4,000本の梅林と日本で最も早咲きの桜
都心や横浜などからアクセスが至便な熱海周辺。実は、早桜や梅林があり、冬だからこその景色が楽しめます。シーズン時には慢性渋滞の真鶴道路も、この時期では走りやすいので、この時期だからこそ、ぷらっとツーリングで訪ねたいところです。
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まずは神奈川県の小田原市を目指します。東京・横浜方面からでしたら、東名自動車道の厚木ICから小田原厚木道路に入り二宮ICで下ります。御殿場方面からでしたら大井松田ICで下りて、国道255号線を南下します。2月下旬ごろからでしたら、曽我の梅林がとても綺麗です。また、曽我梅林の東には富士山の遠望が綺麗な田島峠(※Gooogle Mapでの「田島の夜景」)や、狭路ですが、バイクでなら行きやすい見晴台などがあります。
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そして、そのまま南下しますと、国府津IC近くに国府津海岸があり、西湘バイパスの高架下にはなりますが、海の眺望を楽しむことができます。
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国府津海岸から国道1号線(東海道)を走り、小田原市街へと入ります。城好きな方は再建天守ですが小田原城に行くのもありかと思います(バイクが停められる場所は藤棚バス駐車場で有料です)が、城の南にある小田原かまぼこ通りの先にある御幸が浜は、海へと続く西湘バイパス高架下のトンネルや小さな荒久の灯台などがあり、映え写真が撮りやすい浜です。
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また、小田原魚港(早川港)周辺には、魚市場食堂や小田原さかなセンターなどの地魚が食べられる食事処が点在していますが、ターンパイク入り口にある干物の山安 ターンパイク店は二輪置き場(小スペース。道との段差部あり注意)があり、干物が食べられます2Fの食事処は立ち寄りやすいです。
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また、そこからターンパイクには入らず、みかん畑内の坂道をバイクで登って行きますと広い駐車場がある石垣山一夜城歴史公園に着き、駐車場から10分ほど歩きますが、展望台からは西湘の好眺望を望むことができます。
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さて、小田原市街を後にして、早川港(小田原漁港)の近くを通る国道135号線に入り、海沿いを南下します。夏場は渋滞必至の道ですが、時間帯にもよりますが冬場は比較的空いていて走りやすいです。道中には源頼朝が平氏と戦った石橋山古戦場もあります。ちなみの、国道が混んでいましたら、山沿いの県道740号線を走られることをお勧めします。
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さて、JR真鶴駅前から国道を離れて東の方へ進みますと真鶴港があり、港の近くには石橋山の戦いで敗れた源頼朝が身を隠したと伝わるしとどの窟があります。そして、そのまま海沿いの道を進みますと、真鶴岬に着きます。ここからは洋上に浮かび引き潮時には渡れる三ツ石が見えます。
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真鶴岬から真鶴半島の中央部を走る県道739号線を走り、再び国道135号線に戻り湯河原町に入ります。古より栄えた湯治町ですが、町自体が小さいながらも幹線は交通量もありなかなか立ち寄るポイントが分かりづらいところでもありますが、この時季ならではのお勧めが幕山公園の梅林(湯河原梅林)です。
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園内では約4,000本もの紅白の梅が咲き誇り、2月上旬から3月中旬にかけて「梅の宴」が開催されます。もちろん多くの人が詰めかけ、週末には朝のうちに第5駐車場まで満車になってしまうので、訪ねるなら平日が良く、休日ならここ一択で早朝の訪問がお勧めです。
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また、定番ですが、湯河原温泉街内にあります、園内に滝があり小川が流れる万葉公園もお勧めです。
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さて、湯河原町を後にして隣りの熱海へと向かいますが、アクセス路としては、有料(310円)ですが海沿いの爽快な熱海ビーチラインと、国道135号線があります。走り的には熱海ビーチラインがお勧めですが、日本三大古泉のひとつで、国内でも珍しい横穴式の源泉の走り湯を訪ねるのなら国道を走ります。
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さて、熱海の冬の名所といえば、やはり熱海の梅園です。日本一早咲きのとして知られていて園内には469本の梅の木があり、1月から3月初旬まで梅まつりが行われています。
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また、熱海市内の中心部を流れる糸川沿いには日本で最も早咲きの桜のあたみ桜が1月~2月上旬に咲き、あたみ桜糸川桜まつりが行われます(→2023年の開花状況はコチラ)。
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また、熱海温泉街の前にある熱海サンビーチなどでもあたみ桜を楽しむことができます。
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ホテルや旅館が建ち並び、交通量も多く、バイクではなかなか観光しづらい熱海ですが、市街から少し離れたところにある大きな楠があるパワースポットの來宮神社や観光施設ながら眺望の良い熱海城などはバイクでも立ち寄りやすいスポットです。
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また、真鶴から熱海、網代にかけては国道沿いに食事処が点在していますので、冬場(12月~2月)が旬の伊豆の金目鯛料理を楽しむのもありかと思います。
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熱海からは県道を上って伊豆スカイライン入口の熱海峠に行くことができますが、寒くて凍結が心配な冬期は、再び海沿い(国道135号線)を走って小田原経由で帰路に着かれた方が良いようです。
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