上毛の紅葉を楽しむ
群馬県にも多くの紅葉スポットがあり、多くの観光客の方々が各所に詰めかけています。しかし、草津や万座方面は既に滑り止めの用意が必要だったり、志賀草津道路はすでに冬期通行止めということで、今月の残りで見に行く紅葉地といえば、ちょうど時期的に、赤城山、榛名山、妙義山の上毛三山がお勧めです。
今回は、上毛三山の中から爽快な走りが楽しめます榛名山・赤城山の紅葉ツーリングルートと、そして、別途、走行距離が少ないながらもところどころで紅葉が楽しめる猿ヶ京~谷川岳ツーリングルートの2本のルートプランをご紹介致します。
①榛名山~赤城山
関越自動車道の渋川伊香保ICで下りて、南下した後に伊香保榛名道路(県道15号線)に入ります。道中には日本三大うどんの水沢うどん街道や水澤観音、そして伊香保温泉があります。伊香保温泉街は、バイクを止めて石段を登り散策するのもいいですし、紅葉の名所の河鹿橋を見に行くのもいいかもしれません。但し、河鹿橋までは舗装路ですが、かなりの急坂のため、バイクが足付きが悪い場合は歩いて行った方がよいかもしれません。
伊香保温泉を過ぎてから、 伊香保榛名道路はヘアピンのワインディングロードが続き、スポーツ走行が楽しめますが、紅葉時の週末は渋滞する場合もありますので、スピードの出し過ぎにはご注意を。途中には高根展望台という好眺望の展望台もあります。
ちなみに、その先にヤセオネ峠という4輪峠走行漫画の聖地で秋名のダウンヒルのスタート地点があり、同漫画のマンホールもあります。そして、まっすぐな道を走り榛名湖畔に到着します。
榛名湖からは、ツーリング的には県道33号線経由で榛名神社、国道406号線の忠治地蔵と立ち寄るのもお勧めですが、車通りが少なく走りが楽しめます通称、裏榛名とも呼ばれています県道28号線を走ります。ちょうど時期的にも道沿いを覆う紅葉が綺麗な時期かと思われます。
そして、県道28号線を下りて吾妻川を越えて国道145号線を渡った先に、密岩神社という 岩櫃山が綺麗に見える場所があります。
その先には、紅葉が綺麗な岩櫃城址があります。岩櫃城本丸跡までは登山口から徒歩約15分。 岩櫃城は真田氏が代々支配した名城です。また近くにはアクセス至便な観音山不動滝という滝もあります。
そして、日本ロマンチック街道とも言われています国道145号線を西へと進みます。交通量も多く、特にロマンチックな道という訳では無いのですが、道中には(少し外れますが)景色の良い田んぼに囲まれた道の駅 中山盆地や、スコットランドの中世のお城を移築したロックハート城、沼田城址などがあります。そのまま進み、途中で県道64号線(奥利根ゆけむり街道)に入り、人気の道の駅 川場田園プラザへ。ここにはいろいろなグルメのお店がありますが、お勧めは奥にありますミート工房の山賊焼。540円ながらボリュームがあり美味しいです。
道の駅から利根沼田望郷ラインを進みますと、途中に日本最大級の河岸段丘と赤城山の好眺望が望めます河岸段丘ビューポイントがありますので、是非とも立ち寄りたいところです。
そのまま 利根沼田望郷ライン を進みますと県道62号線に突き当たりますので、ここを左折して赤城山へと向かいます。途中には泉質の良いしゃくなげの湯や落差20mの砂川大滝などを通り、県道251号線に入ります。この道が赤城山道路の北面道路とも言われ、カーブが続き走りがとても楽しい道ですが、そのせいかバイクも多く、時には怖い抜かれ方をすることもありますのでご注意を。紅葉は綺麗です。
そして、赤城山の山頂部近くにあります大沼に着。赤い橋が風情のある紅葉の綺麗な赤城神社もあり、また、大沼の湖畔でのんびりすることも出来ます。
そして、是非立ち寄りたいのが、大沼の近くにあります好景観地の覚満淵で、時季が合えばとても綺麗な赤黄の樹々が立つ湿原の風景を楽しむことが出来ます。1周30分ほどで周れますが、周遊せずとも湿原を俯瞰的に眺めるのも良いと思います。
そして、その先に鳥居峠駐車場があり、すぐそばに展望台があり天気が良ければ東京スカイツリーも見える好眺望が望めますので、合わせて立ち寄りたい場所です。
鳥居峠から県道70号線を経由して県道4号線に入ります。麓まで約16kmの赤城山道路の南面とも言われます道で、前半は小刻みなヘアポンカーブが続き、山裾を走る後半はほぼカーブがなく、北面と違い飛ばしているバイクも少ないためゆっくりと走りが楽しめる道です。
麓の方に行きますと美味しいと評判の焼きとうもろこしの店があり、そこの交差点を右折しますとからっ風街道という農道に入り、 赤城自然園へと向かいます。
紅葉の名所でもあります赤城自然園は、必然的にこの時期混んでいますが、園内が広いのでそれでも比較的のんびり出来ます。
そして、そのまま関越自動車道の赤城ICに入って帰路につくことが出来ます。もし時間があれば、赤城ICから北に7kmほど進んだところにあります、日本の滝100選に選ばれています棚下不動の滝も紅葉が綺麗な所です。
駐車場から15分ほど歩きますが、滝の裏に空間があり滝の裏が見れる裏見の滝になっています。
総走行距離~約160km
①猿ヶ京~谷川岳
関越自動車道の月夜野ICから国道17号線に入り利根川を渡りますと、名胡桃城址があります。名胡桃城は真田氏が支配していたお城で、戦国時代に豊臣秀吉が北条氏を滅ぼすきっかくにもなったと言われていますお城です。眺望も良く、綺麗に整備されていて見やすいお城跡です。
国道17号線を進んで行きますとやがて赤谷湖に到着します。湖畔には赤谷湖の眺望の良い、赤谷湖記念公園があります。
ちなみに湖の北側には猿ケ京関所資料館という充実した展示物と風情な建物がありますので、歴史好きな方はぜひ、立ち寄られてみてはいかがでしょうか(休業中の可能性あり)。
さて、猿ヶ京からは県道271号線(奥利根ゆけむり街道)に入り、途中でトンネルを抜けますと、景観の良い仏岩ポケットパークがあり、また、関越自動車道を潜る手前に鈴森の湯という風情のある温泉もあります。そしてその先には稲荷滝という、こじんまりとはしていますが、車道からアクセスが良く水量のある迫力のある滝があります。
その先で国道291号線に突き当たりますので左折して谷川岳へと向かいます。やがてJR上越線に沿って国道291号線を走って行きますと、JR土合駅があります。
JR土合駅は日本一のモグラ駅として有名な駅で、468段の階段を約10分で下りて地下のホームに行くことが出来ます。入城は無料ですので時間と体力があれば立ち寄って見るのも面白いかもしれません。そして、土合駅の先には土合砂防堰堤(湯吹きの滝)があります。
砂防堰堤ということで人口の滝ですが、国道の橋から間近に見えて迫力のある風景を望むことが出来ます。
さて、谷川岳ですが、谷川岳ロープウェイ乗り場から先は一般車両通行禁止で専用の電気バスでの通行となるのですが、電気バスが11月14日で冬季休業に入ってしまうため、一ノ倉沢まで歩いて行くか(片道徒歩約50分)、もしくはロープウェイに乗るかになります。紅葉は10月末が見頃のため既に終わりかけていますが、せっかくですのでロープウェイ(往復2100円)に乗り、出来ればそこから観光リフトに乗り、天神平から谷川岳の好眺望を望まれてみてはいかがでしょうか。
谷川岳から、再び来た道の国道291号線を戻り、途中でJR水上駅方面へと利根川を渡りますと、機関車のD51が展示されています水上駅SL転車台広場があります。そして、水上駅前を抜けて、湯原橋を渡り水上温泉街に。途中で遊技場のところを左に入り、湯原温泉公園脇にある橋上から水上峡を望むことが出来ます。そして温泉街の雰囲気を走り楽しみながら、紅葉橋を渡り進みますと諏訪峡に到着します。
利根川を渡る諏訪大橋から好景観を望めますが、橋の麓にはもみじ公園という紅葉の綺麗な公園がありますので、この時期、立ち寄りお勧めです。そして、諏訪大橋を渡りますと、すぐに水上ICがあり、関越自動車道に入れて帰路に着けます。
総走行距離~約60km
コメント