一度は、ぜひ走ってみたい裏ビーナスライン
中央自動車の諏訪ICを降りて国道20号線を南下。そして国道152号線を左折して少し走るとビーナスラインの出発点である青い看板を潜ります。
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「ビーナスラインに入った!」と気持ちが高まる中、蓼科、女神湖をトレースしながら白樺湖展望台に到着。ここから見る白樺湖と蓼科山の景色は綺麗で、反対側に見える南アルプスの景観も素晴らしいです。
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その先の車山高原リフト乗り場の入口に小さな社が立つ信濃國 単車神社があります。祭神は猿田彦で、ここで交通安全を祈願して再びビーナスラインへ。ちなみに、御朱印は奥にあります車山スカイプラザのカウンターでお願いすると購入できます(800円)。
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そして、ここから霧ヶ峰までがビーナスラインのハイライト区間です。八ヶ岳や南アルプス、中央アルプスなど、国内有数の高峰を眺めながら、さえぎるもののない高層高原の中を走ります。ライダーが多いのも嬉しいところです。
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やがて、霧ヶ峰富士見台展望台に到着。目の前に草原が広がり、その向こうにアルプスの山々に八ヶ岳、好天ならその名の通りに富士山も見えます。ビーナスライン随一の展望駐車場なので、是非とも立ち寄りたい場所です。
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そして、再びビーナスラインを走り、その先にありますのが車山肩駐車場です。さえぎるもののない高原越しに綺麗なヘアピン路とその先にアルプスの山並みが見えるまさにビーナスラインを象徴する景観です。ちなみに、ここの「ころぼっくるひゅって」のボルシチ(1000円〜)は美味だが、並ぶのと品切れになるので平日の早い時間に訪ねるのが○。
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車山肩のダブルヘアピン路を通り、少し走ると、多くのライダーが集う霧ヶ峰の駐車場に着きます。なお、霧ヶ峰の駐車場に至る手前にあるビーナスラインのガードレールの切れ目からバイク絡みで霧ヶ峰を撮影することができます。
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さて、霧ヶ峰の駐車場はドライブイン「霧の駅」がなくなり少し寂しくはなりましたが、蕎麦やうどんが食べられる「霧ヶ峰ビーナス」があるほか、屋外にはおかみさんと言葉を交わしながらじゃがバターやきのこ汁が頂ける農場直売所があります。そして、霧ヶ峰のお勧めは、ちょうどビーナスラインと交差するようにして霧ヶ峰の中を走る道です。そのまま茅野や諏訪に降りて行ける道なのですか、数百メートル入っただけでバイクに乗ったまま高原に吹く風を満喫できるポイントです。
霧ヶ峰からビーナスライン終点の美ヶ原高原までは、眺望が少ないものの爽快なワインディングロードが続きます。
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道中には八島ヶ原湿原の好景観が望める「七島八島」(無料の舗装駐車場から徒歩5分)があるほか、休憩処の「三峰茶屋」があり、今回はここで名物のキノコ汁を頂き昼食としました。
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昼食後、美ヶ原美術館へと続きますビーナスラインの快走区間の走りを楽しみます。
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ただ、美ヶ原高原の先の番所ヶ原から武石峠までが通行止めのため、扉峠でビーナスラインを離れ、途中でアゼレアラインに入り、松本市へと向かいました。アゼレアラインは普通の二車線の森林路で、そして、美ヶ原スカイラインと走り繋いで県道美ヶ原沖線、通称 裏ビーナスラインに入りました。ちなみに、約11.5kmの林道の美ヶ原スカイラインは、標高を上げるにつれその名と打って変わって1.5車線の酷道になります。
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残念ながら、現在(2023年6月現在)、美ヶ原美術館の先の、県道美ヶ原沖線の道中にあります武石峠が通行止めのため、ビーナスラインから裏ビーナスライン( 県道美ヶ原沖線 )に行くには、前出のアゼレアライン、美ヶ原スカイラインと迂回する必要があります。
裏ビーナスラインは距離的には県道美ヶ原沖線部の武石峠から僅か5.4kmの道のりながら、アルプスの山々の絶景を望みながら走れる爽快路で、道中の「思い出の丘」からはアルプスの好眺望が望めます(未舗装の駐車場あり)。
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そして、 裏ビーナスラインの特にラストの2kmはビーナスラインに勝るとも劣らない素晴らしい景観の中を走ることができます。
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突き当たりのためピストン往復になり、現状、訪れるためには酷道の美ヶ原スカイラインも往復しなければならないことを考えると訪ねるのにハードルの高い道ではありますが、ライダーとしてぜひ一度は走ってみたいお勧めの絶景道です。
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