瀬戸内海のハワイ
瀬戸内海の西、山口県の南にあり、瀬戸内海に浮かぶ島、周防大島。1周約52kmの島で、本土とは大島大橋と繋がっていて、ツーリングやキャンプに人気の島です。ライダーにも人気の島で多くのバイクがツーリングをしています。その中で今回は走りを楽しむために、 室津半島スカイライン 、 やない美ゅーロード 、大島オレンジロードという道を繋ぐラインでルーテイング致しました。室津半島には、 室津半島スカイラインが通っています大星山展望台のみ立ち寄っていますが、周防大島は別にして風情のある室津半島のみを巡るツーリングルートや、逆に室津半島には寄らず、周防大島のみをじっくりと周るツーリングルートもありかと存じます。
総走行距離~約185km
周防大島は高速道路から離れている場所にあり、今回は山陽自動車道の熊毛ICで下りて、県道144号線、県道63号線、そして、県道23号線と走り繋ぎ、ハートランドひらおスポーツレクリエーション公園の横を通り、ぐるっと回って大星山展望台に。ここまで 熊毛IC から約30kmでバイクで50分くらいです。ぐるっと回りましたのは、この辺りの道は車線無しの狭道になるのですが、大星山周辺はどこも同じ感じの道で、ピストン往復するよりは一筆書きルートの方がいいかな、と思い大星山をぐるっと南側からアクセスするルートをとりました。実は、この室津半島の尾根を走る道は室津半島スカイラインという道なのですが、スカイラインという名前の割りに、樹々に囲まれてほとんど景観を見ることが出来ません。しかも車線なしの狭道で見通しも悪く、全線舗装済みながら気を使いながら走る山道です。
さて、バイクで直接アクセスできます大星山展望台は、瀬戸内海の多島美を望める景色の良い展望台で、巨大な大型風車が目印です。今回は周防大島まで行くため室津半島で立ち寄る展望台はここだけですが、1泊するとか、もしくは周防大島とへ別で室津半島だけを周るツーリングも楽しいです。 大星山展望台のほか、皇座山展望台や上盛山展望台があり、走る海岸線も風情があり、車通りも少なく、のんびりツーリングを楽しめる半島です。なお、周防大島でも好眺望の展望台を訪ねますため、時間の都合によっては室津半島には寄らずに直接柳井市街に行ったり、周防大島にアクセスするルーティングもありかと存じます。
さて、 大星山展望台を後にしまして 相変わらず狭道の室津半島スカイライン を北上。途中に、エンマ大王の像が見れます神峰山 般若寺があります。そして、国道188号線に突き当たりますので、国道を右折、柳井市へと向かいます。そして、柳井警察署の5差路の交差点のところでまっすぐ県道7号線に入ります。途中で、白壁の町並みが特徴的な古市金屋 伝統的建造物保存地区にぷらっと立ち寄り、柳井茶臼山古墳方面へと向かいます。
このあたりから周防大島入口近くの大畠までを繋ぐ1車線路の約6kmの広域農道は「やない美ゅーロード」と呼ばれています。実は、今回のルーティングで、直接周防大島にアクセスせずに室津半島経由で柳井市に入ったのは、この やない美ゅーロードを走るためです。柳井市街から走ってきますと、まずは左にポツンとした小山の柳井茶臼山古墳が目に入りますので立ち寄ります。 柳井茶臼山古墳は4世紀終から5世紀初めに造られた全長90mの前方後円墳で、資料館(入場無料)もあり、レプリカにはなりますが同古墳で発見された日本最大級の鏡が展示されていたり、墳丘からは瀬戸内海を望めたりと、静かで気持ちの良い場所です。
さて、そのまま、やない美ゅーロード(広域農道柳井大畠線)を走って行きますと、フォトスポットの琴石山パーキングがあります。フォトスポットとはいえ道を挟んで瀬戸内海の景観が見えるので、高所の展望台のような絶景感はありませんが、自分のバイクを絡めて海の景色を撮れる場所です。そして、長めの良い道をずっと走り、 やない美ゅーロードの終わり辺りに大畠瀬戸展望台があります。ここからは、大島大橋や周防大島戸の瀬戸を行き交う船などの好景観を望むことが出来ます。そしてトラス橋の大島大橋を渡り、周防大島に入ります。まずは大島大橋を渡ってすぐのところにあります「SUO OSHIMA」と書かれたウェルカムボードの前で記念撮影。そして、その先のすぐ左に周防大島町無料駐車場がありバイクを絡めて大島大橋を撮ることが出来ます。
そして高台にあります飯の山展望台に。
飯の山展望台 は、日本三大潮流の大畠瀬戸や大島大橋の好眺望が望める展望台で、是非立ち寄りたい場所です。さて、周防大島内の幹線は国道437号線になりますが、ライダーとして走りたいのが大島オレンジロードです。周防大島はみかんの産地でなんと山口県みかんの生産量の90%を担っているそうで、「みかんの島」とも呼ばれています。大島オレンジロードは全長約40kmの周防大島の中央部の山岳地帯を走る道で、好景観且つ、追い越し可の一車線のプチワインディングロードが続きます。島の中央部は周遊ルートになっていて、北側ルートと南側ルートがありますが、まずは北側の浜田農園みかん直売所脇からオレンジロードにアクセスし、途中の斎場の交差点で北側ルートと南側ルートとに分かれますが北側ルートの方に入ります。そして4kmほど走りますと県道101号線と交差しますので、左折して県道に入り、嵩山展望台へと向かいます。途中に、南無阿弥陀仏と書かれた巨石がある帯石観音や好眺望が望めます天狗岩、荘厳な風景の岩屋権現などがあります。そして 嵩山展望台に。
ここの展望台からは、島がまるで浮いているかのような浮遊感のある多島美を望むことが出来ます。展望台の下にはパラグライダーの発射台がありますが、立入禁止ですのでご注意を。そして、その先の東屋を越えて数分歩きますと、嵩山展望テラスがあり、テラスからは 嵩山展望台以上の瀬戸内の島々を眼下に望む絶景と爽快感を味わえます。瀬戸内海を代表する展望台の一つですので、是非、立寄りたい場所です。
さて、 嵩山展望台を後にしてきた道を走り、再び県道101号線と大島オレンジロードの交差部分に戻り、右折してオレンジロードに入り、東へと向かいます。そして、(先ほどとは違う)斎場の駐車場のところでオレンジロードの南側ルートと交差しますので、左折して島の東部へと向かいます。そして、東和病院の交差点から先はオレンジロードも道幅が狭くなりますが、そのままずっと島の東端の近くの油字まで走り続けます。東和病院から油字まで約15km。帰路でもオレンジロードの南側ルートを通りますが、このオレンジラインを走ることと、 嵩山展望テラスの眺望を見ることが、ある意味周防大島の魅力の大きい要因かもしれません。オレンジロードは油字で県道60号線に突き当たりますので、左折して伊保田港に。そして、島の東端は道が行き止まりになりますため、再び 大島大橋へ戻るために海沿いを走る国道437号線に入り西上します。すると、なぎさ水族館のすぐそばに陸奥記念館がありますので寄って行きます。
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