■最小の藩と日本三大美肌の湯(ヤマハ MT-09)

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気軽に入れる日本三大美肌の湯に

江戸時代に全国で最小の藩でありながら、石高が喜連川藩の200倍以上で日本最大の藩の加賀藩と同格だった喜連川藩をぷらっとツーリングしてみました。

喜連川温泉入り口

江戸時代には全国に300以上ありました藩の中で、最大の石高を誇りましたのは前田家の加賀藩120万石でしたが、最小の藩は…といいますと、5千石の喜連川藩(※)が最小となります。通常、石高が1万石以上が藩と呼ばれていましたが(1万石以下は旗本と呼ばれていました)、室町幕府初代将軍の地を引き継ぐ喜連川藩は特例で、その家格から大名並みの待遇を受けた藩でした。

現さくら市の農地に立つ道祖神

さて、東北自動車道の矢板ICで下りて、さくら市の早乙女地区にある古戦場と奥州古道に立ち寄り(早乙女温泉もあります)、連城橋を渡り荒川を越えて、旧喜連川町(現さくら市喜連川)に着きました。

今も残る奥州街道(古道)跡

現在、お丸山公園となっています高台には当時、喜連川城があり、公園内の車輪や堀切が往時の様相を伝えてくれます。

お丸山公園内にあります堀切跡

お丸山公園内には高さ49.5mのスカイタワーがありますが、東日本大震災の影響で敷地内に亀裂が入り、現在は立ち入り禁止に。残念ながら老朽化が進んでいます。

撤去でも改修でも費用がかかるため、現存はしてますが立ち入り禁止のお丸山公園のスカイタワー。
お丸山公園から望む景色。喜連川のお殿様も同じ景色を見られていたかと思いますと、感慨深いです。

お丸山公園のふもとには現在は喜連川庁舎になっています陣屋跡や、御用堀という鯉が泳いでいるお堀があり、その両脇には大きな家が並んでいて、このあたりが武家屋敷だったのかな…などと想像しつつ、奥州街道にも隣接していることから、小藩ながら奥州街道内で有数の賑わいだったと言われています喜連川宿を中心に、藩の生計をたてていたのだろう…と、往時を思いながら面影は少ないものの、旧宿を散策するのも楽しいものです。

鯉が泳ぐ御用堀
石段が続きます喜連川神社
喜連川足利氏館跡地にあります合同庁舎の入り口には、再建されました大手門が建っています。

さて、喜連川での立ち寄りお勧めは「道の駅きつれがわ」です。良質なナトリウム塩化物泉の泉質を持ち、日本三大美肌の湯の喜連川温泉に道の駅内で入れるほか(500円)、気軽に入れます足湯(無料)もあります。

道の駅きつれがわ内にあります日本三大美肌の湯の温泉。露天風呂もあります。

また、道の駅きつれがわ内のフードコートでは地元の氏家うどんや美肌餃子、温泉パンなど地物名物の食べ物を食すことができます。

喜連川名物の温泉パン

ちなみに、最小でとても貧しかったと言われています喜連川藩ですが、一度も一揆が起きたことがないほどに治世に優れていたそうです。

旧喜連川藩内にあります野仏

※最小の藩の定義については諸説あります。

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