つーりんぐらいでぃんぐ~七つのらいてく格言

とある日、某バイク誌編集長と、その友人が、バイクのライディングについて語っていました。

らいてくは、馬と熊とカモ

○基本編

 編集長:ポカポカと陽気が良くて、バイクで走るには、いい季節になってきたね。  友人:うん。バイクで走ると気持ちいいよね。でも、やっぱりバイクって危いよね?  編集長:そりゃ、体を露出してスピードを出す乗り物なんだから危ないに決まってる。  友人:じゃあ、もう「バイクは危ないもん」だと諦めて乗るの?  編集長:いや、まず「バイクは危ない乗り物」だということをちゃんと認識しておくこと。だからこそ『きちんと装備を身につけて』、自分の力量の中で『常に余裕をもって安全に運転をする』ように心掛ける。そして過信さえしなければ、決して危ない乗り物ではないよ。御幣があるかもしれないが、例えるなら早い自転車に乗っているようなもんだ。  友人:きちんと装備を身につけるって?  編集長:バイク用のウェアを着て、グローブをはめて、ヘルメットの顎紐を締めること。  友人:なんで?カジュアルショップのジャケットとかじゃだめなの?安いし、格好いいのもあるし。  編集長:バイクだと100km/hのスピードで走ったり雨にさらされたりするんだ。専用ウェアは防風や体を守るための強度がきちんと施されているし、身体をプロテクター等で守ってくれるから安全性が高いんだ。カジュアルショップのジャケットにブロテクターなんて付いていないだろ。また、普通の服を着て、服をバタバタさせて走っていたら、体が引っ張られて余計に疲れちゃうよ。だから、二輪用の洋品がいいんだ。

①【バイクは危ない乗り物。だからこそ…】

警視庁の統計によると、過去5年の都内二輪死亡事故の、損傷主部位の1位が頭部で47.4%、2位胸部28.4%、腹部7.1%と続く。類型として単独転倒が一番多いです。だからこそ、ヘルメットはきちんと顎ひもを締めて、プロテクター、またはプロテクター装備の二輪専用のウェアを着用する必要があります。  友人:なるほど。じゃあ、バイクを運転することで気をつけることって、なに?  編集長:全般的なことだけど、まずは、『視線』。市街地や林道などは別にして、ツーリング中は視線を進む方向の、見える一番遠くに向けること。  友人:遠くを見てたら、とっさの時、目の前で何かあったら転んじゃうんじゃない?  編集長:いや、大丈夫。バイクは見ている方向に進んでいくもんだ。例えば60km/hで走っていて「危ない!」と思って、バイクが止まるまで50mくらいかかるんだから、直近の情報で判断していたら遅いって。だから、早めに判断出来るよう、視界を広くして先、先を見るんだ。あとは、馬、かな。
※上の画像の紫の円がある手前の水たまりを見て走りますと、その先に続く水たまり群が見えず、つどつど水たまりごとの走りになり余裕が生まれません。もし、道の一番向こうを見つつ視野を広く持って走れば、一番手前の水たまりはもちろん視界に入っているその後の水たまり群も見え情報がありますので、右か左かの避け方もイメージ出来ます。全体の走行ラインも作れて、走りにも余裕が生まれて、何かあった際にも対応し易いです  友人:馬?    編集長:バイクを馬と思ってデリケートに乗らなきゃいけない。あと、馬に乗っている姿を想像すると、両足はあぶみ…バイクで言うステップにきちんとのっているよね。  友人:うん。  編集長:それで、上半身や腕は馬の激しい動きに対応出来るよう力を抜いて乗ってるだろ。バイクは膝でバイクを挟んでグリップするニーグリップっていうのがあるが、基本は下半身でグリップ、そして上半身はリラックス。馬の鼓動や足の裏を感じるがごとく、エンジンをお腹で感じ、タイヤのグリップを足で感じることだね。変に自分の力でバイクをこじらず、『バイクに体を預けてバイクに身を任せて走ること』。極論、ライダーは、右左に曲がる、走る止まるの指示をするだけでいいんだ。  友人:イメージで、ではだよね。
※腰を浮かせて乗る馬とシートに座って操縦するバイクでは、もちろんライデイング方法は違いますが、こんな感じでバイクに乗るというイメージとしてはあり。とにかく、馬なり…いやバイクを信頼して、バイクなりに走ることです。  編集長:そう、イメージ、でね。それから、鴨。  友人:え?鴨?なんかの料理?  編集長:◯◯するカモ、◯◯なるカモ、とか、要は『周りの行動や危険を想定して走る』ということ。「前の車が急に止まるカモ」とか、「駐車中の車の陰から子供や自転車が飛び出してくるカモ」とか、『周囲の危険を予測して回避行動が出来る準備をしておくこと』。基本はスピードを出さない、すぐ止まれるようにフロントブレーキに指をかけておくこと。特にトラックの死角に入らないとか、ね。  友人:最近は、スマホをしながら周りを見ないで自転車に乗っている人とかいるね。  編集長:そう、そういう人が視界に入ったら要注意マークを付けること。例えば、屋根のランプが付いているタクシーは空車状態なので、お客さんを見つけるといきなり寄ったり急に止まったりすることがある。だから、あまり近づかないとか、安全な場所で抜いちゃうとか、いろいろなカモを考えながら走ることだね。  友人:そんなことばかり考えて走っていたら、疲れない?  編集長:バイクの場合は意外と脳に暇が無い。学術的にもバイクは脳を活性化すると発表もされているしね。意外と、バイクに乗っていると頭が良くなるカモ、よ。

②【周りの行動や危険を想定して走る】

特に、街中にはトラップがいっぱいです。車の挙動、タイヤの動き、人影など、視視界の中あらゆるところにアンテナを張りながら、◯◯するカモ、◯◯なるカモ、と起こりうること想定しセーフティネットを張って走ります。

○高速編

   友人:高速は視界がいいし、走りやすいよね。  編集長:高速道路だとスピードが出る。だから、『そのスピード域で必ず止まれることを前提にスピードを上げること』だ。アクセルを回してスピードを出すのは小学生でも出来るけど、ギューッとブレーキをかけて止まるのは大人でも難しいぞ。    友人:「止まる」をイメージしてスピードを出すって、どういうこと?    編集長:視界や道路状況、天候などを鑑みて、「止まれる」という確信がもてる速度までしか出すな、ということだ。例えば、雨天時はスピードが落ちるだろう。それは物理的にスピードが出せないんじゃなくて、「何かあったら止まれる」という自信が低くなるから速度も落ちるんだ。

③【「止まれる」という確信がもてる速度までしか出さない】

もし、ここで左からいきなり猿が横切って来たら、果たして避けられるでしょうか…。高速上でも動物注意の看板があるので、よく情報をインプットして状況に応じた走り方をしましょう。  友人:じゃあ、晴れていて視界がよければ飛ばしてもいいの?  編集長:視界が開けていてタイヤのグリップも良ければ当然リスクは低くなる。でも、何かあった時には避けられるイメージを持って走った方がベターだ。それから…  友人:それから?  編集長:高速に限らないが、走っていてかなり怖いのは強風だ。煽られるは、まっすぐ走れないは、で、かなりビビるぞ。    友人:そんなの、バイクみたいな軽い乗り物で、風なんてどうやって対処するの?  編集長:雨にしろ風にしろ、自然の脅威に対処など出来ないが、『身の危険を感じたらパーキングなどに入ってやり過ごすこと』。そして、体を休めながら携帯等で気象情報を調べてその後の対応を考える。  友人:でもパーキングがまだ先で、強風の中を走らなきゃならない時はどうするの?  編集長:その時は、上半身の力を抜いてニーグリップをしっかりとする。風に強い柳のイメージだな。下手に風に対抗してハンドルをあてたりこじったりするから、バイクの挙動がおかしくなって余計に怖い思いをすることになるんだ。ここも馬(バイク)なりだ。

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