冬だからこそバイクで行きたいツーリングルート~南伊豆

目次

河津桜と菜の花、そして爪木崎の水仙

首都圏から寒い冬に行くツーリングといえば、やはり太平洋岸。その中でも、房総半島と伊豆半島は鉄板のツーリングエリアですが、この時季だからこそ行きたいのが爪木崎の水仙と河津桜です。どちらも冬場でしか見れない花ですが、爪木崎の水仙は今(1月初旬~中旬)が見頃で、河津桜は2月初旬~3月初旬が見頃よいうことで、両所を同時に楽しむのは難しいですが、それでも、この時期にしか見れない風景ということでツーリングで訪ねたい場所でもあります。

国道135号線から伊豆大島を望む

伊豆スカイラインは、この時期、凍結や凍結防止剤などが怖いため、東伊豆の海沿いから行くとなりますと。小田原(早川IC)から河津までは約82kmで2時間20分ほどかかります。対して東名高速の沼津ICから伊豆縦貫道を走り河津までは約65kmで1時間20分ですので、有料にはなりますが、出発地によっては伊豆縦貫道での河津、爪木崎方面へのアクセスがお勧めです。

伊豆縦貫道

但し、河津桜シーズン時の休日、または平日でも通勤時間帯は混んで渋滞しがちですので、朝、早めにアクセスされる方が良いかと思います。特に河津桜のシーズン時は、河津桜まつり会場から河津七滝ループ橋を超えて10km以上渋滞することがありますので、ご注意を。

河津七滝ループ橋

伊豆縦貫道の終点の月ヶ瀬ICで下りて、国道414号線を南下します。ここから河津までは約28kmになります。道沿いには浄蓮の滝や滑沢渓谷などの景勝地がありますが、遅くなるほどに河津方面が混みやすいので、ここはどこも立ち寄らずに一気に河津に向かいます。もし立ち寄られたい場合は復路で、帰路渋滞の状況を見ながら立ち寄られた方が良いかと思います。

浄蓮の滝

そして、河津七滝ループ橋を超えて、河津に着。河津川沿いに850本もの早咲きの河津桜が咲き、2月には河津桜まつりが行われて多くの観光客が訪れます。ですので、お勧めは桜まつりが行われる直前の1月末か終わった後の3月初旬。桜の開花状況を見つつ、訪ねられるのが良いかと思います。特に3月初旬であれば、桜と菜の花のコラボレーションを見れる可能性が高いです。

河津桜と菜の花

河津町内の桜もいいですが、先の国道136号線沿いにあります南伊豆町の下賀茂温泉の「みなみの桜と菜の花まつり」もお勧めです。河津町と違って電車が通っていないため、来訪者は河津よりもやや少ない感じです。そして、青野川沿いにこちらも河津桜と菜の花のコラボレーションを楽しめます。とはいえ、やはり2月から3月初旬にかけて行われます「みなみの桜と菜の花まつり」時は混雑が予想されますので、とりあえず、一気にここまで走って早めに到着されることをお勧めします。

みなみの桜と菜の花まつり

さて、下賀茂温泉からは2パターンのルートがあり、そのままピストンで往路を戻るか、それとも時間があれば国道136号線を西に進み、石廊崎をぐるっと回って戻るルートがあります。もちろん、西伊豆の海沿いを走って戻るルートもありますが、菜の花や水仙を見る場合は混雑も予想されますので、今回は余裕をもって伊豆縦貫道往復のルーティングをご紹介させて頂いております。宿泊などで時間があれば、そのまま雲見や土肥経由や、凍結していなければ西伊豆スカイラインを走って沼津に戻るルートもあります。

西伊豆スカイライン

ちなみに下賀茂温泉から来た道を戻り石廊崎へと向かう県道16号線の分岐までは約2km、ぐるっと石廊崎を回ってその分岐路へ行くと約21kmあり、約19kmの遠回りになります。ただし、下賀茂温泉から石廊崎をぐるっと回る遠回りのルート上には、奥石廊崎の絶景が望めるあいあい岬やユウスゲ公園、石廊崎や伊豆三大美浜の弓ヶ浜、逢ヶ浜などの絶景地を見て回ることができます。

あいあい岬から奥石廊崎を望む

さて、来た道の国道136号線を下田方面へと戻りますが、途中、大賀茂川沿いに南下して海沿いの道を碁石ヶ浜方面に向かうと、その先に龍宮窟があります。天井部が崩落した洞窟で、人気の景勝地のため来訪者も多い場所ですが、夏場と違って冬場は人も少ないので、(荒天でなければ)天井の空いた洞窟で写真を撮りやすいかと思います。

龍宮窟

再び国道136号線に戻り東へと戻り、下田市街を抜けて爪木崎に。300万本ともいわれる水仙の花が咲き誇り、圧巻の白い花の絨毯を楽しむことができます。見頃は1月上旬~2月上旬で、多くの車が訪れ、休日には駐車場待ちの車で渋滞になりがちです。桜がまだ咲いていない時季に訪ねるのなら、伊豆縦貫道を下りて、この爪木崎に直接向かった方が良いかと思います。2月初旬か中旬であれば、もしかしたら爪木崎の水仙と河津・下賀茂温泉の河津桜の両方が楽しめる可能性もありますので、開花情報を確認しつつ、訪ねたい場所ごとに優先順位を付けて回られると良いかと思います。

爪木崎の水仙

また、爪木崎に行かれた後は、時間あればそのまま戻らず南端にある恵比須島にも立ち寄りたいところ。小さな島ですが、綺麗な岩層や美しい海を望める、ライダー好みの隠れ家的なスポットです。

恵比須島の展望台からの景観

爪木崎を後にして、国道135号線を河津方面へと戻りますが、途中の綺麗な砂浜の白浜大浜に先にある伊古奈比咩命神社も立ち寄りお勧めのスポットです(参拝者用駐車場あり)。海岸の大明神岩に立つ赤鳥居越しに青い海が広がり、美しい景色を望めます。

伊古奈比咩命神社の赤鳥居

再び国道135号線を走り河津町に戻ります。もちろん、ここから伊豆の東海岸線沿いを走って帰るのも良いですが、特に帰路は伊東や網代、熱海などの市街地が交通量が多く渋滞しがちなため、やはりピストン往復になりますが、河津からそのまま国道414号線を北上して、月ヶ瀬ICから伊豆縦貫道に入り帰路に着く方が疲れは少ないかもしれません。ちなみに、河津七滝ループ橋下の駐車場も桜が綺麗なので、撮影おすすめです。可能なら、広角レンズがあると桜とループ橋が撮りやすいです。

河津七滝ループ橋下の桜
よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

目次