、今回、平日に言ったにも関わらず何台もの観光バスが止まっていました。たぶん週末は凄いことになっているのでしょう。
清水渓流公園という公園内にあるその滝(洞窟)は無料駐車場から少し歩いた場所にあり、普通の時に見たら絶景とは言い難いですが、「お!?」と目が留まる景色です。ですが、やはり朝日が差す時間でないとインスタグラムに投稿されたようなきれいな景色は見れないようで、ちょっと立ち寄っただけではなかなか会えない景色のようです。でも、この濃溝の滝にしろ江川海岸にしろ、スマホで画像を撮って、気軽に世界中の人々がその景観を見られるようになるのは、今まで日の目を見なかった美景を知ることが出来て、それでそこに人が集まるのですから、地域の活性化にもいいことだと思います。
ちなみに、千葉県内には日本百景/日本二十五勝が三か所(鏡ケ浦、清澄山、利根川)もあり、その他にも九十九里浜や鋸山などの景観もあり、元来景勝地の多いところですが、全般的には「おぉ!」というより「お!?」という場所が多いような気がします。
そして、千葉一の紅葉の名所とも言われる養老渓谷に。温暖な房総半島にある養老渓谷は、関東一遅い紅葉の名所らしく、見頃は11月下旬ごろからとのことです。尚、養老渓谷は紅葉の各名所の場所が分かりづらいので、事前に観光協会のHPから養老渓谷のマップをプリントアウトして持っていくのがお勧めです。あと、紅葉狩りの歩行者が多いので、バイクでの走行には注意を。
養老渓谷から県道178号線を走ると、やがてコーナー沿いに駐車場があり、栗又の滝が一望できます。しばし、滝鑑賞をして再び先に進むと、養老滝(栗又の滝)入口と書かれた門があります。その門がまた何と言うか、異様というか微妙というか…アート的な感じです。
入場は無料で、門をくぐるとすぐ目の前に滝が現れます。栗又の滝は近くで見るとゆっくり岩肌を流れ落ちていく滝で、遠景で見た時とはうって変わって「お!?」という感じです。でも、遊歩道があって滝が間近で見られるので、入口の門をくぐるのにちょっと躊躇するかもしれませんが、養老渓谷に行ったなら寄る価値はあり、です。
さて、今回の中房総や南房総は、館山自動車道や房総スカイラインが出来て比較的アクセスは良好となりましたが、それでもまだ海岸線も山岳路も細い道が多くて、移動に時間がかかります。ある程度エリアを絞って、そして東京に近くてアクセスがいい分、フェリーに乗ったり、美味しい海産物を食べたりして、より旅情を高めるようにするのがお勧めです。
あと、千葉は広い! 都内から養老渓谷まで行き来しただけで、なんと約300km。帰路は二時間以上を費やし、アクアラインでは強い横風に煽られまくられました。恐るべし、千葉。決して侮ってはいけないところなのです。
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