■2022年式 カワサキ ZX-10Rに乗ってみました

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一般公道からサーキットまで、場所を選ばずに早く楽しく走れるリッタースーパースポーツバイク

言わずもがな、カワサキのリッタースーパースポーツバイクのZX-10R。スーパーバイク常勝のバイクで、昨今では鈴鹿8耐でのジョナサン・レイが駆って激走したイメージがあり、めちゃ早い&カワサキならでは直線番長?というイメージも個人的にあり、とっても早いけど、普通には乗りにくいバイクなんだろうな…というイメージがありました。

まず跨ってみますと、シート高は835mmありますが、シート前端部が細くなっていることもあって、思っていたよりは足付きが良いです。とはいえ、シート高835mmですから、つま先立ちになる方も多いと思いますので、やはりヒールの高いシューズを履かれることをお勧めします。でも、リッタースーパースポーツバイクの中では、足付きの良い方で、安心感を得られます。

ポジションも思ったよりは楽な感じでした。もちろん、スーパースポーツバイクなので、ハンドルはトップブリッジ下にセパレートハンドルとして設置されていますし、目の前にはステアリングダンパーがあり、見た目はかなり手ごわいポジションかな…と思いきや、跨ってみてハンドルを握ってみますと、前傾ではありますが意外とニュートラルなポジショニングで乗りやすいです。

この「意外と…」「思ったより…」というのがZX-10Rに跨ってっみた印象で、もちろん電子制御システムは各種装備されていますが、直列4気筒のスーパースポーツバイクを奇をてらわずにオーソドックスに進化させた感があり、跨って安心感を得られます。この辺りはなんかスズキのGSX-R1000に近しいものを感じました。

とはいえ、水冷4ストローク並列4気筒DOHC4バルブ998㎤のエンジンを搭載し、149kW(203PS)/13,200rpmを発生。ラムエア加圧時にはなんと156.8kW(213.1PS)/13,200rpmという空恐ろしい最高出力を発生させるスーパースポーツバイク。エンジンを始動させると図太い音がして身震いをしつつ、下手にクラッチを繋ぐとウィリーしちゃうんじゃないか…と恐る恐るクラッチをつないでみると、(当たり前ですが)普通につなぐことが出来ました。

そして、(あまり多用は出来ませんが)半クラッチ時にそろそろとバイクが動くのですが、これが渋滞路などで小刻みに動く際にちょうど良い塩梅で、200PS以上の出力を誇るスーパースポーツバイクですが、意外と市街地走行もいけました。これも意外でした。

前後にデザイン化されたウィングレットを装備し、IMU、KCMF(カワサキコーナーリングマネジメントファンクション)、S-KTRC(スポーツカワサキトラクションコントロール)、KIBS(カワサキインテリジェントアンチロックブレーキシステム)、KEBC(カワサキエンジンブレーキコントロール)、KLCM(カワサキローンチコントロールモード)、KQS(カワサキクイックシフター)、オーリンズ電子制御ステアリングダンパー、エレクトロニッククルーズコントロールなど、電子系の装備は盛りだくさん。

TFTカラー液晶のメーターパネルも見やすく、専用のスマートフォンアプリを使用することで、スマートフォンとの接続して相互通信が可能になります。

アクセルもドンと加速をする感じではなく、低回転域もスムーズで街中でもアクセルコントロールしやすいのが秀逸。気が付いたら結構なスピードが出ていたという感じで、アクセル操作も安心感が高いです。

ブレーキもコントローラブルでとても扱いやすくて、カツンとブレーキが利くのではなくて、少ない力でもスッと利くので街中でもコントロールしやすいです。

スーパーバイクや鈴鹿8耐、そしてカワサキということで、かなりハードのイメージがあるZX-10Rですが、実際に跨って走ってみますと、足付きも悪くなく、ポジション的にも思った以上に前傾がきつくなくて、低回転からスルスルと回るエンジンは市街地でも回しやすく、そして、スッと利くブレーキで公道でも扱いやすいといった、すべてが高いレベルにあるスーパースポーツバイクながら、一般公道でも普通に、いや快適に走れてしまうのにビックリしました。エンジンもブレーキも熟成されて、200PS以上の最高出力を誇りますが、直4リッターバイクとして、その速さをサーキットはもちろん、普通に一般道でも享受できて楽しめるスポーツバイクです。まさに「意外に…」「思ったより…」を感じ、そしてなにより「安心感」を得られるリッタースーパースポーツバイクです。

ツーリングでは…というのは無粋な考えかもしれませんが、クルーズコントロールやスマホ接続なども装備しており、リッタースーパースポーツバイクに乗りたい、でも、サーキット走行というよりは、もっぱら一般道での走行で、もちろん渋滞路も走るけど高速を走ってツーリングに行きたい!という方にも、お勧めの一台だと思いました。

Ninja ZX-10R

フラットエボニー
\2,299,000

全長:2,085mm 全幅:750mm 全高:1,185mm ホイールベース:1,450mm 地上最低高:135mm シート高:835mm 車両重量:207kg 乗車定員:2名 最小回転半径:3.4m エンジン型式:ZXT02L エンジン種類:水冷4サイクル並列4気筒DOHC4バルブ 総排気量:998立方センチ 圧縮比:13.0 最高出力(kW[PS]/rpm)149[203]/13,200 最大トルク(N・m[kgf・m]/rpm)115[11.7]/11,400 燃料タンク容量:17.0L 燃料消費量(※60km/h定地走行):20.3km/L 変速機形式:6速 タイヤ(前):120/70-ZR17M/C 58W タイヤ(後):190/55-ZR17M/C 75W ブレーキ(前):330mmダブルディスク ブレーキ(後):220mmシングルディスク

Ninja ZX-10R KRT EDITION

ライムグリーン×エボニー
\2,299,000

全長:2,085mm 全幅:750mm 全高:1,185mm ホイールベース:1,450mm 地上最低高:135mm シート高:835mm 車両重量:207kg 乗車定員:2名 最小回転半径:3.4m エンジン型式:ZXT02L エンジン種類:水冷4サイクル並列4気筒DOHC4バルブ 総排気量:998立方センチ 圧縮比:13.0 最高出力(kW[PS]/rpm)149[203]/13,200 最大トルク(N・m[kgf・m]/rpm)115[11.7]/11,400 燃料タンク容量:17.0L 燃料消費量(※60km/h定地走行):20.3km/L 変速機形式:6速 タイヤ(前):120/70-ZR17M/C 58W タイヤ(後):190/55-ZR17M/C 75W ブレーキ(前):330mmダブルディスク ブレーキ(後):220mmシングルディスク

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