絶景ロード!ビーナスライン全線76km完全ガイド
絶景道で人気のビーナスライン。標高1,900mの高原の道は爽快そのもの。ビーナスラインを楽しむための最新スポットをご紹介いたします。
国内有数の絶景ロードのビーナスライン。その魅力はなんといっても、さえぎるもののない高層高原越しに八ヶ岳やアルプス山脈の高峰を望みながら爽快な走りが楽しめることだと思います。但し、全長約76㎞のビーナスラインの中でもそのような区間は白樺湖から霧ヶ峰ドライブインまでの11㎞のみで、約18分で走りきってしまう距離です。ですので、時間があれば周囲をじっくり周りながらツーリングを楽しむのがお勧めです。
今回、中央自動車道の諏訪ICで下りて、ちょっと南側の杖突峠へと向かってみました。諏訪ICから杖突峠までは約9.5km。道中には諏訪大社 上社 前宮があります。
さて、山間のヘアピン路を走りますと、やがてカーブ外側に駐車場のある杖突峠に到着します。実は、以前は無料展望台(デッキ9があり、自由に入れたのですが、現在は封鎖中。展望台の隣りにある喫茶店から景観が望めそうですが、10時オープンのようです。
さて、再び来た道を戻り、茅野市街から国道152号線に入ります。あけぼの隧道交差点を越えると、起点となる「ビーナスライン」と書かれた青いボードの下を潜ります。しばらく交通量が多い茅野の市街地を走った後、途中で県道191号線に入り、無料駐車場が近くにある美池の御射鹿池に寄り道をしました。ビーナスラインも蓼科湖あたりまでは市街地や民家が続く一般的な道なので、国道152号線、国道299号線(メルヘン街道)と走り、県道191号線に入り14.5kmほど走って訪ねられる御射鹿池 に行くのもお勧めです。
御射鹿池は人工池ですが、日本画の巨匠の東山魁夷「緑響く」のモチーフになった場所で、とても雰囲気のある池です。 御射鹿池までの国道152号線には、途中で八ヶ岳エコーラインが交差していて、エコーラインを少し南下しますと八ヶ岳が見れたり、また、国道299号線を進み横谷温泉に向かう道中に間近で迫力にある落水を望める乙女滝があります。
さて、寄り道した後、蓼科大滝へと向かいます。ビーナスラインのカーブ途中にあります少々入り口が分かりづらい狭路に入り、しばらく進みますと大滝の未舗装駐車場に到着します。ここから10分ほど歩いて蓼科大滝に。
蓼科大滝も雰囲気の良い滝ですが、大滝への道中の遊歩道の苔床も良い場所です。
ビーナスラインに戻り、いよいよ林間エリアに入ります。樹々に阻まれ眺望こそ少なですが、走りやすいコーナーが続き爽快な走りが楽しめます。但し、ハイキングやトレッキングをしている方が路肩を歩いている場合もありますので、オーバースピードにはご注意を。
やがてビーナスラインの緩いカーブ内側にある女の神展望台に到着。八ヶ岳や南・中央アルプスの好景観が望める展望台で、ベンチもあり、ビーナスラインの最初の休憩ポイントとしてお勧めの場所です。
さて、ビーナスラインをそのまま進むとしらかば2in1スキー場方面に向かいますが、ここは遠回りにはなりますが、林間の気持ちのよい道が続く女神湖経由の道を走るのがお勧めです。道中にはアルプスの眺望が良い夕陽の丘公園という展望地があるほか、少し先にはなりますが、蓼科スカイラインに入り、御泉水自然園の駐車場から徒歩10分ほどで行ける女神のテラス1830という好眺望地もあります。
その後、女神湖に寄った後、白樺湖へと向かいます。
白樺湖の周辺はホテルや土産物屋が並び、白樺湖の湖面にはボートが浮かぶレジャーエリアですが、白樺湖以降は食事処が減り、信州名物の蕎麦屋さんも湖周辺に点在していますので、ここで食事を取るのもありです。ちなみに、時間があれば南白樺湖駐車場にバイクを止めて湖畔を散策するのもお勧めです。
白樺湖からビーナスライ走りますとしばらく走りますと白樺湖展望台駐車場に到着します。眼下に白樺湖を見ながら目の前に美しい蓼科山(別名女神山)を望める好展望地ですので、ビーナスラインで是非とも立ち寄りたい展望台の一つです。但し、休日は多くの車が駐車していて駐車できないときもあり、写真が撮りづらい場合もありまs。
白樺湖展望台からは、ビーナスラインの代名詞でもあります八ヶ岳にアルプスの眺望を望む爽やかな高層高原路になり、一気に景観の良い絶景道となります。ここから霧ヶ峰までの約11㎞がビーナスラインのハイライト区間となります。
さて、今回行きたかった場所が車山山頂にあるスカイテラスです。リフトに乗りますが、八ヶ岳やアルプスの眺望がすばらしいとのことです。まずは車山高原駐車場にバイクを止めて、ここからリフトに2回乗りますと、20分ほどでスカイパノラマ山頂駅に到着します(往復2400円)。
リフトの山頂駅のそばには木の額縁があり、八ヶ岳を借景にした自然の絵を見ることができます。
リフトの山頂駅から、車山気象レーダー観測所に向かって木段を5分ほど進みますと、スカイテラスにある車山山頂に到着します。
車山神社を横目にして車山山頂に着きますと、右手に木のテラスがあります。ここがスカイテラスです。ここではお金はかかりません。
スカイテラスの先には、下が鉄の網になっている展望コーナーがあります。天気が良ければ、ここから八ヶ岳や南アルプスの絶景を望むことができます。
このスカイテラスまでリフトに乗って来なければならず(車山肩から30分ほど歩いても来れます)、時間とお金がかかりますが、より高いところから、八ヶ岳や、好天なら富士山や南アルプスなどの周囲の高峰が望めるので、一度は訪ねてみるのもありかと思います。
またスカイテラスから車山気象レーダー観測所の反対側に回ってみますと、荒涼とした岩場に車山山頂の看板が立っています。
そして、ここからは、ビーナスラインからはなかなか見ることの出来ない北アルプスの高峰まで望むことができます。
そして、再びスカイテラス側へと戻ります。
その先に車山神社がありますので、参拝していきました。
車山山頂を後にして、再びリフトに2回乗って下山。バイクに乗ってビーナスラインに出ますが、車山高原駐車場の入口には小さな社の単車神社があるので、是非、旅の交通安全祈願をしていきたいところです。なお、単車神社は参道が出来て、新たに社殿が高台に移されました。
単車神社 参道入り口 単車神社
再びビーナスラインに入り、八ヶ岳やアルプス山脈の景色を望みながら、ビーナスラインの真骨頂である絶景道を走ります。所々に駐車スペース(だいたい未舗装。アスファルトとの段差に注意)があるので立ち寄るのもいいかもしれません。やがて、広い霧ヶ峰富士見台駐車場に到着。八ヶ岳、富士山、アルプスが一望出来て、売店があって食事もできる、ビーナスライン随一の展望駐車場です。
ちなみに、 霧ヶ峰富士見台駐車場のすぐ手前には伊那丸富士見台駐車場という、 すぐ隣りに霧ヶ峰富士見台駐車場があるため立ち寄る車も少ない舗装駐車場がありますが、そこからも八ヶ岳の好眺望を望めますし、バイクと八ヶ岳を絡めて写真も撮りやすい駐車場です。
霧ヶ峰富士見台を過ぎますと、富士見台 ニッコウキスゲ群生地を通り、道沿いに駐車スペースが点在します。そして、車山肩に到着します。無料駐車場に食事処(1000円前後)、お土産店(ソフトクリームもあり)と充実した場所で、ビーナスラインを走る際のお食事立ち寄りお勧めの場所です。しかも、ビーナスライン写真の代名詞でもありますダブルヘアピンを望むことができるフォトスポットでもあります。
さて、車山肩のダブルヘアピンを過ぎて直線路を走りますと、霧ヶ峰ビーナスラインに着。
霧ヶ峰ビーナスラインは、美ヶ原へと向かうビーナスラインと、諏訪湖に下りる県道の分岐点になっていて、多くのライダーが集い、屋外にある霧ヶ峰農場直売所で蕎麦やじゃがバターなどを買って外のテーブルで食べて休憩しています。もちろん、屋内施設もあり食事をとることもできます。
霧ヶ峰農場直売所 直売所のキノコ汁(300円)
ちなみに、霧ヶ峰ビーナスラインから見える霧鐘塔まで徒歩10分ほどですが、時間があれば塔まで歩きたいところです。遊歩道から霧ヶ峰越しの八ヶ岳の好眺望がが望めます。
そして、霧鐘塔に着きますと、すぐそばに日時計のある岩場があり、関東の富士見100景にも選ばれています。ここからも霧ヶ峰越しの八ヶ岳が綺麗に見えます。
霧鐘塔 関東の富士見100景(日時計)
霧ヶ峰ビーナスラインの駐車場からビーナスラインの最終地点の美ヶ原高原美術館までは約27㎞。八ヶ岳や南アルプスを背にして走り、丘や樹々に阻まれて眺望は少ないですが、車の量が減り、若干単調ですが走りが楽しめる区間となります。
道中の立ち寄りお勧め場所は、霧ヶ峰ビーナスラインの駐車場から4.5kmほど先にあります八島湿原です。駐車場から5分ほど歩くと好眺望地の七島八島に行けます。
再びビーナスラインを走り、和田峠、三峰茶屋、扉峠と過ぎます。ちなみに三峰茶屋からは綺麗な山景を望むことができます。少し独特な店造りですが、キノコ汁や肉まんなどを食すことができます。但し、トイレは有料(100円)になります。
あまり眺望が望めない中、爽快なワインディングをしばらく走って行きますと、美ヶ原線開通記念碑の手前に山本小屋へと向かう道に逸れますと、美ヶ原長和町営駐車場(無料)に着きます。
駐車場からなだらかな登り道を15分ほど歩くと、美ヶ原のシンボルでもある美しの塔に行けます。遠くに多くの電波塔が立つ高原の中にポツンと立つ美しの塔は美ヶ原のシンボル的な塔で、美ヶ原に来たんだなぁ…感を味わえます。但し、観光地につき、休日は塔の前での写真撮影が順番待ちになることもあります。
また、美ヶ原長和町営駐車場から整備された山道を15分ほど歩きますと、好眺望の牛伏山山頂にも着きます。こちらは比較的人が少なくてのんびり出来ます。
牛伏山遊歩道入り口にある牛の石像 牛伏山
そして、美ヶ原長和町営駐車場からビーナスラインに戻り進みますと、美ヶ原高原美術館の屋外展示物が見え始め、美ヶ原高原美術館(道の駅美ヶ原高原)に到着。ここが、ビーナスライン終着地点になります。
道の駅 美ヶ原高原の駐車場奥のバイク置き場の先からは、上田市方面の山並みの好眺望が望めるます。この景観を見舞すと、ビーナスラインを走り切ったなぁ…と感慨深くなります。
さて、美ヶ原高原美術館から先の道は白樺林(白樺平)ながら、爽快路だったビーナスラインと打って変わって路面が悪い細かいヘアピン路が結構続きますので、走行のライン取りやオーバースピードにはご注意を。美ヶ原高原美術館から下りて突き当たりの県道62号線を左折しますと美ヶ原公園沖線、そして白樺林が綺麗な美ヶ原スカイラインを通って松本市方面に抜けられて、長野自動車道の松本ICに入れます。また、右折すれば上田市方面には抜けて、上信越自動車道に入ることができます。
総走行距離~約76km
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