三重県が東海に入るか、関西に入るか場所によっても微妙なところですが、(個人的には東海のイメージですが)今回は関西に入れさせて頂きました。とはいえ、バイクでのツーリングでならエリア的には県別というよりはエリア別になりますので、県をまたいでいろいろと紅葉の名所を楽しめます。特に、三重県、奈良県、和歌山県、大阪府は各紅葉エリアが近いこともありますので、組み合わせてツーリングを楽しまれるのも良いかと思います。但し、紀伊半島の山奥は早朝は凍結しやすいですし、落ち葉で酷道が埋まってしまう場合もありますので、この時期、できるだけ幹線での移動(で行けるところ)がお勧めです。

三重県
14.なばなの里(三重県・愛知県)
東海エリアでご紹介できなかった名古屋市内、名古屋市と隣接する三重県のエリアの紅葉スポットです。白鳥庭園、寂光院、東山動植物園は名古屋市街にありますため、バイクでは移動するだけな感じにはなりますが、そこに三重県のなばなの里や諸戸氏庭園を合わせて周ることでツーリングとして楽しめます。名古屋城や桑名城跡など史跡もあります。
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- 諸戸氏庭園 (特別公開日公開日) 11月中旬~11月下旬
- 白鳥庭園(愛知県 名古屋市) 11月中旬~11月下旬
- 徳川園(愛知県 名古屋市) 11月下旬から12月初旬
- なばなの里 11月中旬~12月上旬
- 寂光院(愛知県 犬山市) 11月中旬~12月上旬
- 東山動植物園(愛知県 名古屋市) 11月中旬~12月上旬

白鳥庭園~中部地方最大級の日本庭園で、水流の源流風景、渓流風景と見立てた水がテーマとなっています池泉回遊式庭園です。四季折々の景観が楽しめて、秋には園内のモモジが赤く色づき、綺麗な錦秋の景色を楽しめます。入園料300円。駐車場あり。

徳川園~徳川御三家の、尾張藩二代藩主光友の隠居所として造営された屋敷跡で、秋には池泉回遊式の庭園のモミジが色づき、武家的な豪快な景観を楽しむことができます。入園長300円。駐車場あり。

なばなの里~桑名市にあります約30万㎡もの広大な園内で、四季折々の花が楽しめます。特に鏡池を中心に約300本ものモミジが植えられ、秋には赤く色づき、水面にまさに鏡のように紅葉が映ります。イルミネーションも綺麗です(要指定券)。入場有料(季節によって変動あり)。駐車場あり。

寂光院 ~654年創建と伝わります尾張一の古刹です。境内には約1000本ものモミジが見事に染まる様から「尾張のもみじ寺」とも呼ばれています。本堂脇の展望台からは犬山城や岐阜城を見渡すことができます。
東山動植物園~広い園内には約7000種の植物が植えられ、秋には約500本の樹木が色づきます。特に奥池や日本庭園などで見事な紅葉が楽しめて、名古屋市屈指の紅葉スポットとして多くの人で賑わいます。
諸戸氏庭園~江戸時代の豪商の山田彦左衛門の隠居所として造園された約8,000坪の庭園で、江戸・明治時代の風情をの楽しむことができます。春と秋にのみ一般公開され、園内を見ることができます。揖斐川の右岸にある潮入りの庭園で、秋には菖蒲池の庭の周囲が朱色に染まります。国名勝。入場料500円。駐車場あり。
15.大台ヶ原(三重県・奈良県)
奈良県と三重県の県境にある標高1,695mの日出ヶ岳を最高峰として広がる台地で、日本百景、及び日本の秘境百選にも選ばれています。各名所まで歩いて数時間かかりますため、ツーリングで寄るいう感じではなく、トレッキングや登山にはなりますが、比較的駐車場から近い日出ヶ岳は多くのライダーが訪れます。それでも大台ヶ原で半日、一日がかりになると思われた方が良いかと思います。なお、日本一の豪雨地のため、天気予報の確認、及び雨具の携帯は必須で。ところどころで紅葉が見れる大台ケ原ドライブウェイも楽しいです。尚、ご紹介しています大台ヶ原とみたらい渓谷は距離的には近いですが、紅葉の見ごろは異なります。

- 大台ヶ原(東大台、西大台) 10月中旬〜10月下旬
- みたらい渓谷 11月上旬
- 瀞峡(三重県・和歌山県・奈良県) 11月下旬~12月上旬


大台ヶ原(日出ヶ岳)~大台ヶ原の最高峰で、駐車場から徒歩40分ほどと、大台ヶ原の名所の中では比較的訪ねやすい場所です。展望台からは赤黄に染まった樹々と360度のパノラマ絶景を楽しめます。なお、紅葉の名所でもあります大蛇嵓へは駐車場から1時間強の道のりになります。

みたらい渓谷~巨石や奇石、大小の滝が連なる渓谷で、エメラルドグリーンの綺麗な淵が錦秋に染まる秋は特に絶景です。週末には多くの観光客が訪れる人気の紅葉スポットです。但し、渓谷沿いを走ります国道309号線は狭道のため、走行にはご注意を。

瀞峡~エリア的には三重県の南部(和歌山県北部)にあり、大台ヶ原やみたらい渓谷とはエリアが違いますが、みたらい渓谷から瀞峡までは下道で約110km、バイクで2時間半ほどの道程になり、十津川や熊野川沿いに走るツーリングを走るルートをとれます。秋には紅葉の赤と渓谷の白とのコントラストが綺麗で、特に下瀞の瀞八丁は絶景の紅葉渓谷美を堪能できます。
和歌山県
16.和歌山市周辺
和歌山市の周辺にある紅葉スポットで、大阪からもアクセスしやすいです。その中で生石高原は紅葉ではなくススキですが、同時期に見れる秋の風物詩として、是非、黄金のススキの野原を堪能したいところです。

- 生石高原(ススキ) 10月中旬~11月下旬
- 根来寺 11月下旬~12月上旬
- 西之丸庭園(紅葉渓庭園) 11月下旬~12月上旬

西之丸庭園~和歌山城内にある徳川頼宣が西の丸に築いた庭園で、紅葉渓の名で親しまれています。カエデの紅葉が美しく、堀の中に浮かぶ国の名勝の鳶魚閣(えんぎょかく)との紅葉のコントラスとが素晴らしいです。駐車場あり。

根来寺~1130年に創建されました新義真言宗の総本山で、境内の紅葉を鑑賞できる場所に茶屋などがあり、のんびりと紅葉狩りが楽しめます。拝観料500円。駐車場あり。

生石高原~紅葉ではなくススキになりますが、同じ秋の風物詩として関西随一と言われる黄金色のススキ野原の圧巻の景色を望むことができます。標高870mの山からは六甲や淡路などを見渡すことができます。駐車場あり。
大阪府
17.阪南
大阪府の南の方の紅葉の名所ということで、総称して阪南という括りにさせて頂きました。同エリアでの見どころはやはり 大威徳寺でしょうか。同寺は是非とも訪ねたい場所です。ツーリング的には犬鳴山で紅葉を楽しみながら、前出しました和歌山県の根来寺や西之丸公園に足を延ばすというルートもありかと思います。

- 大威徳寺 11月上旬~11月下旬
- 大仙公園 日本庭園 11月中旬~11月下旬
- 犬鳴山 11月中旬~12月上旬
- 観心寺 11月下旬
- 三国ヶ丘 けやき通 11月下旬
- 施福寺 11月下旬

大威徳寺~岸和田市の山奥にあります天台宗の古刹で、もみじの名勝牛滝山と知られているほどの大阪を代表する紅葉の名所です。多宝塔は国の重要文化財に指定されていて、日本遺産に認定された「葛城修験」の10番経塚があります。錦秋には境内のモミジやイチョウが色づき、石段と紅葉との風情ある景色を見ることができます。駐車場あり。

大仙公園~仁徳陵の南側にあります、堺市の市制100周年を記念して造られた公園で、紅葉時には美しい日本庭園の築山林泉廻遊式庭園が赤黄に染まります。夜にはライトアップもされます。園内には古墳も多くあります。入園料200円。駐車場あり。
犬鳴山(いぬなきさん)~ 泉佐野市にあります標高558mの燈明ヶ岳の山全体の総称で、犬鳴川渓谷や七宝瀧寺などがあります。イチョウ、モミジなど落葉樹が多く、七宝瀧寺へ向かう山道は赤黄橙に染まり、とても綺麗です。

観心寺~河内長野市にあるお寺で、楠木正成の学問所だったことでも知られ、正成のお墓も境内にあります。金堂と如意輪観音菩薩が国宝に指定されている名刹で、紅葉の名所としても知られています。拝観料300円。駐車場あり。
三国ヶ丘 けやき通り~府道大阪中央環状線から大和高田線までの約1Kmの道には約170本ものケヤキが並木となって並び、秋には紅葉のトンネルを楽しむことができます。
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