■2022年式トライアンフ スクランブラー900に乗ってみました。

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右腿の熱さはスクランブラーの証

トライアンフのストリートスクランブラーが2023年モデルよりスクランブラー1200に変更しました。トライアンフのスクランブラーシリーズには1200ccで最高出力90PSを発揮するツインエンジンを積んだスクランブラー1200があり、1200に比べて900の方は900ccのツインエンジンで最高出力は65PSになりますが、シート高が50mmも低く、また車重が7kg軽くて、(1200XC比)価格も60万円以上安く(1200XC比:2022年9月現在)、カジュアルにとても乗りやすいバイクです。

質感のあるバックスキン調のシート表皮に、小柄なタンク(12L)とテイスト感満載。ハンドルもアップタイプで自然なポジションで乗ることができます。タンクキャップも昔風の回して取る感じなのが(キャップを置くところに困りますが)とても格好良いです。

また、前出しましたがシート高が790mmと、800mm以下なのがうれしいところ。足付きの良さ、ハンドルがアップタイプということで、車重はけっして軽くはないのですが(224kg)、取り回しはしやすいです。

一眼メーターでアナログの速度計メインなのがまたおしゃれ。ウィンカーランプが左右に分かれているのも好印象です。装備としては3種類のライディングモード(トラコンがOFFになるオフロードモードあり)のほか、トラクションコントロールにライドバイワイヤスロットル、トルクアシストクラッチ、そしてシ-ト下USB電源ソケット、イモビライザーなど。

まず、跨ってみますと、足付きの良さもさることながら、手を自然に伸ばした位置にグリップがあり、とても操作がしやすいです。そして当たり前ですが、視界も良くて周囲が見やすいです。フロントフォークはカバー付きで、リアはツインショック。この辺りのレトロテイストを醸し出しながらも今風のデザイン性が素晴らしいです。

水冷SOHC並列2気筒 8バルブ270°クランク900ccのエンジンは、最高出力90PS/ 89bhp (66.2kW) @7,250rpm、最大トルク110 Nm @ 4500 rpmを発生。エンジンをかけますと小刻みな震動とともにツインらしい歯切れのよい音を奏でます。

トライアンフの3気筒の900ccエンジンも素晴らしいですが、この2気筒900ccのエンジンも素晴らしいです。レスポンスが良くて低回転域がトルクフルで、タッタッタッとリズミカルに路面を蹴ってはしるような感じに、ついついスロットルワークも楽しくなりがちです。絶対的な加速やスピードでいえば、もちろんスクランブラー1200の方が速いのですが、街中のような小刻みにシフトチェンジをしたり、(いい意味で)車の間を縫って走るのが、とても楽で楽しいバイクです。まさに、以前の車名のSTREET SCRAMBLERというようにSTREETを走るがとても楽しいバイクです。

そして、サイドに二本突き出たアップマフラーがまさにスクランブラーらしイアイコンで、どこに置いても絵になる美しさがあるバイクです。

900ccのビッグバイクですが、ブロックパターン系のタイヤ(メッツラーツアランス)にキャストホイール、そしてフロント19インチ、リア17インチ、ロングストロークの前後のサスペンションにより、未舗装路の走行も楽しめるバイクです。いや、わざわざ未舗装路に入りたくなるバイクです。

ツーリング的には12Lの燃料タンク容量が少々心許ないのと、やはり同じツインエンジンながら1200や、またトリプルエンジンと比べますと、高回転まで回しきれず、高速走行などで少々ストレスが出てしまうかもしれません。

あと、なんと言いましても右腿が熱い!です。これなスクランブラー1200に乗ってみた際にもお伝えしましたが、マフラカバーはしていますが、止まっているときはもちろん、走っているときもマフラーの熱が直接右腿に当たり熱くなります。たまに、右腿を広げて冷ましたいくらいです。でも、それがスクランブラーに乗っている感を満喫できる楽しみであり、この右腿の熱さを感じられるのがスクランブラーの良さとも言えます。正直、個人的には、右腿の熱さにニコニコしてしまったくらいです。

また、本来はスクランブラー1200ですが(台数限定で「TRIUMPH SCRAMBLER 1200 BOND EDITION」も発売されました)、「007/ノー・タイム・トゥ・ダイ」の迫力あるアクションシーンに使われましたスクランブラーを彷彿させてくれて、インカムで007のテーマソングなど聞きながら走りますと、気持ちも高揚してきます。

とにかく、どこに置いても絵になるおしゃれなデサインで、街中からライトオフロードまで自在に楽しめるバイクです。アクセサリー類が数多く用紙されていますので、ツーリング用にシールドをグリップカバーを付けて、バッグは左側にサイドバッグを付けてみたいところです。真夏などは右腿の熱さはかなり辛いですが、それを楽しめられるようであれば、お勧めの一台かと思います。

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