沿道や眼下に広がる赤黄色の紅葉の景色。この時期ならではの絶景ですが、バイクでなら、絶景スポットもいいですが赤黄に染まった紅葉ロードを走り抜けたいもの。そんな全国のおすすめの紅葉ロードをご紹介いたします。ぜひ、錦秋を味わいに今の時期ならではの紅葉ロードを走りにツーリングに出かけられてみてはいかがでしょうか。
1.もみじライン(栃木県)
紅葉の見頃:10月下旬〜11月上旬
別名、日塩もみじラインとも呼ばれています全長約28kmの塩原温泉と龍王峡を結ぶ県道です。以前は有料道路でしたが、2020年より無料となりました。その名の通りもみじがとても綺麗な道ですが、路面状況が良くワインディングロードとしても走りやすい中速コーナーが続き、爽快な走りが楽しめる道です。逆に、ほぼ樹々に囲まれている道のため、景観や展望所が少ないのが残念ですが、塩原温泉や奥塩原温泉、そして、先には鬼怒川温泉などがありますので、湯に浸かりながら紅葉を楽しむのもおすすめです。
2.いろは坂(栃木県)
紅葉の見頃:10月中旬〜11月上旬
日光市街と中禅寺湖とを結ぶ国道120号線の名称で、上りは第二いろは坂(9.5km)、そして、下りは第一いろは坂(6.5km)の一方通行路になります。第二と第一のいろは坂には計48ヶ所のカーブがあり、カーブごとに「い」「ろ」「は」の文字の看板があります。第二いろは坂の方には好眺望の黒髪平展望台や、ロープウェイ利用になりますが、錦秋の華厳の滝や中禅寺湖の絶景が望める明智平などがあります。但し、紅葉シーズンの週末は大渋滞しますので、早めの訪問がおすすめです。また、野猿が生息していて、急に道に出てきたり、駐車場で食を取ったりすると襲われたりすることもありますので、ご注意を。
3.もみじロード(千葉県)
紅葉の見頃:11月下旬〜12月上旬
富津市の丘陵部を縦断する県道182号線の約11kmの区間の道で、その名の通り秋になると紅葉が綺麗に沿道を染めます。但し、他のもみじロードを違って圧倒する紅葉の景色というよりは道沿いに赤黄色に染まった紅葉の樹々が点在しているという感じで、紅葉の景観を楽しむというよりは、紅葉を眺めながらぷらぷらと走りを楽しむといった感じの場所です。逆に観光地化されていないのでバイクで走りやすいのが嬉しいところ。温暖な房総半島にあることから紅葉の見頃が11月下旬〜12月上旬と遅めなのも他の紅葉地と時期が被らず、ツーリングに行きやすいです。ここがメインというより、ここを通りながら養老渓谷や亀山湖などの他の紅葉地を巡るといったツーリングプランがおすすめです。
4.湖北ビューライン(山梨県)
紅葉の見頃:10月下旬〜11月下旬
富士五湖の河口湖と西湖の北岸を通る県道21号線の約16kmの区間で、沿道を染める赤黄色の紅葉越しに富士山の景色を楽しめる道です。特に河口湖の北部にある河口湖もみじ回廊は、シーズンにはもみじ祭りも行われて混雑していますが、そこを過ぎれば、比較的空いています。ただ、河口湖の北岸は紅葉ポイントにバイクを止められるスペースが少ないのが悩みですが、おすすめは県道のトンネルの箇所にあリます湖に迂回する道で、長崎公園や寺崎、また、奥河口湖さくらの里公園のところには駐車場があり、各所から紅葉越しの富士山の眺望を望むことができます(但し、一方通行路です)。西湖の方は車通りが少なくなりますが、逆に紅葉スポットや富士山の眺望地が減りますが、西湖西岸の西湖根場浜からは綺麗な富士山の眺望の望めます。
5.鈴鹿スカイライン(三重県)
紅葉の見頃:10月中旬〜11月下旬
三重県と滋賀県とを鈴鹿山中を横断して繋ぐ国道477号線の約12kmの区間で無料になります。名峰の御在所山の麓を走り、赤黄色に染まる山並みを眺めながら、ヘアピンが続く爽快なワインディングロードでの走りを楽しめます。駐車場のある武平展望台からの眺めもいいですが、そこから三重県側に少し走った二連ヘアピンの上部にある展望スペースからも四日市などを眼下にして綺麗な景色を望めます。また、往復2,600円かかりますが、御在所のロープウェイもおすすめで、眼下に紅葉の絨毯を見ながら絶景が望める富士見岩展望台がある山上へと運んでくれます。なお、12月中旬より鈴鹿スカイラインは冬季閉鎖になります。
6.伊吹山ドライブウェイ(岐阜県)
紅葉の見頃:10月下旬〜11月上旬
岐阜県を滋賀県を跨ぐ場所にあります標高1,377mの伊吹山を上る約17kmの有料道路。標高差があるので、山頂部から山麓にかけて、時期によって紅葉を楽しめます。特に標高900mのところにある上平寺駐車場からは紅葉に染まった伊吹山越しに眼下に濃尾平野が広がる絶景を望むことができます。特に夕方に周囲が赤く染まるW紅葉は素晴らしいの一言です。なお、同ドライブウェイは山頂までの往復路になり、125cc以下の二輪車は通行禁止です(往復:2,200円)。詳細は伊吹山ドライブウェイのHPまで。
7.メタセコイヤ並木(滋賀県)
紅葉の見頃:11月下旬〜12月上旬
高さ100mを超えるメタセコイアが約2.4kmに渡り続く県道小荒路牧野沢線の区間で、秋の紅葉時には、黄色から朱色に染まった樹々のトンネルの中を爽快に走ることができます。但し。紅葉シーズンには多くの観光客が訪れる場所ですので、やはり早朝の訪問がおすすめ。また、上記画像で分かるように、時期によっては道上に落葉が溜まりますので走行にはご注意を。なお、メタセコイア並木を見ながらくつろげる並木カフェ メタセコイアもおすすめです。
8.嵐山-高雄パークウェイ(京都府)
紅葉の見頃:11月上旬〜11月下旬
京都市の嵐山と高雄を結ぶ約10.7kmの有料道路(1,500円 ※土・日・祝は通行不可 ※125cc以下は通行不可)。菖蒲谷池の手前には約200mにも渡り続く紅葉のトンネルがあり、小倉山展望台からは保津峡の紅葉美を望むことができます。なお、二輪車は土・日・祝は通行不可 なのと、125cc以下は通行不可になりますので、ご注意を。周辺の嵐山や高雄には紅葉が有名なスポットや寺社も多いですので、合わせて回るのもおすすめです。
9.五色台スカイライン(香川県)
紅葉の見頃:11月中旬〜11月下旬
四国カルストや町道瓶ヶ森線など紅葉を眺めながら走れる山上のツーリングロードがある四国ですが、山奥でなく比較的行きやすい香川県の五色台スカイラインも紅葉で有名な道です。標高400~500mの台地の五色台の上を走る全長7.8kmの道で、沿道の赤黄色に染まった紅葉を楽しみながら爽快な走りを楽しめます。道中には、紅葉越しに瀬戸内海の眺望を望める黒峰展望台や紅葉が綺麗な大崎園地の第二展望台などがあります。また、五色台スカイライン海側の突き当たりにある大崎の鼻からは瀬戸内海の絶景も望むことができます。同道から18kmほど離れた高松市内にある紅葉の名所の栗林公園(11月下旬〜12月上旬)と合わせて紅葉狩りをするのも良いかもしれません。
10.大分県道28号線(森耶馬溪線)
紅葉の見頃:10月下旬〜11月下旬
九州の紅葉の名所の耶馬溪を縦断する県道で、紅葉が綺麗な耶馬溪湖畔にある溪石園や深耶馬溪の一目八景などを通る、まさに紅葉の道と言っても過言ではないでしょう。特に深耶馬渓駐車場の近くにある赤黄色に染まった樹々が道路に覆い被さっているひさしもみじは、まるで紅葉のトンネルを潜っているようで、この時期ならではの風景を楽しめます。11月中旬の17:00から21:00まではライトアップもされて幻想的は光景を見ることができます。ぜひ周囲の耶馬溪や御霊もみじなども合わせて回りたいところですが、一本道のためシーズン時は渋滞必至です。やはり、平日か早朝の訪問がお勧めです。
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