■天草(ツーリングルート)

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天草諸島と天草四郎

崎津集落(熊本県)

天草と言いますと歴史の授業で習った天草四郎や潜伏キリシタンと教会のイメージがありますが、確かに天草四郎の銅像がここそこにあり、また著名な教会も点在していますが、そのほかにも天草諸島を望む展望台や綺麗な浜、そして奇勝・断崖の妙見浦など自然景観の見どころが多い場所です。但し、高速道路から遠く、今回のルートも約240kmと宿泊必須の長さとなり、また設定した阿久根北ICは主要高速道路と繋がっていないため実際にツーリングで訪ねるとしましたらかなり時間を要することになります。世界遺産にも登録されました「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」の地ということもあり、九州本土から離れた地で異国感さえ感じられるツーリングを楽しめるエリアです。

総走行距離~約240km

九州自動車道を松橋ICで下りて、国道218号線、国道3号線に経由でそのまま国道57号線に入ります。そして海に近づきますと海の中に電信柱が立っている長部田海床路があります。

そのまま海沿いに国道57号線を進んでいきますと、海岸に綺麗な砂の模様が見れます御輿来(おこしき)海岸へと向かう道があります。

御輿来海岸は、干潮時の夕焼け時に見える浅瀬の模様がとても綺麗でSNSなどでその景観が拡散されて有名となった場所ですが、その時間でない他の時は普通の海岸なので、ご注意を。この光景をご覧になりたい方は事前に時間や潮の状況を確認してから訪ねた方が良いかと思います。

再び国道57号線を海沿いに西へと進み半島の突端部に入りますと世界遺産に選ばれました三角西港があります。そして、港のそばには龍驤館や浦島屋、旧宇土郡役所などの昔の西洋建物が建っています。

そのまま国道57号線を走り旧道(国道266号線)から天門橋(天草五橋・1号橋)を渡りますと大矢野島に入り、天門橋展望所があり、渡ってきました天門橋の好眺望を望めます。

天門橋展望所

そして、国道266号線を走って大矢野島を南下する途中に藍のあまくさ村があり日本一の 天草四郎像が立っています。

そのまま国道で島の南側まで至りますと、天草四郎ミュージアムがあり敷地内にも天草四郎之像が立っています。

国道266号線を進んでいきますと2号橋(大矢野橋)を渡り永浦島に入り、そのまま3号橋(中の橋)を渡り大池島に。ここには夕日が美しい東屋があります。その後、4号橋(前島橋)を渡りますと前島に入ります。

天草五橋~1966年に開通しました、九州本土と天草諸島とをつなぐ全長12kmにある五つの橋で、天草パールラインの愛称で親しまれています。

前島の北部にあります天草パールセンターにも天草四郎の像があり、天草四郎像越しの前島橋の景観を見ることができます。

天草パールセンターの天草四郎像

そして、天草五橋の最後の5号橋(松島橋)を渡りますと、天草の上島に入ります。

松島橋を渡った先すぐ右には松島展望台があり、そこから南の山間部へと上りますと天草諸島の好眺望が望めます千厳山の展望台があります。

千厳山 展望所

ちなみに上島の北西部には高舞登山という小山があり、 高舞登山の山頂からも天草諸島の好景観が望めます。

国道224号線を進み、倉江川沿いの県道290号線を南下して、天草オレンジラインに入ります。走りを楽しみたい方は天草オレンジラインをそのまま走るのがお勧めですが、今回は、途中で老嶽展望所へと向かいます。この展望所からはより高所からの広がりのある天草諸島の景観を望むことができます。

老嶽展望所から来た道を戻り、天草オレンジラインを越えてそのまま狭路を下りていきますと県道34号線に突き当たりますので、左折して東へと向かいます。そして、県道59号線に入り南下してロックフィルダムの教良木(きょうらぎ)ダムに向かいます。そのままダム湖畔を進みますと祝口観音の滝展望所があり、その先の駐車所から2~3分歩きますと、祝口観音の滝の全容が見えてきます。

岩の上をさらさらと水が滑落していく珍しい滝で、何か不思議な感じがする場所です。

改めて県道59号線を南下して行きますと海沿いを走る国道266号線に突き当たりますので、国道を右折して海沿いを走ります。この国道に入るあたりにパチンコ大和という紅白にも出場したことのあるWANIMAというバンドの聖地があります。そしてその先の棚底地区から狭い山道を登っていきますと雲仙天草国立公園 倉岳 駐車場があり、ここから歩いて10分ほどで倉岳神社があり、まさに天空の鳥居という感じでの倉岳神社に行けます。

時間的なことを鑑みて、上島で展望所をどこか一か所ということでしたら、この倉岳神社がお勧めです。そして再び登ってきた山道を戻り国道266号線に入り右折して海沿いを走ります。途中で国道266号線から離れて浜田港の方に向かいますと、日本一大きい7mの恵比須様の像がある、えびす像公園に着きます。

再び国道266号線に戻り左に海を見ながら走っていきますと、ループ橋の天草瀬戸大橋があり、橋を渡ると下島に渡ります。下島の天草市街に入りますと、高台に殉教公園と天草キリシタン館があり天草の市街を望むことができます。

そして国道324号線で下島を海沿いに反時計回りで回ります。しばらく走りますと鬼池港があり、同港からフェリーで島原半島に渡ることができます(鬼池~口之津[約30分]:運賃390円~、バイク830円~)。ちなみに同港には天草四郎時貞像が立っています。国道324号線で先を進みますと道の駅 天草市イルカセンターがあり、その先に通詞島があり風車がポツンと立っています。

そして、 国道324号線を進みますとその先にはおっぱい岩があります。

おっぱい岩とは女性の乳房に似た形の岩で、干潮時にしか姿を現さないので事前に潮汐表で確認をしておくことをお勧めします。赤い鳥居の先にポツンとあります。

そして、海沿いに国道を走っていき、島の北西部の苓北町で国道389号線に入り下島の西岸を海に沿って南下します。この道は別名サンセットラインと言われますように夕焼けがとても綺麗に見れる道です。道中には日本の夕陽百選にも選ばれています鬼海ヶ浦展望所があり、その先には奇岩や断崖で有名な妙見浦があります。

また、妙見浦から少し南へと進みますと十三仏公園があり妙見浦の景観を望むことができます。

改めて国道389号線を南下しますと途中に荒尾岳展望台や天草海中公園があり、そしてロマネスク様式のカトリック教会の大江天主堂があります。

さらに国道389号線を南下して行きますと軍ヶ浦漁港の先でマリア像のある半島を周る海沿いの道がありますので、そちらに入ります。道中には海上マリア像が立っています。

そのまま進みますとマリア像の夕陽の眺望ポイントがあり、そして崎津集落内に崎津教会があります。

ちなみに崎津集落から450段の石段を上りますと、崎津集落や崎津教会を望む高さ15mの十字架が立つチャペルの鐘展望公園があります。

崎津から再び道389号線に入り、海沿いに東方面へと進みます。そして河浦町から国道266号線に入り下島を南下しますと牛深港に到着します。牛深港の近くの高台には遠見山公園があり、牛深の町並みを眼下に望むことができます。

遠見山公園から望む牛深の町と牛深ハイヤ橋

この牛深港から蔵之元港まで三和フェリー([約30分]運賃500円、バイク580円~)に乗って渡海し、長島へと渡ります。 蔵之元港 から国道389号線(ぐるっとフラワーロード)を走っていきますと、見晴らしの良い道の駅 長島 ポテトハウス望陽があり、その先に長崎鼻灯台公園があります。

長崎鼻灯台公園から見る海

長崎鼻灯台公園からは海と甑島列島、天草諸島の遠望を望むことができます。そして国道を走りますと上り浜パークがあり、ここからは青い海と汐見の段々畑の景観を望むことができます。

上り浜パーク

再び国道389号線を走っていきますと道の駅 黒之瀬戸だんだん市場があり、日本三大急潮の黒之瀬戸の上を通る黒之瀬戸大橋を渡り九州本土に入りますが、 黒之瀬戸大橋を渡橋する手前にうずしおパークがあり、黒之瀬戸大橋を望むことができます。

また、渡橋した先にあります梶折鼻公園からも長島海峡と黒之瀬戸大橋の好眺望を望めます。そのまま国道389号線を進みますと南九州西回り自動車道の阿久根北ICに入れますが、途中に海方面へオフセットしますと広くてきれいなビーチの脇本海浜があります。

なお、阿久根北ICですが主要高速道とは繋がっていませんため、九州自動車道などの主要高速道路に出るには、再度数十キロ下道を走る必要があります。

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