■しまなみ海道(ツーリングルート)

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国内有数の多島美を望みながら走る、国内屈指の海道

広島県の尾道市と愛媛県の今治市とを、瀬戸内海の島々と伝って結ぶ約60kmの海峡ルートです。しまなみ海道は西瀬戸自動車道、生口島道路、大島道路の自動車専用道路と7つの橋で構成されていて有料道路になります。但し、新尾道大橋以外の各橋には原付や自転車・歩行者専用の道路が整備されているため、自転車や原付での走行も可能です。

浄土寺山展望台

広島県

しまなみ海道の広島側の起点は西瀬戸尾道ICになりますが、お勧めルートとして下道の一般国道317号線を走り尾道大橋を通って、向島に渡ります。ちなみに尾道大橋の近くにバイクで行けて尾道水道の眺望が良い浄土寺山展望台がありますので、ちょっと立ち寄って行くのもありかもしれません。

尾道大橋と新尾道大橋

・向島(むかいしま)…面積約22.22㎢、周囲長約28km、最高峰283m(高見山)

向島のお勧めは島の南にある高見山展望台からの景観です。頂上まで車で行くことが出来て、瀬戸内海に浮かぶ多島美を一望できます。

高見山展望台

また、向島の西にあり向島大橋を渡って行ける岩子島の西岸の岩子島海水浴場には、シルエットが綺麗な岩子島 厳島神社 鳥居が立っています。

岩子島 厳島神社 鳥居

さて、向島料金所より西瀬戸自動車道に入り、因島大橋を渡り、室町時代から戦国時代にかけて瀬戸内海で覇権を握っていた因島村上氏の本拠地があった因島に入ります。

因島大橋

・因島(いんのしま)… 面積約35.03㎢、最高峰390m(奥山)

因島には、因島北ICと因島南ICの2か所のICがあります。時間的な部分もありますが、お勧めは因島北ICで下りて、まずはIC近くの因島水軍城へ。

因島水軍城

同城に実際に天守閣があった記録はないため天守はあくまで現建築物ながら、資料館があり、瀬戸内海で活躍していた村上水軍の資料や展示物を見ることができます。そして、高速沿いに北東に走りますと、やがて白滝フラワーライン駐車場へと向かう道に入れます。そして、白滝フラワーライン駐車場から徒歩5、6分で白滝山の五百羅漢に着きます。

白滝山 五百羅漢

標高226.9mの白滝山は霊山として信仰された山で、山上には五百羅漢像が並び、展望台でもあります天空の鐘撞堂からは眼下に瀬戸内海の好眺望を望むことができます。

さて、白滝フラワーライン駐車場に戻り、ここから白滝フラワーラインを走り因島大橋記念公園 展望台へと向かいます。道中には眺望の良い重岩石鎚大権現があります。

因島大橋記念公園より因島大橋を望む

そして因島大橋記念公園に到着。展望台からは因島大橋の好景観を望むことができます。また、同公園の北側には(駐車場から10分ほど歩きますが)青い海をバックに映える白い大浜埼燈台があり、瀬戸内海の波の音を楽しむことができます。

大浜埼燈台

因島大橋記念公園から、そのまま県道366号線で海沿いに西へと走ります。なぜか途中にモアイ像などがあり、島の西にある馬神除虫菊畑に到着、もちろん除虫菊が咲く時期(4月下旬から5月中旬)がお勧めですが(駐車場から徒歩5分)、それ以外の時季でも対岸の佐木島と海が綺麗に見える場所です。

馬神除虫菊畑

馬神除虫菊畑を後にして県道366号線に入り、因島の西岸沿いを走り島の南へと向かいます。そして因島南ICから再び西瀬戸自動車道に入り、生口橋を渡って生口島に入ります。

生口橋

・生口島(いくちじま)… 面積約31.21㎢、最高峰472.3m(観音山)

生口島は全国でも有数の柑橘類の生産地で、特にレモンが有名です。生口島も生口島北ICと生口島南ICの2か所のICがあります。 まずは生口島北ICで西瀬戸自動車道を下り、すぐ近くの生口橋記念公園に寄って生口橋を見つつ、海沿いを走る県道81号線を西側へと反時計周りに進みます。 この生口島で有名なのが耕三寺と未来心の丘です。

耕三寺

1936創建の耕三寺は、日本各地の仏教建築物を模して造られたお堂や三重塔などがあります。そして、その奥へと上って行きますと、著名な彫刻家が作った大理石の丘の未来心の丘があり、白い大理石越しに青い瀬戸内海が望めて、とても映える景色を楽しめます。なお、 耕三寺への入館料は1,400円かかります。ただ、他所ではなかなか見れない景観のため、一度は立ち寄って見る価値はあると思います。

未来心の丘

未来心の丘(耕三寺)から南西方面に進みますと、生口島の最高峰でもあります観音山へと上る舗装路があり、その道中に瀬戸田サンセットビーチなどを眼下に望む好眺望地の無料の観音山展望台がありますので、そちらを訪ねるのも良いかもしれません。

観音山からの景観

また、生口島の南部にレモン谷というレモンが多くなっている場所があり、多々羅大橋の好眺望を望むことができます。

そして、生口島南ICより南瀬戸自動車道に入り、多々羅大橋を渡り、愛媛県の大三島へと入ります。ちなみ高速の道中には、瀬戸田パーキングエリアがあり、生口島の名産物のレモンのメニューやお土産が多く揃えられています。

多々羅大橋

愛媛県

・大三島(おおみしま) … 面積約64.54㎢、最高峰437m(鷲ヶ頭山(わしがとうさん))

しまなみ海道(西瀬戸自動車道)通り、ICのある6つの島の中で最大の島が大三島になります。、全国に約一万社あまりの分社を持つ大山祇神社がある島で、神の島とも呼ばれています。なお、高速は島の東の一部を通り、島内を走る距離も少ないため、ICは大三島ICの1つのみになります。まずはICを下りて、海沿いに左へと進みましと、今、渡ってきました多々羅大橋の好眺望を望める多々羅展望台が多々羅総合公園内にあります。

多々羅大橋と瀬戸内海

そして、県道21号線を走り、大山祇神社に向かいます。 大山祇神社は国の天然記念物にも指定されています樹齢数百年のクスノキ群に囲まれていて、とても雰囲気のある名刹です。

大山祇神社

特に神社の裏手にあります生樹の御門(いききのごもん)は、幹周るが15.5mもある巨樹で、幹の中央部が空洞になっていて通れる(奥の院への参道)ようになって、一見の価値ありのスポットです。

生樹の御門

また、 大山祇神社の裏にありますご神山の安神山は、駐車場から歩いて行きやすい展望台があり、大三島では一番見やすい展望台になるかと思います。

安神山

この、 大山祇神社あたりが大三島の見どころになりますで、そのまままた大三島ICに戻ってもよいですし、遠回りにはなりますが、海沿いの県道51号線を反時計周りに回って、大三島ICに戻るというルートもあります。時間に応じてどうするか選べばよろしいかと思います。ちなみに海沿いのルートを走りますと、途中に、ヒャッホー!といいたくなるようなクネクネとした坂道のヒャッホー坂や、大三島橋が綺麗に見える鼻栗瀬戸などがあります。

大三島の鼻栗瀬戸展望台より大三島橋´

そして、大三島ICより西瀬戸自動車道に入り、 大三島橋を渡り、次の島の伯方島に入ります。

大三島橋

・ 伯方島 (はかたじま) … 面積約20.86㎢、最高峰304m(宝股山(ほこさん))

伯方島は、「伯方の塩」発祥の島で、塩の島とも言われています。高速は、島の西から南にかけての一部を通っていて、ICは伯方島ICの一か所のみとなります。伯方島の見どころは、島の北東部にあります開山公園です。伯方島ICを下りて、そのまま国道317号線を北上して開山公園に。

開山公園

駐車場のそばに開山展望台があり、瀬戸内海に浮かぶ島々の好眺望が望めます。そして、そこから500mほど北に向かいますと開山展望デッキがあり、多々羅大橋を正面に望む絶景を楽しめます。開山公園をぐるっと回って、再び来た道を戻り伯方島ICに入り、西瀬戸自動車道に入り、伯方・大島大橋を渡ります。ちなみに同橋を渡る途中に見近島があり、高速道路からは下りられませんが、しまなみ海道の原付・自転車・歩行者道路からは下りられて、バイクですと原付のみが行くこたができる見近島キャンプ場があります。

伯方・大島大橋 と見近島

・ 大島 (おおしま) … 面積約41.89㎢、最高峰381.9m

大島は村上海賊ゆかりの島としても知られていて、小説「村上海賊の娘」の舞台となりましたた能島城跡をカレイ山展望公園から見ることができます。

能島(能島城跡)

西瀬戸自動車道は大島を縦断していて、島内には大島北ICと大島南ICの2つのICがあります。まずは大島北ICで下りて、北に向かって走り、前出しましたカレイ山展望公園に向かいます。山頂展望台にありますタワーからは、伯方・大島大橋と伯方島の好景観を望めます。

カレイ山展望公園より 伯方・大島大橋と伯方島を望む

カレイ山展望公園を後にして、そのまま北に進み大島の北岸に出ます。そこから海岸線を国道49号線(大島環状線)を右に進み、時計回りに走ります。 伯方・大島大橋を潜り、海岸線沿いを走ります。やがて狭路の県道337号線に入り、大島の南部の山間部にあります亀老山展望公園へと向かいます。

亀老山展望公園

標高307.8mの亀老山展望公園は、来島海峡を渡る世界初三連吊橋である来島海峡大橋の好眺望が望め、しまなみ海道が通る各島の展望台の中でも、1.2位を争う絶景が望める展望台です。夕焼け時は見る景色は特に絶景です。大型駐車場もありアクセスしやすいのもうれしいところです。藻塩ジェラートも美味しいですので、是非、食されてみてはいかがでしょうか。

来島海峡を渡る世界初三連吊橋「来島海峡大橋」

そして、大島南ICへと向かいますが、時間があれば、大島の西岸にあります大島 白浜や名の海岸、また、道の駅 よしうみいきいき館などに立ち寄ってから大島南ICに入られてもいいかもしれません。そして、大島南ICから再び西瀬戸自動車道に入り、来島海峡第一大橋と来島海峡第二大橋を渡りますと、西瀬戸自動車道か馬島ICがありますが、このICは島民や緊急車両などの専用ICで一般の自動車は下りられません(原付や自転車は下りられます)。

来島海峡大橋

そして、来島海峡第三大橋を渡りますと、四国に渡り、今治北IC、そして今治ICへと至り、しまなみ海道が終了します。

総走行距離~約145km

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