素掘りのトンネルと房総の紅葉
ここ数日で南関東も冷え込みがきつくなり、都内はもちろん関東で一番遅く開花するといわれています房総半島の紅葉も見ごろのようです。
千葉県の紅葉の名所といいますと成田山の新勝寺や松戸市の本土寺などがありますが、バイクツーリングで訪ねるなら、やはり房総半島の養老渓谷がお勧めです。すごく紅葉が綺麗!とは言わないまでも、周囲には栗又の滝や濃溝の滝などバイクで移動しながらいろいろな景観を望むことができますし、走りも楽しめます。房総半島は暖かいとはいえ、できるだけ日中の暖かい時間に回るとして、距離短めのお勧め紅葉ツーリングルートをご紹介させていただきます。
東京アクアラインからまっすぐに進み首都圏中央連絡自動車道の市原鶴舞IC(アクアブリッジを渡ってから約28km)で自動車道を下ります。県道168号線で高滝ダムに向かい、ダムを渡る前に左折してすぐ湖畔に向かいますと朱色の鳥居が湖畔に立っています。また湖畔沿いに走りますと高滝湖畔公園があり、園内には美術館があるほかオブジェなども展示されています。
そのまま湖沿いのレイクラインに入り、小湊鉄道と並行して走ります県道81号線に入り南下します。そして、小湊鉄道の飯給駅から月崎駅間には風情のある素掘りのトンネルが点在しています。2つの素掘りトンネルが連続する柿木台トンネル、その先には房総最大級の川回しの穴の空いた浦白川のドンドンがあります。また、将棋の駒のような形の観音彫りの永昌寺トンネルは幹線沿いにありますのでアクセスがしやすいです。
それから、中央部がポッカリと空いているインスタ映えするライダーにも人気の素掘りトンネルの月崎トンネルなどがあります(但し、行き止まりのピストン路になります)。
但し、この時期は道が落ち葉で覆われていて、バイクが滑ったり落ち葉の下に落石などが隠れている場合もあり、またトンネルによっては崩落の危険があり通行止めになっている場合もありますので、事前にご確認、および危なそうでしたら勇気をもって引き返すのがお勧めです。急がなくても素掘りトンネルはそこにありますので…
また、近くの養老川の東側、田淵不動滝の近くに77万4千年前の逆転地層が発見されて話題になりました「チバニアン」もありますので、普通の崖にしか見えませんが、話しのネタの寄っていくのもありかと存じます。
そしてそのまま県道81号線を南下しますと小湊鉄道の養老渓谷駅に着きます。駅前には観光案内所がありますので、ここで最新の紅葉の情報を得るのもいいかもしれません。近くには渓谷橋や宝衛橋などがあり、ここから綺麗な養老川の紅葉を望むことができます。
再び県道81号線を進みますと、朱色の観音橋があります。できればこのあたりでバイクを駐車場に止めて、養老山 立國寺や周辺をぷらぷら散策してみるのもお勧めです。そして途中で右に曲がり、素掘りの二層式のトンネルの向山トンネルを抜けます。
もちろん向山トンネル内は駐停車禁止ですので、ゆっくり走って二層トンネルを楽しみましょう(トンネル内で記念撮影している方もいますので走行にはご注意を)。トンネルを抜けて養老川を越えますと、すぐに弘文洞跡へと続く川沿いの遊歩道があります。川沿いを歩くこと5分(途中で渡河の石渡などしつつ)ほどで弘文洞跡に到着します。
さて、再び県道81号線に戻り、南下して国道465号線と交差するところにワークショップとして活用されています旧老川小学校や遠見の滝などがあります。また、国道を越えてそのまままっすぐ県道179号線を進みますと栗又の滝の展望駐車場(無料)があります。その先にすすみますとちょっと変わった門をくぐりますが滝を間近に見ることができます。
ちなみに、栗又の滝の近くにはいくつかの小さな滝があり遊歩道を歩きますと見れるのですが、バイクでの移動ということでは栗又の滝(養老の滝)以外でしたら幻の滝とも言われています小沢又の滝がお勧めです(小沢又駐車場あり)。
栗又の滝から来た道を戻り今度は国道465号線のところを左折しますが、左折してすぐに渡ります懸崖境から養老川の紅葉が眺められますので、ちょっと先にバイクを置いて、養老川をのぞかれて見てはいかがでしょうか。そして、そのまま国道465号線(清澄養老ライン)を走りますと、途中で左に曲がると筒森もみじ谷に行く道がありますのでそこを曲がります。
筒森もみじ谷はその名の通り夕木川沿いにありますもみじの綺麗なところで、駐車場もあります。ただ、紅葉を見ながら夕木川沿いに走って、駐車場でUターンしてそのままピストン路で戻ってくるのでもよいかもしれません。
再び国道465号線を戻り左折して亀山湖方面へと向かいます。亀山湖畔を走り、途中で国道から外れて湖畔沿いの道に入ります。そして亀山湖 水天宮公園に。ここから湖上に浮かぶ鳥居と湖畔の紅葉のコラボを望むことができます。
そしてその先の押込橋を渡りますと、湖上の小島に渡り亀山湖畔公園(押込地区)があります。ここから亀山湖のパノラマを望むことができます。
そのまま小島を渡った後に亀山湖の北岸沿いに走る道に突き当たりますので、ここを左折しますと県道24号線(久留里街道)に突き当たりますの。その県道24号線を左折して南下し笹川湖を過ぎますと、濃溝の滝(亀岩の洞窟)に到着します。
濃溝の滝(亀岩の洞窟)は紅葉の名所でもなく、また有名なハート型の光の景色は朝早くでないと見れないのですが、近くまで来ましたのでぷらっと立ち寄ってみるのもいいですし、濃溝の滝があります清水渓流広場は紅葉が綺麗な場所ですので、是非とも立ち寄って見ていきたいところです。
そして、 清水渓流広場 を後にして再び来た道(県道24号線)を戻り、片倉ダムの先で左折して房総スカイラインに入ります。
房総スカイラインは追い越し不可の交通量のある道ですが、信号も少なく、中房総では走りが楽しめる爽快路のひとつです。
その後、県道92号線に入り走りますと館山自動車道の君津IC(アクアブリッジまで約16km)に入れます。 市原鶴舞ICから同ルートを走り君津ICまでの走行距離は約80kmになります。
総走行距離~約80m
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