TRIUMPH DAYTONA 660に乗ってみました。

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乗りやすい3気筒スポーツ

一時はトライアンフのランナップから消えたデイトナ。2024年に再びその名前がトライアンフのランナップに並ぶことになりました。

水冷並列3気筒DOHC12バルブ660ccエンジンを搭載し、最高出力を11,250回転で95PS発生させます。

やはり、このバイクの売りは何といってもトライアンフ伝統の3気筒エンジンです。トリプルエンジンらしい、低速はトルクフルで、高回転域まで一気に回り、扱いやすいエンジンです。

マフラーエンドも腹下にあり、いい感じのサウンドを奏でてくれます。

ハンドルはセパレートハンドルではあるのですが、ほとんど垂れ角がないため跨ってみると意外と前傾はキツくなく、ハンドル幅も広めで予想外に気軽に乗れるポジションです。ある意味、一本字ハンドルのようなポジションでもあります。

ライドバイワイヤスロットルやライディングモード、ABSなどを装備。

また、TFTディスプレイではアクセサリーでMY TRIUMPHコネクティビティシステムに対応していて、ナビ、音楽、電話などもディスプレイを見ながら手元のスイッチで操作することが可能です。

但し個人的には、ニュートラルやオイルランプなどがデザインなのかもしれませんが、ナスカの絵のように白い線で繋がっていて、ちょっとわかりづらいのが難点に感じました。

さて、跨ってみますとシート高は810mmですが、スポーツ系のバイクということでシートの前端部がほそくなっていることと、スポーツ系ながら結構サスが沈むことから、足つき性は良いです。

足つきが良く、また、ハンドルもそんなに低くないことから、切り返しもしやすく、また意外と取り回しもしやすいです。

さて、実際に走らせてみますと、低回転からスムーズにエンジンが回り、高回転になるにつれてエンジン音が金属っぽい音に代わりグワッと加速していきます。3気筒らしい高回転でのパンチ力も魅力的です。

ただ、リッター系のスーパーバイクと違って、あくまで回り方はドンとくるのではなく、比較的穏やか。やはり660ccで95PSということで、1000ccで150PSもあるリッタースーパーバイクとは違うミドル系のバイクです。

でも逆に、エンジンを回しやすく、そして、3気筒ミドルということで車体も軽く、小回りがよく効きます。とはいえ同エンジンを搭載するネイキッドのトライデント660ほどクルクルと回るのではなく、やはりスポーツ系らしく設地感が高く感じつつ回転していきます。この辺りは装着しているタイヤがミシュランのパワー6ということもあるかもしれません。

ただ、前出しましたように、ハンドルにそんなに垂れ角がなく、エンジンの回り方も比較的に穏やかなことから鑑みまして、サーキットでタイムを競うような走りよりも、峠道やワインディングロードを楽しくスポーツできるスポーツバイクなような気がします。なので、ツーリング好きだけど、スポーツ系のカウル付きの大型バイクに乗りたい、という方にはお勧めのバイクかと思います。

価格的にも、1,085,000円とまさに戦略価格。これは、たぶん想定ライバルマシンとして、ホンダのCBR650R(4気筒、95PS、110万円〜)やヤマハのYZF-R7(2気筒、73PS、105.49万円)などがあり、まさにこれらの国産マインの中に割って入ろうという感じが見られます。

なので、CBR650RやYZF-R7の購入を予定されている方は、一度3気筒のデイトナ660に試乗してみられてみるのも良いかと思います。

予想外にポジションは楽で腕が疲れない、価格も魅力的な、スポーツからツーリングまで楽しめる汎用性の高いスポーツバイクだと思いました。

でも、個人的には、STDのわずか3万円高で発売された直4 CBR650RのE-Clutchに興味がそそられたりはしますが…


全幅/全高(mm):736/1,145.2 シート高:810mm 車重:201kg 水冷3気筒DOHC12バルブ 660cc 最高出力:70kW(95PS) / 11,250rpm タンク容量:14L 価格:1,085,000円 

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