株式会社西日本新聞メディアラボは、国土交通省九州地方整備局、日本工営株式会社福岡支店との協働で、長崎市の国宝「大浦天主堂」のバーチャルツアーを制作し、特設サイトを3月29日に公開しました。
国土交通省九州地方整備局が進める、「九州歴史まちづくり」のブランド力強化の取組の一環です。大浦天主堂と、立地する周辺地域との交わりや歴史文化のストーリーを、より深く、より想像力豊かに体験できるサイトとなっています。
【九州歴史まちづくり 『中世から現代へ、文化が交差するまち、長崎。』】
大浦天主堂と周辺地域一帯の歴史をデジタル体験
世界の宗教史上にも類を見ない「信徒発見」の舞台となった大浦天主堂は、どのように受け継がれてきたのか。ページをスクロールしていくと、3Dデータや貴重な資料とともに、その歴史的背景や魅力について、過去から現代へと時代を追いかけるようにたどることができます。
本サイトは、Matterportやフォトグラメトリーを多用して、国宝「大浦天主堂」の建造物をデジタル上でリアルに再現するだけでなく、その歴史的背景や価値にも理解と興味を深めてもらえるよう、没入感を高めたコンテンツとなっています。
・「大浦天主堂」バーチャルツアー
国宝「大浦天主堂」は、当時の外国人居留地に建てられた現存する国内最古の教会です。
大浦天主堂の多大なるご協力のもと、Matterport技術を使って、教会内部を3D撮影。100年以上前のものも残るステンドグラス、天高く広がるリブ・ヴォールト天井などのゴシック様式、和洋折衷の意匠を目前で体感することができます。高画質でシームレスな空間映像や資料・歴史解説をお楽しみ下さい。
・「大浦天主堂」の外観を3DCG化
フォトグラメトリ―と呼ばれる写真測量法により、大浦天主堂の外観を3DCG化。
自由に視点を操作して鑑賞することができます。
【制作の目的】
歴史まちづくりを進める「地域の宝」を伝え、守りたい
本サイトの制作は、国土交通省九州地方整備局が進める、「九州歴史まちづくり」のブランド力強化による新たなまちづくりの可能性を広げることを目的とした「九州歴史まちづくりDX」の第2弾事業です。
日本各地に残る歴史的なまちなみは、そこで暮らしてきた様々な時代の人々の営みや文化が一体となって、そのまちの個性や固有の歴史を今に伝えています。こうした「地域の宝」を「歴史的風致」と位置づけ、後世へ守り伝え、まちの魅力を向上させるため、歴史まちづくりが各地で進められています。
今回のサイトで取り上げた大浦天主堂や長崎市の旧外国人居留地「東山手・南山手伝統的建造物群保存地区」を擁する「長崎居留地の海外交流にみる歴史的風致」もその一つです。
世界的にも有名な「大浦天主堂」を入り口として、異国情緒あふれる長崎を象徴する街の魅力に触れていただけたらと思っております。
【長崎市歴まちカード(大浦天主堂DXバージョン)】
九州地方整備局では、大浦天主堂バーチャルツアーのQRコードを掲載した、長崎市歴まちカード(大浦天主堂DXバージョン)の配布を予定しています。
配布場所:東山手地区町並み保存センター
配布時間:9時~17時
定休日:毎週月曜日(祝日除く)、年末年始
TEL:095-820-0069
【九州歴史まちづくりDXのサイト】
http://www.qsr.mlit.go.jp/n-park/6_kyushu_rekimachi_DX/nagasaki_DX/nagasaki.html
※九州地方整備局建政部 九州歴史まちづくりホームページ
株式会社西日本新聞メディアラボは、今後も、地域の文化財や歴史的建造物などのデジタル保存や活用の支援を進めてまいります。
コメント