秋ツーリングで注意したいこと.7点

爽やかな秋晴れの中、赤黄色の染まった沿道の紅葉を見ながら、美味しいグルメに舌鼓を打つ。そんな、楽しい秋ツーリングですが、秋のツーリングならではの落とし穴とも言えます注意点をご紹介します。ぜひ、ご参考ください。

メタセコイヤ並木(滋賀県)

1.寒暖差が大きさに注意!

残暑から秋にかけては、朝が寒くて厚着をしてツーリングに出かけますと、日中に温度が上がり汗だらけになってしまうことがあります。また、山の麓で暖かくても山岳路を走ると急に冷え込んで身体が凍えることがあります。この季節の変わり目ならではの寒暖差の大きさに注意!特に7℃以上の気温差になりますと、寒暖差披露という倦怠感や頭痛、首こり、肩こりなどの気象病になりやすいので注意したいところです。

■対策

インナー付きのウェアを着用してインナーの脱着で体温を調整したり、インナー付でない場合はコットンのトレーナーを1枚持っていき寒くなったら着用するようにします。それでも寒い場合は雨が降ってなくてもレインウェアを着用するとか、持っているタオルやコンビニ袋を体に巻くだけでもかなり寒さをしのげます。

2.日が短さに注意

日が長かった夏に比べてかなり日が短くなってきます。11月になれば日没の時間も東京や大阪で16時台になってきます。ですので、1日で日中走れる時間が短くなりますので、それに合わせてのルートの設定や大まかなタイムスケジュール感が必要となってきます。

■対策

余裕を持って、日没の30分前ぐらいに終わることを目安にしてツーリングルートを設定しましょう。 またいろいろな場所に立ち寄りすぎますと時間が足らなくなってしまいますので、訪ねたい場所の大まかな優先順位を決めておくと、時間が足らなくなりそうな時に訪ねる場所の取捨選択がしやすくなります。

なお、好天でしたら日没の時間に合わせて綺麗な夕焼けスポットでツーリングを締め括るのもお勧めです。但し、日没後に高速などに乗って帰路に着かれる場合は、気温が下がるため、先にインナーを付けて(着て)走られた方が良いです。

3.落ち葉に注意!

やはり、秋といえば紅葉。紅葉を楽しみに山へツーリングに行きますと、既に落ち葉が溜まっている場所もあります。特に山間部の狭路や酷道では、道一面に落ち葉が積もっていて、路面が見えない…なんてことも。落ち葉の下に尖った石や泥部があるとも限りませんのでご注意を。

■対策

盛秋時や晩秋に山にツーリングに行きましたら、まず、落ち葉の道に遭遇するのは必至だと思います。可能であればルートを考える際にできるだけ幹線を走るようにして、山間部も県道を走るようにしたいところです。ルート設定の時にグーグルマップのストリートビューで危うそうな箇所を事前に確認しておくのもいいと思います。最悪、酷道や林道を走らなければならない時は、落ち葉でタイヤが滑りやすいのでゆっくり走るのはもちろん、気になったらバイクを降りて、路面を確認してから進まれることも頭に入れて進みましょう。

4.凍結路に注意!

晩秋の早朝などに山間部を走りますと、既に日陰部分などは凍結している場合があります。特にカーブのイン側が凍結していると滑って転倒する危険性もありますのでご注意を。

■対策

まず、できれば、晩秋時の早朝に山間部へツーリングに行くのは控えましょう。紅葉などを見に行かれる場合は、できるだけ訪ねる場所を減らして、少なくとも日が当たってから山間部を走られることをおすすめします。それでも、できるだけ日陰部分には入らず、対向車に気をつけながらできるだけ日が当たっている道のセンター近くを走るようにします。

道全体が日陰の場合は、後方から車が来ないか確認しつつ、なるだけバイクを傾けず直立姿勢で走り、万が一タイヤが滑っても両足を付いて止まれるぐらいの感じで気をつけて進みましょう。登坂中に凍結路面や沿道に雪が多く見られる場合は、その後、よりひどい路面コンディションになることも予想されますので、Uターンして戻られた方が良いです。

5.通行止め(冬季閉鎖)に注意!

爽やかな秋空のもと、山間の紅葉を楽しみにツーリングに出かけてみると、既に道が冬季閉鎖になっていたり、通行止めになっていて、走行ルートの変更やツーリングプランの変更を余儀なくされる場合がありますのでご注意を。

■対策

事前のルート設定をGoogleマップなどで行いますと、ルート上で冬季閉鎖路や通行止めが反映されます。但し、ルートを確認してから実際にツーリングに行くまで日があると、その間に道が冬季閉鎖になっていることもありますので注意を。出発前に改めて、Googleマップなどでルート確認を行うとともに、できれば事前に、各自治体や訪問地、建設事務所のHPで冬季閉鎖や通行止め、工事情報などを確認しておきたいところです。

https://doko-iko.net/archives/76262

6.紅葉渋滞と脇見に注意!

秋のツーリングといえば、やはり紅葉。それは、ドライブやツーリングに行く皆さんが思うことで、必然的に週末の著名紅葉スポットでは渋滞が起こります。特に山間部で追い越し時はみ出し禁止のオレンジラインの道や狭路で渋滞にはまると、バイクも車についてトロトロと走らなければなりません。そんな時に脇見をして周囲の紅葉などを見ていますと、追突したり追突されたりすることもありますので注意が必要です。

■対策

下の画像は、紅葉真っ盛りの島根県大山循環道路の画像です。綺麗な景色ですが、よく見ますと、ぎっしりと車が渋滞しています。多分、鍵掛峠の駐車場待ちの渋滞だと思います。

対策としましては、平日に行ければ一番良いのですが、どうしても週末しか時間が取れない場合は、前出の4番と反語しますが、渋滞する前の早朝に訪ねるのが一番良いです。著名紅葉地であれば、ある程度、道も整備されていて、路面状況も随時確認されているので安心度は高いです。逆に山間部をバイクで走っていましたら、著名な紅葉地出なくても綺麗な紅葉に出会うことも多いので、そんな独り占めできる紅葉を楽しんで走るのもありかと思います。但し、そんな場所ですと急に前の車が紅葉スポットで車を止めたり、路上駐車した車から人が唐突に出てきたりするので、やはり注意しながら走行したいところです。

7.動物の遭遇(衝突)に注意!!

やはり、夏や秋に多いのが動物たちとの遭遇です。特に秋は冬眠前に食べ物を探しにクマや鹿が山から降りてきていることも多く、バイクを降りて山中を歩くときには注意が必要です。

■対策

クマは日本全国に生息していますので、ここは大丈夫…といった山間部はありません。熊はいないと言われている房総半島の丘陵地でもクマらしき動物の発見情報があります。まずは、バイクを降りて山中を歩くときは、人気のないところにはなるだけ行かずに、他の人がいるような場所に行きましょう。また、必ず、熊よけ鈴は携帯していきましょう。もし、遠くに熊を見つけたらゆっくり音を立てずに引き返しましょう。万が一、ばったり出くわしてしまったら、声を殺して大きく腕を振りながら熊の行動を見ながら、ゆっくりとその場から後退りしましょう。

あとは、夜間走行にも注意です。夜や日没時に道を走っていますと、シカや猪などが横切り追突する恐れがあります。もちろん、日中でもあり得ることですが、特に夜は見えづらいので注意が必要です。できるだけ夜間は山間部を走らないことがおすすめですが、ポツンと走るようなことがあれば、ハイビームにすると鹿の目が光るので発見が早められます。また、「鹿避け笛」というのが売っていますのバイクに取り付けるのもいいと思います。

特に「動物注意」の標識がある場所は、野生動物が道路上に出没する危険が高い道路のためスピードを出さずにゆっくり走ることを心がけ、また、万が一、野生動物と衝突してしまった場合には警察に連絡しましょう。


紅葉や旬の味覚が楽しめる秋のツーリング。でも、安全に家に戻ってきてこその、楽しいツーリングです。できるだけ余裕も持って、急がず、のんびりゆっくりと秋を楽しむツーリングを満喫しましょう!

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