群馬県を代表する赤城山、榛名山、妙義山の上毛三山。各山に特徴ある峠道があり、景勝地を見ながら走りも楽しめるエリアです。今回はその三山の峠道を走り繋ぐツーリングを楽しんでみました。

爽快に走れる赤城道路
群馬県を代表する景勝地でもあります上毛三山。上毛三山とは標高1828mの赤城山、同1449mの榛名山、そして1104mの妙義山の総称で赤城です。赤城山は富士山に次いで日本で2番目に長い裾野を持ち、日本百名山にも選ばれています。また、榛名山はカルデラ湖の榛名湖を外輪山が囲み、中央火口丘はその容姿から榛名富士と呼ばれています。そして、奇岩の多い妙義山は日本三大奇景の一つで、国名勝でもあり、日本百景にも選ばれています。
群馬県ご当地の上毛かるたでも読まれています上毛三山ですが、昨今では某四輪漫画で各山の峠道が描かれていて人気を博しています。今回はそんな上毛三山の峠道を走り繋いで各山の眺望スポットや史跡を訪ねてみました。
関越自動車の昭和ICで降りますと、すぐに足湯に浸かれる道の駅あぐりーむ昭和があり、そしてその先で利根沼田望郷ラインに入ることが出来ます。利根沼田望郷ラインは、みなかみ町から昭和村を繋ぐ約35kmの農道を主とした道の呼称で、赤城山の広い裾野を走る区間は開放感を楽しみながら走りを楽しめます。

しばらく走りますと貝野瀬ビューポイントがあり、美しい畑の風景越しに武尊山などの山岳展望が望めます。そして、そのまま走り赤城道路へと入りました。
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赤城道路は赤城山北麓の沼田市と赤城山山頂部にあります大沼とを結ぶ約17kmの県道の呼称で、赤城山の北面を走り、木々に挟まれて景観は望めないものの、前半部は中速コーナーが、そして後半部は細かいヘアピンが続く山岳ワインディングロードで多くのライダーが走っています。

さて、赤城山山頂近くにある大沼に到着。湖畔には赤城神社があり、参拝用の駐車場からはバイクと大沼を絡めて写真を撮ることができます。そして、ぜひ立ち寄りたいのが大沼の近くにあります覚満淵です。

覚満淵は元は大沼の一部だった湖沼で、ツツジや紅葉の時期には湖畔が綺麗に染まります。また、好天ならその先にある鳥居峠から周囲の山々の好眺望が望めるので立ち寄ってみたい場所です。

さて、今回は爽快路の赤城山の南面を走ります赤城南面道路を走らず、小沼をチラ見しながらで県道16号線(大胡赤城線)で赤城山を下りてみました。赤城道路と打って変わった酷道で、落葉や落樹が道の所々にあり小刻みにタイトカーブが続く道です。カーブ80という看板を見たときには、あと79もカーブを曲るのか…と、正直うんざりしてしまいました。
酷道の峠道の県道16号線 ゲップが出そうになるコーナー毎のナンバリング看板
また、道中にある赤城山パノラマ展望台は廃墟になりつつあり、展望台という割には樹々にが伸びて眺望も望みづらかったです。道幅は1.5車線ほどあるものの、ここは赤城道路の方で下山するのをお勧めしたいです。

そして、国道353号線に入った後、オランダ型風車や赤城の大鳥居に立ち寄り、国道17号線経由で伊香保へと向かいました。渋川の市街地に入ると交通量も多くなり、しばし我慢の走行になります。
線路が気持ち良い榛名道路
伊香保温泉へと向かう県道15号線に入りますと、命と性ミュージアムや珍宝館など、ディープなスポットが目に入り、またトトロのバス停などもありました。

やがて、うどんの店が並ぶ水沢うどん街道に。水沢うどんは日本三大うどんの一つとされ、水沢観世音の参拝客用に出されていたのが始まりとされています。今回は大澤屋に入り、舞茸の天ぷらが付いたざるそばを頂きました。1,375円と値は張りますが、コシのあるツルッとしたうどんとパリッと上がった舞茸の天ぷらがとても美味です。

水沢うどんを食べた後は、昔の旅人と同様に水沢観世音にも寄っていきたいところです。大型駐車場から境内まですぐなのが嬉しいです。本堂の観音堂のほか、回転する地蔵尊を左に3回廻して供養する珍しい六角二重塔などがあり、風情も楽しめます。バイクや自転車用の安全祈願のお守りもあるのもうれしいです。
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