都心から最も近いツーリングエリア
以前は、都心から近くも遠かった南房総。
東京湾アクアラインが出来て、富津館山道路が冨浦まで伸びたことで、内房や館山へのアクセスが非常によくなり、首都圏からはもちろんのこと遠方からでも気軽にツーリングを楽しめるエリアとなりました。
さて今回は、まず最初に川崎から東京湾アクアラインを渡った木更津にある江川海岸に寄りました。
インスタ映えで人気になった場所ですが、アクアラインからも近くて駐車場からも歩いて時間がかからないということもあって、意外と都心から行きやすいスポットです。
ちょっと寄り道にはなりますが、富津には東京湾観音が立っていたり、風情のある富津岬からは洋上にタンカーなどが浮かぶ東京湾の美観が望めます。
そして、館山自動車道に乗り、富津竹岡ICに。そこから燈籠坂大師の切り通しトンネルに立ち寄りました。
そして、その近くにある行列ができるラーメン屋さん「梅乃家」に。場所は走っていて醤油の香ばしい香りがしてくるので、すぐ分かります。店内は狭いですが回転が早いので、並んでいても結構早く店内に入れます。地元のお母さん方が一生懸命にラーメンを作っていらしゃるのも、なんか嬉しい感じです。ただ、特徴的な真っ黒なスープは好みが分かれるところかもしれないです。
再び、富津館山道路に入り鋸南保田ICに。ちなみにお金はかかりますが、短い区間でも館山道路を走った方が海岸線の混む一般道を走るより時間的効率はかなりいいです。
そして、その名に誘われて「道の駅 保田小学校」にぷらっと寄りつつ、人気の漁協直営食堂の「ばんや」で早めの昼食を取りました。ここは新館ではなく本館にしかない「イカかき揚げ丼(750円)」がお勧め。新館に入った場合は、料理のお値段が高めなので、ほどほど量がある小盛りを頼む方が割安かもしれないです。
ちなみに、近くの浜金谷には都心から一番近くバイクでフェリー旅が楽しめる東京湾フェリー乗り場がありますので、三浦半島の久里浜から、または久里浜へ行くルートで房総半島&三浦半島のツーリングが楽しめます。
ここから県道34号線(長狭街道)を内陸の方に20分ほど走ると、都心に一番近い棚田の大山千枚田に到着。昨今のインスタブームによる新潟県の星峠の棚田や石川県の白米千枚田などの棚田人気の流れで、この大山千枚田にも観光バスが何台も連なって来ていて、多くの観光客が訪ねるようになりました。恐るべき、インスタグラム。
大山千枚田から25分ほど走ると、インスタ映えの発祥の地ともいえる濃溝の滝に着きます。インスタ映えになった場所は、本来は亀岩の洞窟と呼ばれるところですが、何故か(別場所にある)濃溝の滝という名の方が一般的に知られています。
洞窟に光が差し、ハートの形になった画像はかなりインパクトがあるおかげで、一気に見学ツアーが組まれるほどの観光地になりましたが、その時期、その時間に見なければ、ただの川回しの穴から水が流れている場所。もちろん、風景的にいい感じではあるのですが、心眼であのハートの形の光景を被せて見ることで、ここに来た満足感は得られるのかもしれないです。
そのまま鴨川有料道路経由で外房に抜けて、そして国道128号線(外房黒潮ライン)を海沿いに南下しました。ちなみに、千葉の道は○○ラインなどといろいろな名称があって面白いです。
そして鴨川松島に着。正直、”松島”と名乗るにはかなり物足りない感じはしますが、車通りも少なく静かで風光明媚なところです。
この辺りから荒々しい太平洋の白波とゴツゴツとした岩が広がる海岸線を眺められるようになり、走っていて気分が高揚してきます。良さげな海岸があったら、バイクを停めてぷらっと歩いてみるのもいいかもしれないです。
やがて、海沿いに走り南下していきますと房総フラワーラインへと入ります。冬場には温暖で花咲くツーリングルートとしてよく紹介される道ですが、人が少ない秋に走るフラワーラインも、また乙なものです。
ここからは、出来るだけ海岸線近くを走るようにしました。例えば、千倉の辺りからはフラワーラインより海側を走る道があり、千田の花畑や磯笛公園などを見て回ることが出来ます。
そして、野島埼灯台、洲埼灯台と、灯台を回りました。個人的には、灯台は登るのがしんどいのと、登って見えるのが当たり前ですがどこも海原ということで、最近は遠方から灯台を見て、その美観で満足することにしていが多いです。
荒々しい外房と違って、内房の海は穏やかです。
そんな内房で、最高レベルの水質でマリンブルーの海が見られる沖ノ島はお勧めの場所です。夏は激混みですが、オフシーズンならバイクは無料駐車場に停めて関東大震災の隆起で出来たという砂浜をを渡れば、島に歩いて行けます。透明感が高く、房総で随一の海です。
再び、海沿い(内房なぎさライン)を走り、館山のビーチを横目で眺めながら崖観音(大福寺)に。
高台にある境内から見える内房の景色はなかなかです。
そして、インスタブーム以前からカメラマンたちに人気の高い、原岡桟橋に。
海に向かって一直線に伸びる桟橋で、朝昼夕夜といろいろな表情を見せてくれるところです。
南房総は、爽快に飛ばせる道や雄大な景色があまりなく全体的にスケールの小粒感は否めないですが、温暖で一年中走れてこれだけシーサイドを走れる場所は、国内でもなかなか無いように思います。
都心から最も近いツーリングエリアながら、遠方からも東京湾フェリーやアクアラインでの渡湾を楽しみながら、ツーリングの目的地として楽しんで欲しいエリアです。
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