ROYAL ENFIELD HIMALAYAN450 に乗ってみました。

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ジャストサイズのアドベンチャーバイク

水冷となり排気量もアップしたヒマラヤ(HIMALAYAN)。水冷4ストローク単気筒DOHC4バルブとなり、最大出力を8,000回転で40ps発生させます。

正直、空冷モデルは出力的に高速走行などが苦手だった感じでしたが、新型は約16PSもの馬力アップを実感できますので、高速走行も余裕かと思います。

そして、その名の通り、インド製でありそこから隣国のネパールにあるヒマラヤ山麓を走るツーリングなども行われ、PVなどからもその過酷な道中を楽しく、また力強く走破していくイメージがあるバイクです。

今回、水冷になったことで車重は195kgと200kg弱になりましたが、ポジション的な部分もあり、取り回しはしやすかったです。タイヤサイズはフロントが21インチで、リアが17インチになります。

そして当モデルでは倒立フォークがが採用。シート高は820mmですが、オプションのローシートに変えると805mmになります。

装備的にはライドバイワイヤーを備え、4種類のドライビングモードも兼ね備えています。ABSも装備されているほか、タンク下のエアインテークを高くしてある程度の深さの川も渡河できるように設計されています。

ハンドル周りはシンプルですが、スタータースイッチが少し特殊な感じでした。

リアには質実剛健そうなキャリアとタンダエムグリップが装備されています。

さて、実際に走らせてみますと、単気筒エンジンらしい小気味良い音をたてつつ進んでいきます。空冷の前モデルの結構早い回転数で頭打ちになってしまうのと、なかなか回転があがらないもったり感があったのですが、いい意味で普通のバイクらしくなりました。

単気筒で8,000回転で40PSということですが、イメージの部分もありますが、高速道路を利用しつつも山間部の狭路や酷道の多い日本の道を走るツーリングをしてはジャストサイズ的なアドベンチャーバイクだと思いました。

ハイパワーなビッグアドベンチャーバイクのように高速を飛ばすて進むことはできませんが、それでも40PSあり6速ギアであれば100km/h〜120km/hで高速道路を巡行できますし、高速を降りて狭路酷道部に入れば、ビッグアドベンチャーのように車体を持て余すことなく、細身の車体とスポークホイールに装着されたオフロードもはしれそうなタイヤで臆することなく狭路酷道を走れそうです。

また、今回の同車の大きな売りがフルマップナビゲーションの「TRIPPERDASH」で、登録されたスマホと同期させることで、円形のメーターディスプレイ上にナビの地図を映し出すというものです、これがあれば、もちろん、スマホをポケットに入れながらもディスプレイを見ながら走ることができます。

ただ。今回の試乗の際にはうまくセッティングができず、その機能を体験できませんでした。日本語版での充実度が待たれるシステムです。

さて、実際に乗ってみますと、インド製ということで正直、心なしかちょっと引き算をして部分もあったかもしれませんが、エンジン、シャーシなどまさに国産バイクを遜色のない仕上がりで、インドといいますかロイヤルエンフィールドの勢いと技術の向上を目の当たりに感じました。

単気筒エンジンで燃費がいいのは予想ができる中、17Lものタンク容量があるほか、USB(タイプC)充電ポートそ装備されています。

ただ、ただ良くも悪くもデザインも含めて今風の普通のバイクになったことで、以前の泥臭さ感が薄まり、その唯一無二感が好きな方には、逆に物足りない感じになるかもしれません。また、452ccということで日本の免許制度でいいますと普通免許では乗れずに大型免許が必要なことです。

また、昨今の円安でどうしてもインポートバイクは価格が高くなりがちかとは思いますが、価格が88万円〜とアップしました。ということは、国産ミドルアドベンチャーバイクとして実績の高いスズキのVストローム650 ABS(95.7万円)と約8万円ほどの差ですし、完成度の高い46PSのホンダNC400Xとほぼ同じ価格となりました。

この辺りで、このヒマラヤを選ぶ選択肢をどこに持ってくるかというのが、悩みの一つかもしれません。とはいえ、前出しましたが、微妙に大型バイクにはなりますが、国内でいろいろな道を走る際にはジャストサイズのアドベンチャーバイクだとは思います。


全長/全幅/全高(mm):2,245/852/1,316 シート高:825mm 車重:196g 水冷4ストローク DOHC単気筒SOHC2バルブ 451cc 最高出力:29.4kW(40PS) / 8,000rpm タンク容量:17L 価格:880,000円〜

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