■2022年式 ホンダレブル250に乗ってみました~2nd

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令和の大ヒットバイク

2017年にデビューし、2018年からは4年連続して126cc以上のバイクで販売台数No.1を獲得し続けていますホンダのレブル250。特に2020年、2021年は1万台以上を販売し、累計でも販売後すでに4万台を超える近年稀に見る大ヒットモデルです。

今回、ツーリングで約230km乗って走った感想ですが、とにかく足付きの良さが凄い! シート高が690mmということもありベタ足でまたがれます。この安心感はすごいですし、背が高い人でもステップがフォワードステップまでではないにしろ少し前側にあるので、さほど窮屈にならずに乗ることができます。以前、某雑誌でバイク購入の重要視することとして、デザイン、価格と並んで足付き性が選ばれていたのを思い出しました。特にビギナーの方は、足付き性を重要視されていることもあり、ベタ足を付けやすいこのバイクは、乗っていてとても安心感が高いです。これは大きなセールスポイントだと思います。

タンクもスリムでまたぎやすく、視界もとても見やすいので走りやすいことこの上なしです。

とはいえ、決してチープな部分はなく、ロー&ファットなボバースタイルでCOOLで格好良いデザインです。これも人気の理由の大きな一つかと思います。

また、4眼インナーレンズ式の特徴あるLEDヘッドライトがRebleというオリジナリティを醸し出しています。

ポジションは、アメリカンタイプにありがちなシートの後方にどっしり座るポジションではなくネイキッドに近いポジションで、腰をシートに深くうずめれば、身体がちょっとくの字になってボバースタイルを楽しめるほか、腰を前の方にずらすとかなりミッドレンジ的なポジションに近くなり、ワインディングでのスポーツ走行をも楽しめます。

もちろん地上最低高が150mmとあまりクリアランスもないので、あまり強く攻めるとステップや車体を擦ってしまいますが、それでも、安定したサスと元気に回るエンジンのおかげでワインディングも予想以上にスポーティに楽しく走れます。

そして驚きましたのが、この水冷4ストロークDOHC4バルブ単気筒249㎤のエンジンです。単気筒で249㎤で、しかもアメリカンスタイルだから走りよりもテイストだろうな…なんて思って走りましたら、いやはや単気筒をは思えないほどに思っていた以上にかなり力強いエンジンでした。 実際、途中で、あれ?ツインエンジンだっけとエンジンをのぞき込んでしまったほどでした。高速でも100km/h巡行は余裕で、80km/hくらいで走っているトラックにくっついた際に、追い越し車線から一気に抜くほどの実力です。しかも、(イメージでは)5速かな、と思ってましたら6速ミッションでしたので、スピードも結構伸びます。

もちろん、単気筒ということで排気音は決して重低音というわけではないのですが、アイドリングで小気味よい鼓動感が体に伝わり、アクセルを回すと心地よいサウンドを奏でてくれます。よく249㎤の単気筒エンジンで、このようなサウンドを作れたな~と驚きです。また、アシスト&スリッパークラッチを装備しており、クラッチが軽くて操作がとても楽です。

メーターは液晶メーターでシンプルながら、速度、ギアポジション、燃料、時刻がわかりやすく、特にウィンカー表示が左右独立点滅式のため、どっちのウィンカーを付けているか一目で分かるのがうれしいところ。

イグニッションが左側に、ハンドルロックが右側にと各々独立してあるのは手間な部分がありますが、アメリカンバイクに乗っているというテイスト感を楽しめる装備です。

これで、59.95万円とは、感想的には「いやー、メチャいいバイクだな~」と正直思いました。どこかが突出しているわけではないのですが、この価格でデザインを含めてここまで作りこんでいるのが凄い、です。もちろん、粗探しをすればネガの部分もあり、イグニッションが横にあるので、キーにホルダーなどを付けていると高速などでチラチラとキーホルダーが見えて気になったり、ダートを走ると下を擦りそうだったり、軽くて取り回しはしやすいのですが、狭路の坂道のUターンがし辛かったり、ヘルメットホルダーがあるのは嬉しいのですが使いにくい…など、ほとんど重箱の隅をつつくようなことばかりしかありませんでした。アメリカンスタイルなのですから、デティール的に指摘したことが苦手なのは当たり前です。

ただ、今回230kmほど走って、11Lタンクでほぼ満タンで同総距離くらいになり(燃費は23km/Lくらい)、シートもソフトでお尻は痛くなり辛いですが、個人的には長く乗っていても200~300kmくらいの距離がちょうどいいかな…と思えるバイクでした。やはり、高速道路を長く乗るには、ポジション的にもエンジンパワー的にもちょっと疲れがでてしまうかもしれません。ですので、レブル500やレブル1100の存在があるのだと思います。これも、重箱の隅的な部分です。前出しましたように、「デザイン」「価格」「足付き」がすべて揃っているバイクです。凄いです。

売れているのには、それなりの理由があります。まさにその通りで、ビギナーはもちろん、ベテランの方でもフルスロットルを楽しめる懐の広いバイクです。 いやー、文中でも何回も”凄いと連呼しちゃいました。先に「メチャいいバイク」と評しましたが、もとい、「メチャ凄いバイクです」。 ぜひ、買い替えとかは別にして、レンタルバイクとかで一度、その凄さ(馬力とか速さとかではない、このバイクのアイデンティティの凄さ)を味わってほしいバイクです。

Rebel 250

マットジーンズブルーメタリック
マットアーマードシルバーメタリック
マットフレスコブラウン
\599,500

Rebel 250 S Edition

パールスペンサーブルー
マットアクシスグレーメタリック
\638,000

全長2,190mm 全幅:820mm 全高:1,090mm ホイールベース:1,490mm 地上最低高:150mm シート高:690mm 車両重量:170kg<171kg> 乗車定員:2名 最小回転半径:2.8m エンジン型式:MC49E エンジン種類:水冷4ストロークDOHC4バルブ単気筒 総排気量:249立方センチ 圧縮比:10.7 最高出力(kW[PS]/rpm):19[26]/9,500 最大トルク(kW[PS]/rpm):22[2.2]/7,750 燃料タンク容量:11L 燃料消費量(※60km/h定地走行):46.5km/L 変速機形式:6速 タイヤ(前)130/90-16M/C 67H タイヤ(後)150/80-16M/C 71H ブレーキ(前):シングルディスク ブレーキ(後)シングルディスク
※< >はS Edition

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