南信の絶景地
八方や栂池、上高地や黒部ダムのある北アルプスに対して、今ひとつマイナー感があります中央アルプスと南アルプス。特に唯一3000m級の山が無い中央アルプスは、どこから見れば綺麗に見えるのか分かりづらい部分もあります。今回は、南信の代表地とも言えます、中央アルプスと南アルプスの高峰山岳に狭まれた伊那谷を中心としましたツーリングルートをご紹介致します。

総走行距離~約260km
通常、中央アルプスの眺望が綺麗な伊那谷に入るには、中央自動車道の駒ケ根ICか伊那IC、または伊北ICで下りますが、今回は少しイレギュラーですが諏訪ICで下ります。諏訪ICから国道152号線に入り10kmほど走りますと杖突峠の峠の茶屋に着きます。舗装の駐車場が完備されていて、峠の茶屋を利用するとすぐ横の展望台から南アルプスの好眺望が望めるようです。ですので、開店時間にはご注意を。午前中の方が綺麗な景色を見れる場合が多いのですが、早朝出でしたら逆ルートで最後に立ち寄られることもお勧めします。
さてそのまま、木々に囲まれて眺望のあまりない国道152号線を走り高遠城に向かいます。
高遠城 高遠城からの景観
高遠城址~武田家の伊那地方の進出の拠点となった城で、また、信玄亡き後、子の勝頼は異母弟の仁科盛長を同城主としたものの、織田の大軍に攻め入られて落城。その後、武田氏の滅亡にも繋がった。武田氏の歴史を繋ぐ城でもあり、日本百名城にも選ばれています。桜の名所としても知られています。
日本三大桜の名所のひとつとして桜で有名な高遠城ですが、ここからも南アルプスの好眺望を望めまので、桜の時期以外でも立ち寄りお勧めです。さて、ここから県道209号線、県道18号線と繋いで駒ケ根方面に向かい、JR飯田線を潜り(渡り)、千畳敷カールへと向かいます。
中央アルプス屈指の好景観の千畳敷カールですが、一般車両あは途中の菅の平バス停(P200円)までしか行けず、そこから30分おきに出発しているバスで30分+しらび平からロープウェイに乗って約7分の道程があり、かかる費用は往復で4200円、時間もおおよそ2時間かかりますので、それらを飲み込んでも行ける方は、是非ともお勧め致します。時間とお金は使いますが、体力は全く使いまずに絶景を望めます。
千畳敷カール~中央アルプスの宝剣岳(2931m)直下にあります氷河地形(カール)で日本最高所の駅であります駒ヶ岳ロープウェイの千畳敷駅を下りてすぐのところにあります。但し、一般の車両は麓の菅の平までしか入れず、そこからバスとロープウェイを乗り継いでくる必要があります。往復約2時間。料金も4,200円(+P200円)がかかります。
再び、バイクで駒ケ根に戻り、国道103号線を南下して行きますと、右側に中央アルプスの景観を望めます。しばらく走った後、県道を左折して陣馬形山に向かいます。ちなみに、高遠城跡から国道152号線を南下して行きますと、ゼロ磁場の分杭峠や、アルプスをバックに池にバイクが写る天空の池などがあります。但し、分杭峠は駐車場からバスでの移動になり、天空の池は、池までが深い砂利道でオフロード車でないとなかなかに到達が難しい場所でもあります。この辺りは千畳敷カールに分杭峠、天空に行けとアクセスに時間のかかる場所ばかりですので、好きなところを寄られてみてはいかがでしょうか。
分杭峠 天空の池
分杭峠~長野県の伊那市と大鹿村の境にあります1,424mの峠で、日本で最大の断層地帯であります中央構造線の真上にあることからゼロ磁場のパワースポットとして人気を博している場所です。但し、付近は駐停車不可で、離れた駐車場よりバスに乗る必要があります。
天空の池~標高2,000m超える黒川牧場内にポツンとあります池で、撮影の仕方によっては池のほとりにバイクを置くと、バイクが天空にある池に浮いた感じが撮影出来ることから人気の出ているスポットです。但し、同地までは深い砂利道があり、且つ急こう配の箇所があるため、軽量なオフロードバイクでないとかなり道程がキツイです。
さて、伊那谷を挟んで中央アルプスの反対側にあります、標高1,445mのところにあります陣馬形山からは中央アルプスの美峰が一望でき、反対側には南アルプスも望むことが出来ます。少しアクセスは悪いですが、是非、南信に行った際に立ち寄って欲しい絶景地です。
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