■2020年式 スズキ ジクサーSFに乗ってみました。

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新開発の油冷エンジンを搭載

スズキ最新のオイル冷却システムSOCSを搭載した、油冷4サイクル単気筒 SOHC4バルブ249cm3の油冷SEPエンジンを積んだジクサーSF。最高出力は26PS/ 9,000rpmで、単気筒ながら水冷4サイクル2気筒 SOHC2バルブの同社のGSX250R ABSの24PS / 8,000rpmよりも2馬力大きいです。

矢印のようなポジションランプと、ショートスクリーン、そして長いミラーと独特なデザインです。

リアタイヤも、GSX250Rの 140/70-17M/C に対して、ジクサー250SFは150/60R17M/Cということでひとまわりタイヤが太く、デュアルテールエンドのマフラーとスイングアームマウントフェンダーとともに、迫力のあるテールビューを醸し出しています。

リアにはアルミダイキャストのリアグリップを装備し、段差のあるセパレートシートでスポーツ走行時にがっちり腰をホールドしてくれそうです。シートはスポーツ系バイクとしては若干広めな感じもします。

タンクは横に鋭角的に広がり、セパレートハンドルとともにスポーティさを醸し出しています。

メーターはフル液晶で、シンプルながら、速度、タコメーター、ギアポジションが分かりやすく表示されます。シート高800mmですが、跨ってみるとやはり幅広なシートの部分もあってか足付きは今一つでシートが高く感じました。

さて、実際に走らせてみますと、まず感じましたのが軽い!ということです。単気筒250ccエンジンということで、装備重量は158kgと2気筒エンジンのGSX250R(181kg)に比べて23kgも軽いです。エンジン音はトトトトト…と単気筒の軽い音ですが、小気味よくよく回ります。車体は軽くて、低回転域で粘りのある油冷エンジンということで、とても走りやすいです。セパハンながら軽いので取り回しはしやすく、コーナーは回りやすいです。但し、気になったのがその独特なポジション。シートが高めながらトップブリッジ上のセパハンでスポーツバイク系のポジションながら、伏せて走ると若干窮屈で背が曲がり、普通に背を立てて走りますと液晶パネルを下に見ながら走る不思議な感じのポジションになります。メーターを見ると路面まで見えて視界はいいですが、スクリーンは全く役にたっていません。そして、ミラーはかなり横の方にあって、伏せると見づらく、姿勢を立てるとかなり視線を動かさないと後方が見にくいです。

軽い車体に、スズキが新開発した油冷エンジンということで、とても扱いやすく走りやすいバイクです。決して、早い!という訳ではないですが、臆せずにスロットルを回して走りを楽しめるバイクです。ただ、やはり東南アジアのマーケットを主戦としたモデルということで、デザイン性を優先した感じもあり、実際にポジションやスクリーンなど、随所にスポーツバイクの雰囲気を意識した箇所がありますが、実際に走ってみると、スポーツバイクのような走り方をするにはやはりもう少しパワーが欲しいですしもちろん伏せて走るほどのスピードは出ません。そして、車体が軽い分、安定感が今一つです。スクリーンの短さとともに、車体が軽い分、高速走行は少し辛そうです。また、普通に姿勢を立てて走ると、メーターやミラーが見づらく、腰高ながらハンドルがセパハンということでハンドルの操作感がちょっと不安定な感じになります。

とはいえ、車両価格は481,800円と大変リーズナブルなのは魅力的です。ハンドルをアップハンドルにしてミラーを変えたら面白いかも…と思いましたが、それなら同ネイキッドバイクのジクサー250(448,800円)がありますので、ぜひ、機会があれば乗ってみたいな、と思いました。

ジクサー250SF

トリトンブルーメタリック(YSF)
マットブラックメタリックNo.2(YKV)
\481,800

全長:2,010mm 全幅:740mm 全高:1,035mm ホイールベース:1,345mm 地上最低高165mm シート高:800mm 車両重量:158kg 乗車定員:2名 最小回転半径:2.6m エンジン型式:EJA1 エンジン種類:油冷4サイクル単気筒SOHC4バルブ 総排気量:249立方センチ 圧縮比:10.7 最高出力(kW[PS]/rpm):19[26]/9,000 最大トルク(N・m[kgf・m]/rpm):22[2.2]7,300 燃料タンク容量:12.0 燃料消費量(※60km/h定地走行):45.0km/L 変速機形式:6速 タイヤ(前):110/70R17M/C 54H タイヤ(後):150/60R17M/C 66H ブレーキ(前):シングルディスク ブレーキ(後):シングルディスク

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