■那須高原線~もみじライン~いろは坂 [爽快ツーリングルート]

目次

那須、塩原、日光

栃木県の観光地でもあります、那須、塩原、日光と走り繋ぐルートです。首都圏の人気観光地のため夏の新緑時や秋の紅葉時などの週末は混雑していて走りは楽しみづらいですが、オフシーズンの平日でしたら道も空いていて爽快な走りを楽しめるルートです。

もみじライン

東北自動車道の白河ICを下りてふるさと農道を走り、国道289号線(甲子道路)に入り、那須方面へと向かいます。そして、道中で左折して県道290号線に入ります。この県道290号線ですが、以前は那須甲子道路という有料道路だった場所で走りやすい道です。但し、無料化されてから十数年経っていることもあり、路面状況はいまいちですが、約15kmに渡りカーブやヘアピンが続き、走りを楽しめる道です。

那須甲子道路

そのままつつじが綺麗な八幡崎まで走ります。八幡崎のところで県道17号線(那須高原線)に入ります。

八幡崎

この県道17号線(那須高原線)もかつては有料道路でしたが、やはり十数年前に無料化されました。八幡崎から県営駐車場のある峠の茶屋を周遊して、再び那須岳を下り麓まで下りる約15kmの山岳路です。途中には那須岳に登る那須ロープウェイの駅もあり、時期によっては観光客の車が多く交通量がありますが、オフシーズンの平日は意外と空いていて走りを楽しめます。

那須高原道路(弁天温泉付近より)

道中には、落差20mの駒止めの滝が見れる観瀑台へと続く道や、那須岳や、那須の町の眺望が良い那須高原展望台などがあります。特に 那須高原展望台 は立ち寄って行きたい場所です。

また、北温泉や大丸温泉などの秘湯、名湯もあります。

北温泉

さて、 那須高原展望台を過ぎて那須高原線を下って行きますと、那須の名所の殺生石があります。先日、同石が割れたとのニュースがありましたが、ところどころから火山性ガスが噴出している荒涼とした風景が広がる入場無料の景勝地で、立ち寄りお勧めです。国指定名勝にも指定されています。

そのまま那須高原線を下り、途中で県道266号線に入ります。ここから板室までの約10kmの区間は那須高原スカイラインという呼称になっていて、樹木の中を爽快に走れる道です。道中には遊園地の那須ハイラインドパークへと向かう道やペンションなどがあり車もよく通りますが、道中には那須高原 南ヶ丘牧場や乙女の滝などがあり、森林の風情を楽しみながら爽快に走れる道です。

乙女の滝から那須高原スカイラインを少し下りますと、県道266号線と交差しますので、ここで右折して県道266号線に入ります。実はこの県道266号線ですが、以前に那須と塩原を結ぶ塩那スカイラインの建設が行われた道で、結局、開通せずに工事も中断して今に至っています。その県道266号線で板室温泉へと向かい、再び板室ダムへと下り右折しますと、塩那スカイライン(の予定だった道)に出ます。現在、終点の深山園地駐車場まで約8kmの区間はピストン往復になりますが、走ることができます。

板室ダムから道をそのまま南下しますと、県道369号線(板室街道)に入ります。途中に水がとても綺麗な木の俣渓谷があります。その先で会津中街道を右折して少し進みますと、那須高原ハーレー牧場があり、そのまま走り突き当りの県道30号線(横断道路)を右折して塩原方面へと向かいます。そして、交差する国道400号線を右折して塩原温泉郷へと向かいます。但し、国道のバイパスはほぼトンネルになるため、できれば、箒川沿いの旧道を走り風情や景観をたのしまれることをお勧めいたします。道中には、もみじ谷大吊橋や天狗岩などの名所があります。

塩原の温泉街を抜けますと、塩原側からの塩那スカイライン(の予定だった道) の入り口があり、そこから約8km先の土平園地まで、やはりピストン往復になりますが走ることができます。

塩那スカイライン(の予定だった道)

そして、国道400号線からもみじラインに入ります。もみじラインは塩原温泉と鬼怒川温泉とを結ぶ約30kmの道で、有料道路でしたが2年前に無料化されました。ほぼ樹々の中を走り景観はあまり望めない道ながら、路面状況も良くてカーブも中速コーナーが多く、走りを楽しめる道です。

但し、その名の通りもみじが綺麗なので紅葉シーズンには渋滞になりがちで、やはり、訪れるならオフシーズンがお勧めです。もみじラインの終点で国道121号線に入りますが、すぐ近くに龍王峡という名所があります。ただ、駐車場の客引きが多い場所でもあります。

国道121号線を南下しますと、鬼怒川温泉を通って今市市(日光宇都宮道路)に入れますが、今回は、国道121号線を北上して川治温泉方面に向かいます。川治温泉で県道23号線に入り西に向かいます。そして、(県道249号線 黒部西川線に入らないように注意して)栗山地区の県道249号線との分岐の少し先で左折して県道169号線(栗山日光線)に入ります。この県道249号線の一部の約17kmが、通称、霧降高原道路と呼ばれている道です。

霧降高原道路

栗山地区から細かいヘアピン路を走り大笹牧場に着。ここから日光地区までの約17kmが霧降高原道路とも呼ばれ、以前は有料道路だった場所です。霧降高原の中を走る高原道路で遮るものが少なく見通しの良い道で、爽快な走りが楽しめます。但し、その名の通り霧がよく発生する場所のため、ご注意を。道中には日光三名瀑のひとつの霧降の滝がありますが、遠景で樹々で滝が分かりづらいためスルーされていいかもしれません。

霧降高原道路で南下して日光地区に入り、途中で、東武日光駅に行く方ではなく神橋方面へと行く道を進みます。

神橋のところから国道119号線に入り、いろは坂方面へと向かいます。大谷川沿いを走り、やがて第2いろは坂に入ります。いろは坂は上り専用の第2いろは坂と、下り専門の第1いろは坂があり、両道とも一方通行路になります。上り専用の第2いろは坂は距離が約9.5kmで、対向車の来ない一方通行路で登坂車線もあり、二車線の箇所も多いため、とても走りやすい道です。「いろはに~」から始まり、「ね」まで20のカーブがあります。但し、紅葉時は渋滞することと、また野猿が道を横切ったりしますので、気を付けてご走行を。

第2いろは坂の道中には、好景観の黒髪平展望台があります。道沿いにありますので、ちょっと立ち寄ってみるのもいいかもしれません。その後、明智平の駐車場を過ぎますと、突き当りで第2いろは坂の終点となり、右に曲がりますと華厳の滝、そして下りの第1いろは坂へと向かいますが、今回は突き当りを左折して中禅寺湖畔ですぐに湖畔沿いの道(県道250号線)を南下します。

黒髪平展望台

やがて、中禅寺湖畔越しに男体山の眺望が綺麗な歌ヶ浜(第一駐車場)に到着。ここから半月山の駐車場までの約7.5kmの区間が中禅寺湖スカイラインになります。

中禅寺湖スカイラインは走りやすい中速のカーブが続く無料の山を登るワインディングロードで、終点の半月山駐車場でピストン往復になりますが、中禅寺湖の眺望が良い場所もあり、爽快に走れる道です。

中禅寺湖スカイライン

なお、道中には茶ノ木平展望所や中禅寺湖展望台などがあります。そして、終点の半月山駐車場に到着。駐車場から20分ほど遊歩道を登りますと絶景の半月山展望台に着きます。

半月山展望台からは眼下に中禅寺湖を眼前に男体山の好眺望を望めます。但し、紅葉の名所でもありますため、紅葉時は混雑し、駐車場は入庫待ちでその列で中禅寺湖スカイラインが渋滞することがしばしばあります。再び、中禅寺湖畔に戻り、右折して第1いろは坂へ。下りの低速ヘアピン路が続く一方通行路で、下り道のためずっと一車線路で追い越しができないため、車が詰まり気味に渋滞することもあります。カーブ枚に文字があり、「ね」から最後の「ん」まで28のカーブがあります。

第1いろは坂を下り国道120号線を走りますと、やがて、日光宇都宮道路の清滝ICに入ることが出来て、東北自動車道に出られます。なお、中禅寺湖スカイラインを走り半月山展望台まで行って戻ってくるのには1時間30分ほどかかりますので、時間がなければ、第2いろは坂を走った後、突き当りを右折してそのまま第1いろは坂に入り、帰路に着くというルートもありますし、もし、栃木県や関越方面からアクセスされた方は、国道120号線で中禅寺湖の北岸を走り、金精道路を通って群馬県へと抜けて、関越自動車道の沼田ICヘ抜けるというルーティングもありかと思います。

栃木県を代表する爽快路を走り繋いだルーティングになりますが、人気観光地を通りますため、紅葉時はもちろん週末も混雑気味のため、できればオフシーズンの平日に走りたい爽快ツーリングルートになります。

総走行距離~約200km

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