■播州赤穂・備前(ツーリングルート)

目次

瀬戸内海の景観を楽しむ

兵庫県から岡山県へと至る海岸線を走る道です。はりまシーサイドロードを走り、人気の赤穂御崎、そして牛窓と周ります。そして鷲羽山スカイラインを走り、瀬戸大橋の好眺望を望めます鷲羽山の展望台へ。瀬戸内海の景観を望む展望台が数多くありますため、事前にどこの展望台を優先的に寄るか決めておくのがお勧めです。当ルーティングでは細かい展望台もご紹介していますので、その中からセレクトされるのもありかと存じます。、海沿いを走ることが多いため、海など見ながらよそ見などをされないようご注意を。

鷲羽山から望む瀬戸大橋

総走行距離~約180km

山陽自動車道を龍野ICで下りて、そのまま県道29号線(網干たつの線)を南下します。途中、揖保川のところで県道から外れてたつの大橋を渡り、そのまま南下して行きますと、国道250号線に交差しますが、国道を通過してそのまま走り、菜の花畑や梅林の中を通り新舞子に到着します。

新舞子浜~近畿随一の遠浅の海岸で、干潮時には沖に500mの広大な干潟が出来る景勝地です。

白砂青松の美しい遠浅の海で砂浜もありのんびり出来ますが、観光地ゆえ駐車場は有料で、夏は混雑しています。

さて、戻って国道250号線に入り、西へと向かいます。この国道250号線ははりまシーサイドロードとも言われています。国道250号線を少し走った先に世界の梅公園があり、世界の梅公園登り岩展望台からは新舞子の砂浜や瀬戸内海を一望できます。

世界の梅公園から瀬戸内海を望む

はりまシーサイドロード~兵庫県の西南部を走る国道250線は、はりまシーサイドロードの愛称があり、その名の通り海沿いを走る爽快な道です。意外と車通りもありますので、海などを見て脇見運転などされないようにご注意を。

国道250号線に戻り、再び、西へと向かいます。やがて岩見漁港を越えてから、はりまシーサイドラインの名にも付けられました海沿いの道を走ります。途中で、浜沿いにあり産直の市場もある「道の駅 みつ」があり、地物の牡蠣も食べられるほか、地元御津の名産品も売ってますので、立ち寄りお勧めです。そしてその先には七曲りというライダーには嬉しい名前の場所がありますが、特にワインディングになっている訳ではなく景観のいい場所です。駐車場などはありませんが、道幅が少し広くなっています。但し、この先のカーブに向かって飛ばしていくバイクも多いのでご注意を。そして、海沿いを走ります国道250号線を進んで行きますと室津の港町に到着します。

室津は雰囲気のある港町で、風情のあるたつの市立室津民俗館や賀茂神社などがあります。岬の突端の藻振観音堂跡からは、トビウオが跳ねる綺麗な海を見ることが出来ます。

さて、海沿いの国道250号線を走って行きますが、意外と海側に樹木があって、終始、海が見えるわけではなく、ところどころで海が垣間見えるという感じです。やがて、次の岬の万葉の岬があり、車線はないながら海が見える爽快な道を上って行きますと万葉の岬展望台があります。

西島、家島、男鹿島など瀬戸内海に浮かぶ島の遠望が望める好景勝地で、国道からも1.5kmくらいですので、好天でしたら是非とも立ち寄って見たい展望台です。そして、国道250号線に戻り西に向かって走りますと、相生市に入り、そして、赤穂市へと入ります。赤穂市に入ってすぐに「高取峠 駕籠」の碑があり、通り過ぎがちですが、是非、記念写真を撮っておきたい碑です。実は、赤穂義士で有名な、江戸城内で赤穂城主の浅野赤内匠頭が殿中で刃傷ごとを起こした知らせを、江戸から155里(約600km)をわずか4日半で走り伝えたという早籠の碑です。赤穂義士の討ち入りの赤穂のはじまりは、ここからスタートしたと言っても過言ではないかもしれません。

さて、赤穂市街に入る前の千種川を渡る前に、風情ある坂越の町並みを抜けますと茶臼山があります。200m弱の小山ですが、山頂まで道が延びています茶臼山があり、好景観が望めます。

そのまま、坂越湾沿いの道を南下して赤穂御崎に。但し、この坂越湾沿いの県道32号線(県道坂越御崎加里屋線)の[赤穂市坂越3218番地~赤穂市尾崎2954番地の2]は土日祝日は二輪通行禁止のため、その場合は県道459号線で内陸側を通って迂回する必要がありますのでご注意ください。

さて、景勝地の赤穂御崎には、瀬戸内の美しい景色を楽しめます赤穂御崎公園や、SNS映えで人気のタイルが綺麗でジェラートが美味しいきらきら坂や、海沿いの太陽の小径にあります景勝地の大石名残の松、そして、鳥居越しに海を望める伊和都比売神社などがあり、多くの観光客が訪れています(駐車場あり)。

赤穂御崎~御崎とも呼ばれ日本百景にも選ばれています景勝地です。のんびり海を眺めたい方には、伊和都比売神社前の一望の席がおススメ、とのことです。

赤穂御崎を後にして、しおみラインを西に進み、赤穂城跡に。城跡の周辺には、赤穂義士の資料が展示されています赤穂大石神社 義士史料館や義士宝物殿、赤穂大石神社があり、赤穂四十七義士の歴史に触れることが出来ます(駐車場あり)。

赤穂義士~1701年に江戸城内で、赤穂藩主の浅野長矩が吉良上野介を切りつけ、即日切腹をさせられ浅野氏は赤穂藩から改易させられることとなった。これに反発した、同家筆頭家老の大石内蔵助ほか47名の義士が吉良家に討ち入り。 吉良上野介を打ち取り、寺坂吉右衛門ほか46士がその責任を取って切腹をした。

そして、新港大橋を渡り、国道250線に入り西へと進みます。ちなみに、赤穂港の入口に恋ヶ浜海岸という風情のある海岸もあります。また国道を進み備前市に入りますと、みなとの見える丘公園、その先には夕立受け山駐車場上展望台という好眺望地があります。瀬戸内海沿いには好眺望地が多いですので、事前にどこに行くか選んでから行かれた方が良いかもしれません。そして、備前ICより岡山ブルーラインの愛称を持つ県道397号線に入ります。好眺望な片上大橋を走りますと景色の良い布浜駐車場がありますので、景観を見ながらちょっと休憩するのにお勧めです。岡山ブルーラインを走り一本松ICで下りますが(近くに観光展望台があります)、途中の忠明ICから3kmほど走った場所に瀬戸内海に浮かぶ牡蠣のイカダ群が美しく見えます迫門の曙があります。

岡山ブルーライン ~岡山県の海側を走ります約32.4kmの県道397号線路の愛称で、沿線には瀬戸内海の好眺望を望めます展望台も多く、ツーリングコースとして人気の高い道です。

迫門の曙から見る瀬戸内海に浮かぶ牡蠣のイカダ

おして、日本のエーゲ海とも称されます牛窓へと向かいます。

牛窓~瀬戸内海に面する港町で、風待ち、潮待ちの港として平安時代より栄えました。オリーブ栽培が盛んで、その美麗な海の景観と夕陽の景勝から、日本のエーゲ海とも呼ばれている景勝地です。

まずは牛窓オリーブ園に。日本最大規模のオリーブ園で、園内ではオリーブ製品を買えたり、瀬戸内海の好眺望が望めます展望台があります。そして、そのまま海の方に下りて行きますと岬の小山の上に立つ牛窓神社があります。363段の石段を上りますが、途中に蕪崎園地 展望台があり、瀬戸内海越しに小豆島や四国の眺望を望むことが出来ます。そのまま海沿いの道を進んで行きますと、牛窓灯籠堂跡や御茶屋跡、海遊文化館など古くから海運で栄えた牛窓の町並み(しおまち唐琴通り)を楽しめます。また、瀬戸内海を見下ろす場所には国の重要文化財のある本蓮寺があり、三重塔が建っています。ちなみに高台にはオリーブロードという見晴らしの良い道も通ってますので、2.5kmくらいの距離ですが好天でしたらちょっと走ってみるのもいいかもしれません。そして、その先に、水没ペンション村(グリーンファーム跡)があります。以前は鹿忍グリーンファームというペンション村だったのですが、廃業後に排水が溜まり水没してしまったそうです。廃墟好きにはお勧めですが、私有地につき、遠くから眺めるだけにしましょう。

水没ペンション村

そのまま県道232号線を走り、再び国道397号線に入り、そして、国道2号線に入りますが、さすがに交通量が多いですので、途中で下りて、下道で百間川を渡り、川沿いを走ります百間川ふれあいロードで南下します。やがて右側に大きくカーブして、新築港に。その先の児島湾大橋を通って児島湾を渡り南側の対岸に渡り、県道399号線に入って南下します。まずは5kmほどのピストン道になりますが、標高400mの金甲山の展望所があり、瀬戸内海を一望、遠くに瀬戸大橋の望めます。

金甲山 展望台からの風景

また、一度来た道を戻り東に県道463号線を走って行きますと、150m上りますが、天目山山頂からの好眺望が、そして、瀬戸内海を一望できます貝殻山があります。そして、そのまま海沿いを走ります県道74号線を南下し、フェリーが出ている宇野港に到着。国道30号線経由で国道430号線に入り南に走っていきますと、やがて渋川港から北に県道462号線が延びてますので、そちらに入ります。すると、しばらく走りますと王子が岳 パークセンターに着きます。

王子が岳パークセンターは海の景色が楽しめます笑っているように見えるニコニコ岩(駐車場から徒歩約15分)などの奇岩がある山頂の施設で、パラグライダーも飛んでいるので景色もとてもいい場所です、立ち寄りお勧めの場所です。但し、この辺りは猿や猪が出ますので、昼間でも走行にはご注意を。

王子が岳を後にして、すぐには海岸線には下りず、県道268号線に入りそのまま山の中を走ります。視界は開けてませんが、1車線追い越し可の、バイクで走りやすい道が続きます。途中に日本三大権現の由加神社があり、そして県道62号線に入り北上します。

そして、突き当りを左折して瀬戸中央自動車道の水島ICを過ぎますと、やがて、鷲羽山スカイラインの入口がありますので、入ります。

鷲羽山スカイライン ~瀬戸大橋越しの瀬戸内海の景勝地であります鷲羽山を上る、約18.5kmの道路です。道中の水島展望台からは水島工業地帯が望め、特にその夜景は有名です。

途中で、水島コンビナートの景観が綺麗に見えます水島展望台があります。途中で県道276号線と交差しますが、県道276号線を西に600mほど進みますと、全国的に珍しいであろう棚田越しのコンビナートが望めます。再び戻り鷲羽山スカイラインに入ります。スカイラインを南に向けて走って行きますと児島展望台があり、その後ずっと進んで行きますと瀬戸大橋の眺望が良い瀬戸大橋展望所 駐車場があります。そして、海沿いの道に出て、岬部をぐるっと周る部分のところに瀬戸内海大橋が綺麗に見える好眺望な駐車場があり、そしてその先の鷲羽山駐車場に到着します。

瀬戸内海大橋と瀬戸内海の多島美の景勝を望めます鷲羽山や、数多くの展望台があり、駐車場にすぐそばの鷲羽山第二展望台、鷲羽山 展望台、そして少し歩くとビジターセンターにあります「島一つ」の石碑があります第一展望台があり、鷲羽山の山頂の鐘秀峰展望台があります。このあたりが歩いて立ち寄るお勧めの展望台です。その先にも一本松展望台や一本松 展望地点、瀬戸大橋がまっすぐに見えます東屋展望台がありますので、あとは時間とお好み次第で立ち寄られてみてはいかがでしょうか。

東屋展望台から見る瀬戸大橋

そして、鷲羽山を後にして、 瀬戸中央自動車道の児島ICから帰路に着かれますし、もしくはジーンズ好きでしたらジーンズで有名な児島のデニム専門店が集まります児島ジーンズストリートや、苔むす庭の旧野﨑家住宅などに寄って行かれるのもよいかと思います。

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