トライアンフのアイデンティティを感じながら走れるヴィンテージ系バイク
初代ボンネビルから脈々と受け継がれてきた美しさを持つT120。ツートンカラーのタンクにTRIUMPHのエンブレムが輝き、クロームメッキされたキャブトンマフラーが美しく光っています。
トップブリッジやフロントフェンダー上にトライアンフノマークが刻印されテイスト感あふれる造りになっているのが嬉しいところ。
メーターは二連のアナログメータで、左が速度計で、右が回転数計。どのほか各種情報はアナログメーター内にあるデジタルメーターで表示され、雰囲気を損なわずにいろいろな情報を確認することができます。
特に白く照らされるアナログメーターは夜見ていて、とても綺麗です。
車重が237kgと取り回しをすると少し重く感じますが、シート高が790mmでシートの先端部が細くなっているため足付き性は良く、ハンドルもアップタイプのため、比較的取り回しはしやすいです。
エンジンは、水冷SOHC2気筒8バルブ の1,197ccで最高出力6,550回転で80PSを発生。 最大トルクは3,500回転で105Nmを発生させます。
エンジンを始動させますと、ビッグツインらしい、鼓動感のあるドコドコドコ…という排気音を楽しめます。
タイヤはピレリのPHANTOM™ SPORTSCOMPを装着。クラシックスタイルのバイクらしいタイヤのトレッドパターンで、このあたりのこだわりもうれしいところです。
ギアを入れてアクセルを回して走り出しますと、アスファルトの道を蹴るような感じで、ドドドドド…と身体にエンジンの鼓動感を感じながら進んで行きます。
トルクアシストクラッチ採用で、ヴィンテージ的な見た目と違って、クラッチは軽く操作ができます。またダイヤル式のアジャストがあり、自分好みに遊びが調整ができます。
見た目は昔からのアイデンティティを醸し出しているビンテージスタイルながら、ライドバイワイヤスロットルや切替式トラクションコントロール、2種類(ROAD、RAIN)のライディングモード、そして、クルーズコントロールにシート下のUSB電源ソケットなど、最新の装備を搭載しています。
特にボタンひとつで簡単に操作ができるクルーズコントロールはツーリングを快適にしてくれる装備のひとつです。またニーグリップ部にありますパッドも長距離走行の疲れを軽減させてくれ、ニーグリップをしやすくしてくれるアイコンです。
3,500回転で最大トルクの105Nmを発生。心地良いのは3,000〜4,000回転位でその回転数でエグゾーストノートを聞きながら流して走るのが楽しいです。
とはいえ、最高出力80PSを発生させるビッグバイクですので、アクセルを回すとビッグトルクで路面を蹴るように加速していきます。でも、体が落とされるような加速ではなく、徐々に加速していくため、決してアクセルを開ける怖さはなく、安心してスロットルワークをすることができますし、少々雑にアクセルを回しても、いい意味ではバイクが敏感にならず安心して走ることができます。
高速走行でも6速3500~4,000回転くらいで80~100km/hで気持ちよく走れます。スクリーンはありませんが、二輪メーターのおかげか下からあおられるような走行風があまり体にあたらないため、よほどの高速で走らない限りはこのスタイルをキープしてスクリーンなしでもツーリング的にはいかと思います。
心地良いエグゾーストノートとビッグツインの鼓動に酔いしれながら、時にはアクセルをグワッを回してビッグトルクを楽しみたくなるバイクです。
乗りやすいので、通学から街乗り、そして、チョイ乗りからツーリングまで汎用度が高く、なにしろデザイン的にもどこでも絵になるバイクなので、どこかへ乗って出かけたくなるバイクです。
そして、トライアンフのアイデンティティ的なバイクということもあり、乗っていると、ご年配の方から「お、トライアンフだね~。いいねぇ~」と声を掛けられたり、止めていると若い方が「このバイク格好いいですね」と言ってくれことの多いバイクです。
同じボンネビルのT100とは32万円差あり、外観上はさほど変わりませんが、T100は900CCで65PSでギアが5速ということもあり、高速での長距離ツーリングはちょっと疲れるかもしれません。このあたりは、お財布の状況を鑑みつつ、試乗などをされて(下取り予想などもリサーチされて)選ばれるの良いかと思います
●全長:- ×全幅:780 ×全高:1,125(各mm) ●シート高:785mm ●車両重量:237kg ●エンジン: 水冷SOHC2気筒8バルブ 1,197cc●燃料タンク容量:14L ●最高出力:80PS(59kW)/6,550rpm ●税込価格:1,655,000円〜
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