南東北を代表する爽快ツーリングエリアの裏磐梯。磐梯吾妻スカイライン、磐梯吾妻レークライン、磐梯山ゴールドライン、西吾妻スカイバレー、母成グリーンラインなど多くの爽快路があります。浄土平や五色沼などの見どころも多く、国内を代表するツーリングエリアです。
東北自動車道の福島西ICを下りて、県道70号線を走り、磐梯吾妻スカイラインの起点でもあります高湯温泉へと向かいます。今回、磐梯吾妻スカイライン~ 磐梯吾妻レークライン~ 磐梯山ゴールドラインと定番のルーティングのご紹介にはなりますが、やはり裏磐梯に行くなら浄土平は外せませんし、定番ならではの良さがあります。高湯温泉は玉子湯や薬師の湯など特徴的な温泉や、無料の足湯のあったか温泉公園などがありますので時間があれば立ち寄り湯をしていくのもいいかもしれません。
そのまま県道70号線が磐梯吾妻スカイラインになります。磐梯吾妻スカイラインは高湯温泉から土湯峠までの約29kmを繋ぐ平均標高1,350mの山岳ワインディングロードで、福島の市街を眼下に望みながら、日本離れした荒涼感のある浄土平の中を走る絶景路です。さて、磐梯吾妻スカイラインを走り高度を上げていきますと、不動沢橋がかかるつばくろ谷があります。近くに駐車場がありますので、そこからつばくろ谷と不動沢橋を望むことができます。
磐梯吾妻スカイラインを走って行きますと、やがてヘアピン路を過ぎて荒涼感漂う場所に出ます。そして浄土平に入ります。
火山性ガズが噴出している浄土平の区間は駐停車禁止になります。また、ガスの噴出力が多いと浄土平の区間は通行止めになりますので(迂回路もないので)、事前に情報を確認しておくことをお勧めいたします。
やがて、浄土平レストハウスの到着。駐輪場は有料にはなりますが、ここから浄土平の景観を望むことができます。再び磐梯吾妻スカイラインを走り、磐梯吾妻道路 道路最高点の標高1,622.0M(道にペイントされています)の場所を越えて、吾妻八景と言われている各名所を過ぎて行きますと、磐梯吾妻スカイラインの終点の土湯峠に着きます。そのまま県道70号線を走りますと国道115号線に入り、国道を左折して少し走りますと右側に磐梯吾妻レークラインの入口がありますが、少し先の母成グリーンライン(県道24号線)を左折しますとすぐに坊主ヶ滝があります。
また、その先の中沢温泉で達沢川沿いの道にオフセットして5kmほど走りますと達沢不動滝駐車場に着き、ここかた徒歩10分ほどで達沢不動滝に到着します。
達沢不動滝は高さ16mほどの滝ながら、とても美麗な滝で、特に紅葉時は絶景で多くの観光客が訪れます。さて、磐梯吾妻レークラインですが、秋元湖や小野川湖の近く通る約13kmの県道で、レークラインという名前にはなっていますが、ほぼ全線が樹林に阻まれていて周囲の景観はあまり望めません。
唯一、秋元湖の展望所と三湖パラダイスの展望所、そして、 小野川湖沿いのところどころで樹々の間から湖を望むことができます。
平坦路ながらカーブが続き、走って楽しい道です。但し、野猿が急に道を横切ることもありますので、スピードにはご注意を。また、 磐梯吾妻レークライン の見どころと言えば、同道の中間地点あたりにあります中津川渓谷です。
レストハウスがあるほか、レークラインの橋の上からも渓谷美を楽しめますが、紅葉の名所でもあり、紅葉時には多くの観光客が訪れて渋滞することもあります。磐梯吾妻レークラインが県道2号線に突き当たりましたら左折して少し走りますと五色沼の毘沙門沼の駐車場があり、駐車場から五色沼最大の毘沙門沼越しに磐梯山を望むことができます。
多くの沼が点在する五色沼には、るり沼や青沼などの水面が青色の綺麗な沼もありますが、散策に少し時間がかかります。また、毘沙門沼の少し先には磐鏡園プロムナードという散策路があり、トレッキングにはなりますが、吾妻連峰展望台や盤梯山眺望展望台などがありますので、時間を掛けられる与通のある方は、 磐鏡園プロムナードと五色沼を合わせて散策するのもいいかもしれません。
さて、県道2号線に来た道を戻りレークラインの入口を過ぎて、磐梯山噴火記念館あたりから磐梯山の秀峰が望めます。そのまま県道2号線(国道459号線)を走って磐梯山ゴールドラインに入っても良いのですが、時間があれば、桧原湖周遊がお勧めです。 磐梯山噴火記念館の手前で県道2号線を北上。その先に裏磐梯の湖沼群があり、紅葉時は特に綺麗です。お勧めは裏磐梯中瀬沼展望台で、サイトステーションの駐車場から徒歩15分ほどかかりますが、磐梯山と裏磐梯の湖沼群の絶景を望めます。
さて、ここから県道2号線と県道64号線を走っ桧原湖を一周します。距離的には26kmほどになります。裏磐梯の湖沼群を過ぎて、桧原湖沿いの県道2号線を北上します。そのまま県道2号線を走りますと西吾妻スカイバレーに入り米沢市へと向かいますが、今回は 西吾妻スカイバレー には入らずに、桧原湖の北側で県道64号線に入り、桧原湖の西岸を南下します。途中には磐梯山の噴火で湖に水没した大山祗神社の鳥居があります。
そして、県道64号線で桧原湖越しの磐梯山の眺望を望みながら桧原湖の西岸に沿って南下していきますと磐梯山展望台がありますので、ちょっと立ち寄って磐梯山の景観を望みながら休息したいところです。
そのまま県道64号線を南下しますと、道の駅 裏磐梯のそばで国道459号線に入り、そのまま桧原湖の西岸を南下します。ちなみに、国道459号線で 道の駅 裏磐梯 の前を通って西上しますと、道の駅から4kmほどのところに桜峠があり、4月下旬から5月初旬には3千本ものオオヤマザクラが開花し、山を桜色に染めます(入場有料)。
さて、桧原湖を一周して国道459号線から県道64号線を左折。磐梯高原と会津若松市を繋ぐ県道64号線の17.6kmの区間が以前は磐梯山有料道路だった道で、現在は磐梯山ゴールドラインと呼ばれ、通行料は無料になっています。磐梯ゴールドラインは、会津は宝の山と唄う民謡の「会津磐梯山」が由来です。道中には、 幻の滝のほか、とび滝展望台や磐梯山の爆裂噴口跡を望む黄金平や猪苗代湖を一望する山湖台などの展望台が点在していますが、道自体はヘアピンが連続するも路面があれている場所があったり、視界が開けてなかったりとあまり爽快な走りは楽しみづらいかもしれません。
そして、会津若松市に入り、道の駅 ばんだいを過ぎて、磐越自動車道の磐梯河東ICから帰路に着くことができますが。時間があれば、重要指定文化財の天鏡閣が近くにあり綺麗な猪苗代湖が望める長浜や翁島港、また野口英世記念館に立ち寄りつつ、道の駅 猪苗代の先にある磐越自動車道の猪苗代磐越高原ICから帰路につくのもありかと思います。
総走行距離~約140km
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