茨城県の魅力とは…
ここ数年、都道府県別魅力度ランキングで最下位になってしまっています茨城県。
日本で琵琶湖に次いで大きい湖の霞ヶ浦を筆頭に、日本三名瀑の一つの袋田の滝、日本三名園の偕楽園、そして筑波山と魅力ある場所が多いと思うのですが…。もちろん、このランキングは観光意欲を含む各種設問の結果なので、観光名所=魅力という訳ではないのですが(但し、観桜意欲の項目も茨城県が最下位)、それにしても茨城県=〇〇といったような、県を象徴するものが少ない気がします。
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個人的には、茨城県でイメージするのは納豆。水戸絡みではありますが、実は茨城県は都道府県別の農業産出額では、なんと北海道に次いで全国2位。これにはびっくり。そんなイメージなかったのに。メロンの出荷量のほか、栗、さば、レタス、鶏卵、そして、なんとビールや淡水真珠などの生産量、漁獲高が全国1位なのです。凄いぞ、茨城!
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そんな茨城県ではありますが、同じ北関東グループの、埼玉県、栃木県、群馬県と違って、県内に海(海岸)を有すします。これは海なし県の在住民からしますと、とてつもなく羨ましいことです。海、山、農産物(グルメ?)とこれだけ揃っていて観光イメージが薄いのは何故なんだろうと思いますが、首都圏から海というと、どうしても神奈川県や千葉県のイメージが強いのもその要因のひとつなのかもしれないです。
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いやいや、でも茨城のの海は湘南とかより空いているし、高速のインターが海に近いので、伊豆や千葉よりもアクセスがしやすいです。
空いている、行きやすい、これはライダーにとっては大変嬉しいこと。また、圏央道や北関東道を使えば、海なし県の埼玉県や栃木県、群馬県から、慢性渋滞の都心を通らずとも比較的容易に海が見れますし、冬場でも道中、凍結の心配が少ないです。これはもう、行くしかないでしょ!”いばらき”に。
今回、常磐道 三郷ICから94kmほど走ったところにある水戸大洗ICで降りて、大洗に向かいました。ほどなくして海が見えてきました。いやー、海が近いなぁ…。まず、マリンタワーや、かねふくめんたいパークを見た後、潮騒の湯に。
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潮騒の湯では保温性の高い塩分高めの湯がいただけるほか、冬ならば海を眺めながらあんこう鍋や牡蠣などの旬のグルメを食せるし、寝転がって急速を取ることが出来ます。
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大洗の冬のグルメといえば、あんこう鍋。コラーゲンがたっぷりで美容にも◎。市内の各所で食せます。画像は「潮騒の湯」のあんこう鍋。
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温泉に入った後、大磯磯前神社を参拝し、海岸に出て神磯鳥居を見ながらしばらく休息。那賀川を渡るとひたちなか市に入りました。
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ここで是非見ておきたいのが、那珂湊反射炉跡。今、立っているのは昭和12年に復元されたものですが、意外とこんなところにあるのか…感がいいです。
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その後、那珂湊のおさかな市場をぷらぷらして、阿字ヶ浦海水浴場に。
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そして、このあたりから真横に海を眺めながらの走りが楽しめます。そのまま大洗の海岸通りを北上すると、酒列磯前神社があります。小さな神社ですが、昨今、参道の両側から生えているその樹木がよくインスタグラムでアップされている雰囲気のある神社です。
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茨城県は、大洗から南側の鹿島あたりにかけての海近くの道は、残念ながら海を見ながら走れる一本道が少ないですが、逆に阿字ヶ浦から北に向かうと、阿字ヶ浦付近や日立バイパスなどでシーサイドランを楽しむことが出来ます。
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時間があって花が綺麗な時期ならここでひたち海浜公園に寄るのもありですが、今回はひたち海浜公園には寄らず、海岸線沿いをしばらく走りますと、やがて、”原子力”という字がここそこに現れ出します。日本で最初に原子力の火が灯った東海村です。国内原子力産業の拠点とあって、いろいろな施設が立ち並んでいます。ちょっと他所とは雰囲気が違う場所で、少し緊張しながら走り抜けました。
そして、久慈川を渡ると、大メーカー”日立”の創業の地、日立市に入ります。ちなみに同地は昔、日立村と呼ばれ、それがメーカー名の日立の由来になったらしいです。まさに日立の企業城下町という感じで、国道245号線沿いには日立の施設が立ち並んでいます。日立市街地は車の往来も多いので、田楽鼻あたりからは道は狭いですが海沿いの道を走るのが、旅感的にもお勧めです。
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その後、再び国道に入り、北上。やがて日立バイパスに入り、国道6号線に合流後、再北上して高萩市に向かいます。途中、国道直結の常磐道 日立北ICがあるので、少しの距離だが高速で国道をショートカットすることも可能です。
そして、朝の連ドラの舞台ともなった高萩に。歴史ある城下町ですが、朝ドラにもあったような田園風景が広がったりしていて、バイクでぷらぷら田園の中の道を走ってみるのも楽しいです。
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そして、高萩市街から約8kmほど走ったところにある花貫渓谷。茨城県の観光パンフレットなどに必ず掲載される同県を代表する紅葉の名所ではありますが、他の時期に来てもその風情は楽しめます。意外とそんなに歩かずに行ける場所なのでお勧めです。
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そして、そのままそこからまた8kmほど戻り、常磐道 高萩ICに入って帰路に着きました。
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