秘境の宿と、もうひとつのいろは坂
富士川沿いに走る国道52号線の道中にある身延山、そして同山にある歴史ある久遠寺。今回、都内から身延山に行き本栖湖に抜けるツーリングに行って来ました。
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先ずは、新東名高速道路の新富士ICを下りて7kmほど走ったところにある、人気の富士山景観ポイントの大淵笹場に。生憎の曇りで富士山は見れなかったものの、好天ならば下記のような景観を望める場所です。
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駐車場もあり行きやすいですが、富士山好景観時は撮影ポイントにカメラを持った方々がいることが多いようです。富士山が見えなくても、近辺の森の中を抜ける小道は、風情があって走っていて雰囲気を楽しめます。
さて、再び新富士ICから新東名高速道路に乗り、新清水ICで下りて、国道52号線を北上しました。富士川と並行して走る国道ですが、静岡県から山梨県へと抜けるルートでもありますため、結構交通量も多く、どちらかというと移動するための幹線のような感じでした。なので、時間があれば街道沿いにある町などに寄り道しながら走って行くのもいいかもしれません。
そして、道沿いにあります総門をくぐり、身延山の久遠寺に。
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総門をくぐると町営駐車場がありますが、そのまま突き当りまで進むとお寺の駐車場がありますので、参拝されるならそちらの方が本堂にも近いのでお勧めです。
日蓮宗の総本山でもあります久遠寺。境内は広く、本堂や五重塔のほか、大学や多くの宿坊が点在しています。
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ロープウェイに乗れば、奥之院駅からすぐのところに南側展望台があり、晴れていれば、富士山を望む好景観を望めます。
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ちなみに、ロープウェイを使わずに身延山を登るトレッキング的な裏参道には千本杉があり、さながら戸隠神社の奥社参道を彷彿させるような景観を見ることが出来ます。
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さて、久遠寺を後にして、早川沿いに走り、秘境宿の赤沢宿に。
国選定重要伝統的建造物群保存地区に選定された赤沢宿は、身延山と霊場七面山を結ぶ参道の宿場として栄えました。こんな山の中にこんな集落が、と驚かされるともに、伝統的建造物も点在して残っているので、その風情を感じ楽しめることが出来ます。
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宿の先に行くと、女人禁制だった七面山を女性にも開放したお萬の方像と羽衣白糸の滝があります。
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再び来た道を戻り、下部温泉から本栖みちとも呼ばれています国道300号線を走り、本栖湖へと向かいます。実はこの道は甲州のいろは坂とも呼ばれています。とはいえ、日光のようないろはに…の看板などは無いので、あくまで名称的な感じでかと思われます。
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道中には、好天時でしたら南アルプスの景観が望める、南アルプス展望台もあります。そして、本栖湖畔の展望公園に。ここから千円札の富士山を望むことが出来ます(実際の撮影地はここから山を登ったところになります)。
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国道139号線を河口湖方面に走り、途中の紅葉台入口から紅葉台を目指しました。ただ、驚きましたのが紅葉台へ道のりが浮き砂利の未舗装路で、しかもカーブが連続する山道。途中でUターンして引き返すことも考えましたが、そのまま終点のレストハウスまで走り切りました。
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生憎、展望台が併設されたレウトハウスは休業中で、その景観を望むことは出来ませんでしたが、実際には下の画像のような眺望を望めるようです(入場料200円)。但し、やはりここまでの道が結構しんどいので、オフロード系のバイクで無ければ、来訪はお勧めし辛いです。
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再び国道139号線に戻り、河口湖大橋を渡り、国道137号線の長い新御坂トンネルを抜け、トンネルを抜けてから旧道(県道708号線)の御坂みちで戻りました。車通りも少なく、思ったより道幅もあって走りやすいのですが、細かいカーブが多く距離もあり、結構しんどい道でした。
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そして、結構暗くて雰囲気のある御坂トンネルを越えますと、天下茶屋があります。太宰治も泊まって執筆を行ったという天下茶屋は風情があり、団子やほうとうなども食べられるので、立ち寄りお勧めです。
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この旧御坂峠からは富士山の好景観が望めるのですが、今回は残念ながら曇っていて富士山が見れませんでした。
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そのまま御坂峠を下り、再び国道139号線に入り、河口湖ICから帰路に着きました。
ツーリングコースとしては少々マイナーなルーティングですが、車や観光客も少なく、またいろいろな史跡も見れて、充実したツーリングでした。でも、やはり富士山の周辺を走るなら、晴れた時の方がいいですね。
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