栃木県の紅葉絶景を楽しもう!
東北や信州など、北や高所の地の紅葉はそろそろ時期も終わりに近づき、そして、日影などでは凍結にも気を付けなくてはならない時期となってきました。
人気の八幡平アスピーテラインや志賀草津道路、そしてビーナスラインなどはかなり冷え込みもきつく、来月初旬からは通行止めとなる道も多いです。
そこで、これから紅葉を見に行きたい!という首都圏のライダーにおすすめなのが、栃木、群馬、山梨などの1000m~2000m級の山々の麓を走るツーリングです。
その中でも、場所にもよりますが紅葉の見ごろ10月下旬から11月上旬になるところが多い、走りと絶景を満喫できる場所の多い栃木県の紅葉ツーリング地ベスト3をご紹介致します。
3位:那須
栃木県の北部にあります、茶臼岳や朝日岳、三本槍岳の秀麗な那須岳の麓に広がります那須エリア。牧場や遊園地などがあるレジャーエリアでペンションも多く、家族連れやカップルが訪れ車が多い観光地でもあります。
爽快路は、以前に那須ボルケーノハイウェイという有料道路で今は無料となりました那須高原線です。
できれば、公衆温泉の鹿の湯などでひとっ風呂浴びたいところですが、休憩は峠の茶屋のみにして、 那須高原線 ~ 那須甲子道路 と一気に走って、爽快に走りながら紅葉を楽しむというのもありかと思います。
東北自動車道の那須ICから樹木に挟まれた風情ある県道17号線(那須街道)を走り、観光地の硫黄のガスが漂い大小の石が転がる殺生石の横を通り、そして那須高原線に入ります。
道中の「那須高原 展望台」からは那須岳の好眺望が望めますので、立ち寄りお勧めです。ちなみに、何故か同所は恋人の聖地に認定されています。
那須高原線では樹々に囲まれて紅葉を楽しめますが、1車線路ですが道にひび割れている箇所が多く、道の状態がいまいちなのが残念。
また、大丸園地まではカーブは少なく、大丸園地を過ぎますと道幅が狭くなりヘアピンが多くなるのと、比較的車が多いので走り的に爽快さは低めかもしれません。
大丸園地からはピストン路になり途中に那須ロープウェイ(往復1800円)があり山頂駅からは眺望も良いですが、登山の方が多く、特に展望台も整っていないためスルーしてもいいかと思います。
そのまま走りますと、峠の茶屋に着きますが、平日でも紅葉時は昼頃にもなりますと満車になることが多いです。
ここから紅葉で赤く染まった朝日岳の好景観を望んだ後は、再び那須高原線を走り戻りますが、北温泉方面へと逸れた途中にあります駒止の滝は、紅葉時は特に綺麗です。
そして、再び那須高原線に戻りツツジが綺麗な八幡崎に向かい、突き当りを左折して県道290号線こと那須甲子道路に入ります。
この道も樹々に囲まれ紅葉が綺麗な1車線路で、那須高原道路よりも走りやすいですが、景観が無いのとヘアピンカーブが多いことから、後述します他所の道に比べますと爽快さは低いです。但し、那須高原道~那須甲子道路の約26kmの道は走りが楽しめる道です。
那須甲子道路が国道299号線に突き当たりましたら、右折してそのまま進みますと、東北自動車道の白河ICに入ることが出来ます。
なお、国道299号線の道中で、阿武隈川方面の脇道に逸れますと、雪割橋という紅葉が綺麗な景観地があります。
那須高原線~2009年まで那須ボルケーノハイウェイという有料道路だった道で、那須岳の麓、那須の観光地の中心部を走る道で車通りも多いです。大丸園地から先はロープウェイと峠の茶屋の利用する人のみとなり車の量は減りますが、紅葉時は峠の茶屋の駐車場待ちで渋滞することもあります。無料化してから12年も経つことから道の状況がいまいちなことと、道幅が狭めなこともあり、走りの爽快さは今一つですが、那須岳の好景観を望みながら走れる気持ちの良い道です。
[那須]
・道の爽快さ☆☆☆
・絶景度☆☆☆
・紅葉度☆☆☆
→詳細は、那須(ツーリングルート)にて
2位:塩原
もみじラインにもみじ谷大吊り橋、紅の吊橋など、まさに紅葉推しの温泉地の塩原温泉。
やはり、その甲斐があって紅葉時はかなり湯治客で混むのですが、観光地が少なめなせいか、那須のようなリゾート地と違い時間帯によっては車の量も少なめです。
そして、なんといいましても昨年末から無料化となりました日塩もみじラインが素晴らしいです。その名に恥じない素晴らしい紅葉を望みながら走ることが出来ます。
東北自動車道の西那須野塩原ICを下りて、国道400号線を塩原温泉方面へと向かいますと、すぐに千本松牧場があります。
観光が出来る大型牧場ですが、二輪駐輪場があり無料で入れますので入口付近で購入できますソフトクリームを食べてみるのも楽しいかもしれません。
やがて、看板があり左折しますともみじ谷大吊橋があります。全長320mの本州最大級の吊橋です。駐車場は無料でレストランなどもありますので休憩するのもいいですし、渡橋に300円かかりますが記念に吊橋を歩いてみるのもいいかもしれません。
そのまま、箒川沿いを通ります国道400号線を走りますと左に無料の竜化の滝の駐車場があります。滝までは、ここから歩いて15分ほどかかりますが、塩原随一の滝のため滝好きの方は是非立ち寄りお勧めの滝です。
さて、国道400号線を進んで行きますと途中で箒川を渡るのですが、ここは渡らずに旧道(福原街道)で箒川沿いに走り、塩原温泉街に入りその風情を楽しみます。
やがて、湯っ歩の里という全長60mの回廊の足湯がありますのでちょっと立ち寄り湯していくのもありかもしれません。
そして天然鍾乳洞の源三窟を過ぎた先あたりで左に曲がり国道400号線に再び入り、少し走り日塩もみじラインに入ります。
ちなみにその北側には、片道約7kmのピストン道路にはなりますが未開通のため幻の天空道路とも言われています、紅葉が綺麗な塩那スカイラインがあります。時間があれば、是非とも走ってみたい道です。
さて、日塩もみじラインに入りますと、いきなり大曲りのもみじという綺麗な紅葉を望むことが出来ます。
そこから紅葉を満喫しながら日塩もみじラインを走り最終地点に着きますと、龍王峡という景勝地があります。
景勝地ですのでちょっと寄って見るのもありですが、街道沿いのお土産屋さんの客寄せが激しい場合もありますので、気を使うようでしたらスルーしてもいいかもしれません。
そのまま、国道121号線に入り南下しますと、今、廃墟美で有名になっています鬼怒川温泉を経て、日光宇都宮道路の今市ICに入り帰路に着くことが出来ます。
日塩もみじライン~塩原温泉がら龍王峡までの約28kmの道路で、道中には太閤下ろしの滝や白滝などの見どころがあります。以前は有料道路でしたが、2020年12月から無料化したばかりで路面状況も良く、ほぼ終始木々に囲まれていますため景観は望み辛いですが、その分、紅葉はとても素晴らしいです。また、小刻みに数十ものカーブが続き中速コーナーが多いことから、爽快な走りを楽しめる道でもあります。個人的には、箱根の芦ノ湖スカイラインと双璧をなす、(伊豆スカイラインのように)飛ばさずも爽快な走りが楽しめる関東のワインディングロードだと思います。
[塩原]
・道の爽快さ☆☆☆☆☆
・絶景度☆☆
・紅葉度☆☆☆☆
→詳細は、塩原(ツーリングルート)にて
1位:日光
1位は、世界遺産で、且つ自然の景勝地が数多くあります、日本を代表する観光地の日光です。
人気観光地ということで、観光バスをはじめ紅葉シーズンには多くの車が訪れるので、いろは坂が混む前の朝早めに訪れるのがお勧めです。
ですのでこの時期、朝、寒い中、高速を走るのが難点ですが、その分、静かでとても綺麗な景色をゆっくり満喫することが出来ます。
但し、気温によっては凍結している部分もありますし、特に金精峠を越えられます場合は結構寒いですので、着用していくものはインナー付など温度調整できるものがお勧めです。
日光宇都宮道路を最終の清滝ICで下りますと、混雑する東照宮付近をパスすることが出来ます。
そして、大谷川沿いの国道120号線を走って行き、いろは坂に入ります。上りが第二いろは坂で、下りが第一いろは坂になり、各々一方通行になります。
基本的に、いろは坂は一気に高度を上げたり下げたりするためヘアピンの多い道ですが、こと第二いろは坂は一方通行の上りで二車線路ということもあり、とても走りやすい道です。
なかなか一方通行路に慣れていないので、最初は追い越し車線が対向車線と錯覚しがちですが、慣れてきますと道幅を広く取れますし、万が一、遅く車があっても抜きやすく、とても走りやすい道です。
但し、猿が横断することが多々ありますでのご注意を。
ちなみに、道中には黒髪平展望台という好展望の展望台があります。そして、明智平に到着します。
注意したいのは明智平は第二いろは坂からしか入れないため、一度通過してしまうと、また来るのに第一いろは坂を下りて、再び第二いろは坂を上らなければなりませんので、忘れ物などなされないように。
明智平に行くには、第二いろは坂沿いにあります無料駐車場にバイクを置いて明智平ロープウェイ(往復1,000円)に乗る必要があります。
ロープウェイを下りますと、すぐに展望台があり、華厳の滝を中心に、中禅寺湖、そして男体山を望む展望を見られます。まだ一度も訪ねたことが無ければ、是非、立寄りお勧めの展望地です。
再び、駐車場も戻りますが、ここには観光客からの餌やりでその味を覚えた猿たちが、物を奪いにきたり、シートに乗っていたりしていますので、ご注意を。
さて、明智平を後にして第二いろは坂のトンネルを越えますと中禅寺湖畔に到着します。右側にはすぐに華厳の滝がありますが、ここはスルーして二荒山神社 中宮祠 大鳥居のところから中禅寺湖に沿って南へと走り半月山展望台へと向かいます。
日光観光のメインルートから外れているため訪ねる人は少なめですが、それでも紅葉時は多くの車が行き交い、終点の半月山駐車場の駐車場待ちで渋滞になる場合もあります。
なお、大鳥居から約8.5kmの中禅寺湖スカイラインは走りやすく、そして、茶ノ木平展望所や中禅寺湖展望台などの展望台もあり、バイクで走って楽しい道です。
さて、半月山の駐車場から歩いて15分ほどで半月山の展望台に到着します。
ここからの景観は日光でも1,2位を争う好景観さで、特に紅葉時は中禅寺湖に突き出ています八丁出島が赤黄に染まり、とても綺麗です。
半月山を後にして、再び中禅寺湖畔を今度は国道120号線で西へと向かいます。道沿いから湖畔が見え隠れしますが、私有地的な所が多くなかなかに湖畔に下りられません。
国道120号線が中禅寺湖畔から離れるところの菖蒲ヶ浜にはバイクや車で下りることが出来て、中禅寺湖をのんびり見ることが出来ます。
そして、 菖蒲ヶ浜の北側すぐのところに竜頭の滝があります。
竜頭の滝は、とても紅葉が綺麗な場所ですので、是非、竜頭の滝 駐車場にバイクを止めて、遊歩道をプラプラと散策したいとことです。
そして、そのまま国葬120号線を進みますと、戦場ヶ原内へと入ります。
途中、右側に奥日光三本松園地の駐車場(無料)がありますので、そこにバイクを止めて、道を挟んだ反対側を少し歩きますと展望台があり、そこから戦場ヶ原を一望できます。
ススキが多いですが、風情ある景色を眺められます。
国道120号線をそのまま進みますと、やがて湯滝の有料駐車場があり、そこにバイクを置いて、歩いてすぐに湯滝に到着します。
湯滝は、高さ70mの岩の上を流れ落ちる滝ですが、間近で見れて迫力満点です。是非、訪ねて頂きたい場所です。
そしてその北側に湯の湖畔 駐車場があり、湖畔の一部が紅く染まった湯ノ湖を見ることが出来ます。
さて、 湯ノ湖からはそのまま国道120号線を北上し、群馬県との県境で2000mを越える標高の金精峠を通って、湖畔の紅葉が綺麗な丸沼に寄り、そのまま国道120号線を走って関越自動車道の沼田ICに入ることが出来ます。
今回は、湯ノ湖でUターンして来た道を戻るルートでご紹介いたします。中禅寺湖畔を通り、そして大鳥居を越えて華厳の滝に。
華厳の滝は駐車場(100円)も華厳の滝の近くまで下りるエレベーター(往復570円)もお金がかかりますでの、一度ご覧になった事がある方はスルーされてもいいかと思いますが、未見の方は是非、この機会に日本三名瀑をご覧になられてみてはいかがでしょうか。
そして、下りの第一いろは坂に。下りは一方通行ながら追い越し車線なしの1車線路でヘアピンが多いため、多々、車が数珠つなぎになることが多く景観も今一つですので山を下りて行くだけの道と言う感じで、爽快な走りは期待できません。
なお、道中には日光いろは坂 剣ヶ峰展望所があります。第一いろは坂を下りて行きますと、途中に裏見の滝や寂光の滝など、観光客の少なく風情を楽しめる場所もあります。
再び国道120号線に戻り先に行きますと、東照宮や二荒山神社、輪王寺の日光二社一寺や神橋があり、多くの観光客が東照宮の砂利の参道を歩いています。
国道沿いの駐車場はどこも満車していることも多く、駐車場待ちの車で渋滞などしていて走りづらい場所ですが、東照宮(拝観料1300円)などに寄るなら一番近い駐車場は、輪王寺第2駐車場(300円)になります。
そして、そのまま進ますと、日光宇都宮道路の日光ICに。杉並木の中を走りたい方は、その先の今市ICから日光宇都宮道路に入り、帰路に着くことが出来ます。
第二いろは坂~日光市街と中前湖畔を繋ぐ約7kmの山岳路で、上りの一方通行路になります。上りと言うことで二車線部分が多く、樹々に囲まれ景観こそないものの、紅葉を満喫しつつ走りやすくて爽快な道です。下りの第一いろは坂と合わせて48のカーブがあり、各カーブごとにカーブごとに「い」「ろ」「は」という「いろは48文字」の看板があります。紅葉時は大渋滞になることもしばしば。道中には好景観が望める黒髪平展望台や明智平があります。、猿の飛び出しには注意を。
[日光]
・道の爽快さ☆☆☆☆
・絶景度☆☆☆☆☆
・紅葉度☆☆☆☆☆
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