「渡良瀬橋」を口ずさみながら…
バイクで出掛けたくなるきっかけ、って何でしょう?
暖かくなってきたから、テレビ番組で美味しそうな郷土料理を見たから、WEBで綺麗な景色を見たから、暇だから…と、いろいろな理由はありますが、その一つに「音楽」もあると思います。
音楽を聴いていて、歌詞に出てきた桜を見に行きたくなった、とか、浪の音を聞いてふと海を眺めたくなった、とか。もしくは、ハードロックを聴いていたら、無性に高速を飛ばしたくなった、とか…。
今回訪ねたのは、栃木県の足利市。森高千里さんの歌に誘われて、ヘルメットの中で何回も歌を口ずさみながら、この歴史ある街をバイクで散策してみました。
「渡良瀬橋」は、1993年に森高千里さんの17枚目のシングルとして発表された曲で、足利市内には同曲の歌詞に出てくる場所が幾つか点在しています。渡良瀬橋自体は交通量が多い橋で風情は薄いですが、近くの川堤に渡良瀬橋の歌碑が立っています。
そして、足利市は足利幕府を作った足利氏発祥の場所で、史跡や名所が数多くあり、バイクでぷらっと巡るのもとても楽しい街です。
歴史と由緒を併せ持つ街
室町幕府を開き、約240年にも渡り天下人として君臨した足利氏。足利市はその名の通り足利氏礎の地で、市の中心にあるばんな寺は、足利氏の氏寺であり、足利氏の館でもありました。そんな歴史と由緒を併せ持つ足利市は、北関東道の足利ICが出来、首都圏はもとより北関東各所からのアクセスが格段を向上しました。
まず、ICのほど近くにある樺崎八幡宮。色鮮やかなな本殿や鎌倉時代の石塔がある古刹が、このような所にポツンとあるのに驚かされます。
そして、数キロ西に走ったところにあるのが、「関東の高野山」と称される行道山浄因寺。
途中、狭くて路面が悪く、樹々に囲まれて薄暗い道が続き、スポーツバイクですとちょっと躊躇してしまいがちな道が続きますが、アップで切れ角のあるハンドルと追従の良いサスペンションのおかげで、躊躇なく悪路にも入って行けるのもGSR250の良さです。しかも、単なる扱いやすいバイクというだけではなく、高速を走るとその力強さを感じられるのが、このバイクの魅力の一つです。まさに、日本の道路事情にマッチングした、思い立ったらぷらっと気兼ねなくツーリングに出掛けられるバイクです。
浄因寺から足利の市街地に向かう道中にある「昭和カフェ」は、休憩にオススメの喫茶店です。古民家を改築し、店内には昭和モダンなアンティークが所々に置かれていて、コーヒーも美味しいです。リラックスしたひと時を過ごせます。
多くの名所、名刹が集まる足利市の中心部は、太平記館の無料観光駐車場にバイクを停めて、散策するのが○です。各種観光MAPは足利市観光協会のHPから事前にプリントアウトしておくと便利です。
もし、時間に余裕があれば、季節の花を楽しめるあしかがフラワーパークほか花の名所や、隣りの佐野市を見て回るのも楽しいです。
是非、歴史ある街「足利」にぷらっとバイクで訪ねられてみてはいかがでしょうか。
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