初春の中伊豆・南伊豆を楽しむ
河津桜が開花する前の、まだ訪れる人も少なく静かな伊豆半島に、初春を感じにぷらっとツーリングに出かけてみました。
新東名の長泉沼津ICから伊豆縦貫道に入り河津へと向かいました。縦貫道はETCが不可なので現金の用意が必要です(160円×2回:ETC-Xは可)。終点の月ヶ瀬ICにある道の駅 伊豆月ヶ瀬で休息を取りました。
9時オープンで、10時には食事処が営業を開始し、わさび丼やズガニラーメン(2280円!)を食べることができます。
道の駅から国道414号線に入り、伊豆半島を南下。まずは伊豆の踊り子像がある浄蓮の滝の駐車場から落差25mの滝を眺めました。
ちなみに伊豆急河津駅前にも踊り子像がありバイクを止めて写真を撮ることができます。伊豆の踊り子像は河津七滝ほか各所にありますが、踊り子ファンとしては、ぜひ、旧天城トンネルのところにも建てて欲しいと思います。
さて、早咲きの河津桜で有名な河津町ですが、さすがに1月では桜は全く咲いていませんでした。今年は2/1〜29に河津桜まつりが行われますが、開花時の週末はループ橋まで渋滞するため早朝の訪問がお勧めです。
河津町を後にして国道135号線で細野高原へと向かいました。ススキで有名な細野高原ですが、河津町内から約12kmと意外と近く、道中では伊豆三大美浜の今井浜も望めます。既にススキも終わり訪れる観光客も少ない細野高原ですが、枯芝が広がる風景もまた風情があります。狭路を走るがバイクでなら行きやすいです。
再び国道135号線で河津方面に戻り、そのまま下田へと向かいました。途中、岩上に赤い鳥居が立つ伊古奈比咩命神社や海景が綺麗な外裏海岸に立ち寄り、爪木崎に。
水仙で有名な爪木崎ですが、既に見頃は終えていました。それでも海岸美に灯台、そして岩礁と、まさに一枚の絵のような好景観をしばし眺めてのんびりしました。
爪木崎から下田市街へと向かい、途中で弁天島公園に立ち寄りました。幕末にここから米艦に密航を試みた吉田松蔭と金子重輔の像が建っていました。29歳で死刑となった松蔭。比べるのはおこがましいですが、果たして自分は信念を持ってまっすぐに生きているのだろうか、と自問してしまう。ちなみに下田市内には吉田松蔭にまつわる史跡が点在しています。
さて、なまこ壁の旧家が点在し風情のある下田市内は、ぜひ散策したい場所です。黒船で来航したペリーが歩いた平滑川沿いのペリーロードには昔の花柳町らしい古い家並みが建ち並び、川を泳ぐ鴨や魚に癒されます。なお、市内には地物の魚や伊豆名物の金目鯛の煮付け頂けるお店も点在しています。
下田市街を後にして、龍宮窟に立ち寄り、弓ヶ浜へと向かいました。
途中に地元の方々が育てている元気な百姓達の菜の花畑がありました。入口が分かりづらいですが駐車場も完備されています。
また、近くには道の駅 下賀茂温泉 湯の花があり、道の駅のそばの青野川両岸には4kmの桜並木が続き、桜と菜の花の絶景を楽しむことができます。今年(2024年は)は2/1〜3/10に桜まつりが開催されます。
そして、弓ヶ浜に到着。今井浜海岸、白浜大浜海岸と共に伊豆三大美浜に数えられる弓形の美しい海岸で、冬は空いているのでバイクを絡めて写真が撮りやすいです。
また、弓ヶ浜から5分ほど走ったところにある逢ヶ浜では、穏やかな弓ヶ浜から一転して海から突き出た岩礁や奇岩など伊豆ジオパークらしい荒々しい景観と楽しむことができます。
最後に下田石廊松崎線(県道16号線)を走り、あいあい岬の駐車場に着。奥石廊崎の絶景を満喫しました。
自然の雄大さを堪能しつつ、国道136号線から再び下田に戻り、帰路につきました。
ちなみに、下田市の内陸部から河津町までの約4kmの区間で河津下田道路が出来上がっていました(無料)。この道が、やがて天城の険所を抜けて伊豆縦貫道に繋がると想像しつつ、日本の土木技術の高さに驚きながらも南伊豆がグッと近くなる日を楽しみに感じました。
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